大相撲

■十一月5日目 北の富士さんの戒め

2020年11月12日

正代が5日目から休場した。新大関早々負け
越しで来場所はカド番である。新大関で負け
越した大関は、昭和以降では小野川(のちの
豊國)、男女ノ川、五ッ嶋、佐賀ノ花、松登、
豊山、前の山、大受、増位山、千代大海、
武双山、雅山、栃ノ心、貴景勝である。正代
は彼らについで15人目である。今場所幕内の
休場は5人目になる。そのうち横綱・大関で
4人である。これはかなり異常である。場所
が、盛り上がりようがない。

<正代休場>

11月12日の東京中日スポーツの北の富士さん
の「はやわざ御免」に興味深い記事があった。

正代は3日目の相撲で足首を痛めたらしく、
力なく土俵を割った。初日から相撲がバタ
バタしていたが、最悪の結果を招いてしまっ
た。5日目からの出場は無理かもしれないが、
できることなら無理を押してでも出るべきだ。

<北の富士さん>

昔の話をするようだが、栃ノ海関は右か左か
忘れたが、前腕を骨折しながら出続けて勝ち
越したことがある。私もけがで休みたいとき
もあったが、大関で休場したことは一度も
ない。土俵に上がると痛さを忘れる時もある。
今のご時勢でこんな根性論を言うと笑われ、
あきれる人がいるのは百も承知だが、休んで
はいけない。

昔の力士気質は遠くなってしまったという
ことか。正代の休場で千秋楽の協会挨拶は
5力士になる。以前のように横綱・大関だけが
協会挨拶で土俵に上がっていた時代なら1人
になる。千秋楽結びの一番は番付どおりなら
異例の大関貴景勝対関脇御嶽海になる。

<貴景勝、大栄翔に完勝>

5日目、一人大関となった貴景勝は大栄翔と
対戦した。貴景勝あたって突きたてそのまま
突き出した。大栄翔にまったくつけいるスキ
を与えなかった。貴景勝は調子をあげてきた。
5連勝で序盤を終えた。

全勝対決となった照ノ富士対北勝富士戦。
照ノ富士は今日も力強かった。北勝富士を
がっちりつかまえ、相手を持ち上げ気味に
上手投げで決めた。照ノ富士を追い込む力士
は序盤戦いなかった。価値ある5連勝となっ
た。

<照ノ富士、豪快に北勝富士を投げる>

新しい相撲仲間K氏と一緒に観戦しました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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