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■一月8日目 2021年一月場所の行方

大栄翔の平幕8番勝負が始まった。最初の
対戦相手は輝である。大栄翔にとっては押し
やすい対戦相手である。ところが、相撲は
思わぬ展開となった。大栄翔があたって押し
込まんとするが、輝が突き押しで攻めたて
大栄翔は後退。正面土俵をまわりこんで青房
下、そり気味に輝の腕を取ってとったりで
逆転勝ちした。今場所初めて危ない相撲と
なったが勝利につなげたことは大きい。

<大栄翔(とったり)輝>

1敗正代は2勝5敗の小結御嶽海と対戦した。
どうも今場所の御嶽海は精彩を欠いている。
力はあるのだろうが、最近は発揮できていな
いケースが多い。ところが相撲は予想を超え
る内容となった。両力士あたりあって四つに
組む。御嶽海浅くもろざし。正代後退しなが
ら振って、いったん離れて右四つとなる。
正代前に出るも御嶽海下から攻めて向こう
正面寄り切った。この日の御嶽海は変身した
かのようにねばりと反撃に転じた。正代は
痛恨の2敗となった。

<御嶽海(寄り切り)正代>

これで全勝は大栄翔一人となった。1敗が
なくなり、2敗は上位では正代となった。
優勝候補一番手は大栄翔である。正代が2敗
で続いているが、大栄翔戦は終わっている
のだから他力に頼るしかないのが実情である。
大栄翔が平幕7番に対し、正代は大関戦2番、
関脇戦2番を残している。その点からも大栄
翔有利は否めない。

殊勲・敢闘・技能の三賞も大栄翔が有利で
ある。ただ、ほかの力士も三賞に食い込める
ほどの活躍を期待したい。特に照ノ富士、
隆の勝の両関脇は10勝以上できるのか、後半
注目したい。

現在2勝6敗の大関貴景勝の成績は最終的に
どうなるのか。8日目は玉鷲にパワー負け
した。今後関脇照ノ富士、大関正代・朝乃山
戦を残している。今の相撲から5勝10敗くら
いになるかもしれない。貴景勝にとって試練
の場所になりそうである。

<玉鷲(送り出し)貴景勝>

相撲が安定しない5勝3敗の朝乃山はどうか。
2関脇・2大関戦を残している。2ケタ勝利
は難しいかもしれない。9勝6敗くらいか。
先場所序盤で途中休場した朝乃山は本来この
程度の成績では埋め合わせたことにならない。
なんとか10勝するつもりで後半向っていって
いただきたい。

場所はあと1週間。

近くのマスに知った顔がいました。。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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