九月場所、豊昇龍は13勝2敗の優勝同点だった。これをもって豊昇
龍は復活したと言っていいのか。横綱の力量に到達したとみていい
のか。つぶさに検証してみた。

豊昇龍は横綱直前3場所33勝でなった横綱だった。これはどう見て
もつくられた横綱である。一人横綱照ノ富士が引退したことで横綱
は不在になった。そこへ12勝優勝した豊昇龍が押し上げられた。横
綱というものは適格者がいなければ欠いてもかまわない。
豊昇龍は横綱優勝がまだない。といってもまだ4場所経過しただけ
である。横豊昇龍同様綱直前3場所33勝で横綱に昇進した者が柏戸
である。柏戸は横綱12場所後に優勝した。涙の全勝優勝だった。
さらに、豊昇龍は連続フル出場がない。地方場所は2回とも途中休
場である。豊昇龍はまず連続フル出場できることから始めなければ
ならない。北の湖は新横綱の場所から43場所連続フル出場の記録を
もつ。白鵬は同様に48場所連続フル出場を成し遂げた。

豊昇龍はまず、6場所連続フル出場することである。その6場所で
72勝以上あげられれば、それは横綱の力量があることの証明になる。
負けが込んだら休場が習慣化している。大関魁傑は「休場は試合放
棄」と言い、新鮮味を感じた。
豊昇龍はまだ横綱の力量に及ばない。これが結論である。