昨日から降った雨はやむことなく、降り続い
ていた。迎えた雨の千秋楽。やはり千秋楽は
特別な日である。進行がいつもより早い。
協会ご挨拶がある。各段の優勝決定戦がある。
各段の表彰がある。そしてこれより三役が
ある。幕内優勝力士の表彰がある。
優勝は後半の取組4番目がカギとなる。単独
2敗大栄翔の平幕8番勝負、最終対戦相手は
隠岐の海である。ここまで7勝7敗と勝ち
越しをかけての一番となる。大栄翔としては
一発で決めたいところである。もつれると
どうころぶかわからなくなる。
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相撲は大栄翔が威力ある突き押しで隠岐の海
をいっきにもっていった。最後にすばらしい
文句なしの突き出しで決めた。この瞬間大栄
翔の初優勝が決定した。館内は大栄翔の優勝
を讃える拍手で包まれた。優勝決定直後の
大栄翔の表情を見た。内心はともかく、特別
な表情ではないようにみえた。
注目したのは照ノ富士である。先場所13勝
しているだけにそれを生かすとなったら今日
勝って11勝はほしいところである。対戦相手
は明生である。明生はうまく立って左四つ
食い下がろうとする。しかし、照ノ富士は
明生を根こそぎもっていって、すくい投げで
つぶした。照ノ富士はこれで来場所大関を
かけることになった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/01/210124千秋楽幕内-1294-e1611492914445.jpg)
大関同士朝乃山対正代は優勝に関係ない一番
となった。ただし、この一番に勝つことは
意味がある。正代は12番にしておけば、次に
優勝すればつながる成績になる。朝乃山は
前半に負けが目立ったが、ひ弱なイメージを
払拭するためにも11勝にしておきたいところ
である。勝負は朝乃山が果敢に攻めて圧倒
した。ともに11勝で終わった。大関は特別
待遇なのだから横綱不在を生かせなかった
のは反省材料である。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/01/210124千秋楽幕内-1411-e1611492933729.jpg)
三月場所は非常事態宣言の大阪でやるのか。
東京という非常事態宣言の大元から大集団で
移動ができるのか。疑心暗鬼のなか、協会は
どんな最終判断をするのか。相撲仲間は早く
も心は三月場所に向いている。
千秋楽も雨でした。
興味深いテーマをこれからもお届けします。