大相撲

■一月千秋楽 大栄翔13勝2敗で初優勝

昨日から降った雨はやむことなく、降り続い
ていた。迎えた雨の千秋楽。やはり千秋楽は
特別な日である。進行がいつもより早い。
協会ご挨拶がある。各段の優勝決定戦がある。
各段の表彰がある。そしてこれより三役が
ある。幕内優勝力士の表彰がある。

優勝は後半の取組4番目がカギとなる。単独
2敗大栄翔の平幕8番勝負、最終対戦相手は
隠岐の海である。ここまで7勝7敗と勝ち
越しをかけての一番となる。大栄翔としては
一発で決めたいところである。もつれると
どうころぶかわからなくなる。

<大栄翔、隠岐の海をくだし初優勝>

相撲は大栄翔が威力ある突き押しで隠岐の海
をいっきにもっていった。最後にすばらしい
文句なしの突き出しで決めた。この瞬間大栄
翔の初優勝が決定した。館内は大栄翔の優勝
を讃える拍手で包まれた。優勝決定直後の
大栄翔の表情を見た。内心はともかく、特別
な表情ではないようにみえた。

注目したのは照ノ富士である。先場所13勝
しているだけにそれを生かすとなったら今日
勝って11勝はほしいところである。対戦相手
は明生である。明生はうまく立って左四つ
食い下がろうとする。しかし、照ノ富士は
明生を根こそぎもっていって、すくい投げで
つぶした。照ノ富士はこれで来場所大関を
かけることになった。

<照ノ富士(すくい投げ)明生>

大関同士朝乃山対正代は優勝に関係ない一番
となった。ただし、この一番に勝つことは
意味がある。正代は12番にしておけば、次に
優勝すればつながる成績になる。朝乃山は
前半に負けが目立ったが、ひ弱なイメージを
払拭するためにも11勝にしておきたいところ
である。勝負は朝乃山が果敢に攻めて圧倒
した。ともに11勝で終わった。大関は特別
待遇なのだから横綱不在を生かせなかった
のは反省材料である。

<朝乃山(押し出し)正代>

三月場所は非常事態宣言の大阪でやるのか。
東京という非常事態宣言の大元から大集団で
移動ができるのか。疑心暗鬼のなか、協会は
どんな最終判断をするのか。相撲仲間は早く
も心は三月場所に向いている。

千秋楽も雨でした。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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