大相撲

■十一月7日目  場所のメーンイベントは貴景勝対照ノ富士戦 

琴奨菊が引退の意向をかためたという。元
大関が十両で取るという珍しさであったが、
いかんせん勝てなくなってきた。1勝5敗
では幕内復帰どころか番付をさらに下げかね
ない。36歳、限界でやむを得なかった。元
大関が十両で取るのは美学に反するという
見方がある。元関脇旭天鵬は幕内にこだわっ
て引退した。だが、美学は人それぞれ違って
当然である。要するに琴奨菊が納得できるか
どうかである。

<琴奨菊最後の一番千代ノ皇戦>

場所は全勝の千代の国が豊昇龍に負け、1敗
に後退した。照ノ富士は若隆景と対戦した。
途中引きがあって攻め込まれるも、踏みとど
まって逆襲。最後はすくい投げで決めた。
貴景勝は真っ向から押しで隠岐の海を寄せ
つけず、押し出した。

<照ノ富士(すくい投げ)若隆景>

7戦全勝は貴景勝と照ノ富士の2人となった。
両力士とも力強い相撲で進撃している。現
時点ではこの流れのままいくように思えて
くる。仮に1敗しても貴景勝と照ノ富士を
中心とした優勝争いになりそうである。

この両者の争いは押し相撲対四つ相撲になる。
立ちふさがる共通の強敵は御嶽海になる。
貴景勝の要注意は北勝富士、照ノ富士は隆の
勝、大栄翔になる。十一月場所のメーンイベ
ントはハプニングが起きない限り、貴景勝対
照ノ富士になりつつある。

<貴景勝(押し出し)隠岐の海>

【十一月場所情報】
十一月場所は取組表以外にカラー読物が配ら
れる。小錦涙の初優勝、九州場所の変遷、
土俵と3つの題材で構成されている。どれも
知られざる内容が綴られ、読み応え十分で
ある。

I女史と一緒に観戦しました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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