大相撲

2020年大相撲10大ニュース10位・9位

■10位 大関豪栄道、元大関琴奨菊が引退

一月場所、豪栄道はカド番で迎えた。カド番
は実に9度目であった。この場所は初日から
3連敗と苦しいスタートとなった。常に負け
が先行する展開となった。7日目、好調正代
から白星をあげたのは最後の見せ場であった。
正代はこの1敗のため、13勝をあげながら
優勝を逃すことになった。

負けが混んだということで大関貴景勝との
一番は回避された。千秋楽は平幕阿武咲戦に
なった。この場所は5勝10敗と大敗した。
ガド番をのり切れなかった。このままでは
関脇降格になる。豪栄道の去就が注目された。
これ以上相撲を取り続けるのは無理、と思う
反面三月場所は地元大阪だからそこまでは
現役でやるかもしれない、という2つのケー
スが考えられた。

<豪栄道最後の一番 阿武咲戦>

豪栄道の決断は前者だった。一月場所は勝て
ないなか、最後まで相撲を取り切った。大関
在位33場所。大関成績260勝194敗41休、勝率
5割7分3厘。1場所あたり8.6勝。大関
負け越し率30%。不戦敗を含む休場率は9.7
%だった。引退時は33歳であった。

十一月場所7日目、琴奨菊の姿は十両の土俵
になかった。琴奨菊が引退の意向をかためた。
元大関が十両で取るという珍しさであったが、
いかんせん勝てなくなってきた。1勝5敗
では幕内復帰どころか番付をさらに下げかね
なかった。36歳、限界でやむを得なかった。
大関在位32場所。大関降格後は21場所幕内を
務めた。

<琴奨菊最後の一番 千代ノ皇戦>

大関成績256勝192敗32休、勝率5割7分1厘。
1場所あたり8.6勝。大関負け越し率25%。
不戦敗を含む大関休場率は7.3%だった。

世代交代を象徴する両者の引退であった。

M氏が2位、KW氏が栃煌山を含めて3位に
あげている。

■9位 鶴竜ようやく日本国籍取得

12月に飛び込んできたビッグニュース。申請
から2年半、長かった。鶴竜は休場続きで
横審に注意を受けていただけに追い詰められ
ていた。鶴竜の横綱休場は以下である。

2015年 2場所
2016年 1場所
2017年 5場所
2018年 2場所
2019年 3場所
2020年 4場所

横綱39場所中皆勤は22場所である。皆勤率は
56%である。ここ2年は11場所中7場所休場
である。とっくに限界だったのである。年齢
も35歳になった。年6場所制では異例である。

<鶴竜>

出稽も十分とはいえない。日本国籍がない
まま一月場所の土俵に上がれば、悲惨な事態
になるところだった。これが解消できたこと
は大きい。日本国籍がないままでは、横綱は
5年間現役名で親方になれる特権さえ使え
なかった。これで、鶴竜は親方として相撲界
に貢献できることになった。元横綱の親方が
少ないだけに期待したい。

HR氏が1位に、M氏が9位にあげている。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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