大栄翔平幕8番勝負、2番手は宝富士である。
大関貴景勝・朝乃山に勝っているだけに好調
とみていい。相撲はこう展開した。大栄翔は
あたっての突き押し。だが宝富士は踏み込ん
で後退しない。大栄翔果敢に攻めたてるも
宝富士ゆったりまわり込んでまわり 込んで
気をみてはたき込んだ。大栄翔はついに1敗
となった。宝富士戦では自分の相撲が取れ
なかった。明日以降の相撲に影響がでるか
否か。10日目の北勝富士戦次第である。
2敗正代の対戦相手は玉鷲である。玉鷲は
貴景勝に勝っているとはいえ、最近は上位に
定着できなくなってきた。勝負は正代が圧力
をかけて完勝した。正代は他力ながら1差と
なった。
平幕中位以下の2敗組が相次いで敗れたこと
で、優勝は現時点では2人にしぼられてきた。
ただ、展開によっては3敗組が浮上すること
が考えられる。だが、優勝が3敗となると
低レベルは免れない。
9日目を終えて三役の成績は以下になった。
貴景勝2勝7敗 大関 正代7勝2敗
朝乃山6勝3敗 大関
照ノ富士6勝3敗関脇 隆の勝5勝4敗
高安 5勝4敗 小結 御嶽海4勝5敗
正代以外は3敗が最高成績なのだから寂しい
限りである。特に大関である朝乃山の責任は
大きい。本来横綱が不在なのだから朝乃山に
とってはチャンスのはずだ。それにも関らず
実績が伴わない。朝乃山は上位での最高成績
は12勝である。13勝の壁に挑む意気込みで
臨まないと同じことの繰り返しになる。
先場所優勝同点だった照ノ富士は押し相撲に
苦戦している。多くを望みにくいかもしれ
ないが、どこかで期待したくなる存在である。
不屈の精神で序二段から戻ってきただけに
もうひとふんばりがみたい
めきめき実力をつけてきた隆の勝。だがここ
へきて星がともなわなくなってきた。まだ
途上というほかない。8勝にできるだけ星を
積み重ねることである。
場所はまだ6日間あるだけに優勝戦線にさら
に変化があるかもしれない。
時間ぎりぎりに国技館にいきました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。