大相撲

■一月10日目 貴景勝休場のなかの熱戦2番

2021年1月19日

貴景勝が10日目から休場した。前日まで無残
な2勝7敗。相撲内容は相手を押し込めず、
破壊力なき相撲が続いていた。押し込めず、
もたもたしているうちに相手の技をくうと
いう負けるパターンが目立った。この休場は
いかにも負けたからという印象が強い。その
結果休場という駆け込み寺へ入ったわけで
ある。

休場したからといって、生半可なことでは
翌場所相撲が元に戻る保証はない。貴景勝は
そもそも横綱になれる器だったのか。当分、
横綱を口にできる立場ではない。今場所は
横綱どころか弱い貴景勝を露呈しただけで
終わった。

<大栄翔(突き出し)北勝富士>

1敗の大栄翔の平幕8番勝負、3番手は
北勝富士である。今の北勝富士は2勝7敗
で好調とはいえない。いやな相手とはいえ
ない。立ち合いあたり合って、大栄翔果敢に
攻め込む。まわり込む北勝富士を追撃して
突き出した。前日の1敗を払拭する相撲内容
だった。

この2番が熱戦だった。

関脇照ノ富士対関脇隆の勝戦。貴景勝の休場
がもう少し早ければ千秋楽に組まれた一番で
あったと思われる。相撲は隆の勝が下から
押し上げて出たが、照ノ富士挟み込んで逆襲。
西土俵照ノ富士が隆の勝を出したかに見えた。
だが物言いがついた。隆の勝ぎりぎりで残す
なか、照ノ富士の右足が一瞬早く出た。隆の
勝は紙一重で勝負をものにした。

<隆の勝(突き落とし)照ノ富士>

2敗正代は遠藤と対戦した。相撲は、正代が
突きおこして正代が四つで出るが、遠藤左四
つになって右へまわり、引きつけて寄り立て
た。正代すくい投げ。遠藤体を寄せて上手投
げ。再び左四つで遠藤東土俵に寄り立てる。
正代捨て身の突き落とし。物言いとなった。
遠藤が落ちてから正代が落ちていった。正代
は2敗を守った。

<正代(突き落とし)遠藤>

1敗大栄翔、2敗正代のままでいよいよ終盤
戦に突入する。

通常開催のとき千秋楽一緒のマス席だったAB氏
と一緒に観戦しました。
興味深いテーマをこれからもお届けします

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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