大相撲

■一月14日目 照ノ富士執念の正代戦勝利

2021年1月23日

優勝を賭けた2番

2敗大栄翔の平幕8番勝負、7番手は玉鷲
である。玉鷲は5勝8敗と負け越してはいる
が、要注意の相手である。ただ上位に定着
していた頃のパワーはやや失われている。

大栄翔あたって突き起こし、果敢に攻めて
追い込む。ここで大栄翔がはたきに出ると
玉鷲は土俵にばったり。大栄翔は大きくくず
れることはなかったが、引き技はやらない
ほうがいい。大栄翔は2敗を守り、千秋楽は
7勝 7 敗の隠岐の海と対戦する。

<玉鷲に勝って2敗を守った大栄翔>

もう一人の2敗正代は関脇照ノ富士戦である。
隣の相撲仲間が照ノ富士の眼光をカメラに
捉えた。燃える瞳は鋭く光っていた。

相撲はまず、照ノ富士が正代を圧倒した。
正代は左にまわりこみ、もろざし。出る正代、
必死の防戦照ノ富士は小手にふってしのぐ。
照ノ富士体勢を立て直し、左ざしで出る。
青房下正代、照ノ富士の左腕をたぐると、
照ノ富士一瞬後ろ向きになるが、向き直って
頭をつけてのさぐりあい。照ノ富士が出とい
てとっさに正代をはたき落とした。

<正代に勝って10勝をあげた照ノ富士>

照ノ富士は2度にわたるピンチをよくしの
いで逆転勝ちした。この一番に照ノ富士の
勝負への執念をみた。

千秋楽の見所

まず、十両落ちの候補の勝負の行方である。
東前8枚目徳勝龍 3勝11敗
負ければ十両落ちの恐れがある。対戦相手は
なんと十両の大翔丸である。しかも大翔丸は
十両西8枚目10勝4敗で入幕がかかっている。
とてつもない地位差がある入れかえ戦である。

<徳勝龍>

もう一人が
東前13枚目天空海 5勝9敗
である。千秋楽負ければ十両落ちの恐れが
出てくる。千秋楽の対戦相手はなんと十両西
6枚目10勝4敗の英乃海である。こちらも
ダイナミックな入れかえ戦になる。

<天空海>

幕下落ちの恐れがあるのが錦木である。
十西7枚目錦木 3勝11敗
負けると幕下落ちである。千秋楽の対戦相手
は8勝6敗の白鷹山である。

琴勇輝も同様である。
十西9枚目琴勇輝 4勝10敗
負けると幕下落ち。対戦相手は既に幕下降格
が決まっている王鵬である。

勢がピンチである。
十東13枚目勢 6勝8敗
千秋楽負けると幕下落ちである。千秋楽の
対戦相手は十両優勝がかかる剣翔である。
どちらも負けられない一番である。

幕下は9人、三段目は2人、序ノ口は3人で
優勝決定戦がおこなわれる。見所満載の千秋
楽になりそうである。

冷たい雨の1日でした。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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