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■十一月11日目 幕内中位以下の平幕優勝はわけあり優勝

幕内2番目の取組に1敗タイで優勝戦線トッ
プの志摩ノ海が登場した。対戦相手は入幕
2場所目で6勝4敗の豊昇龍 である。優勝
トップに対抗しうる要素は少ない。したがっ
てこの取組にはわくわく感がなかった。もち
ろん勝負だからどうころぶかわからないが、
確率からいって勢いのある志摩ノ海には勝ち
目はなかった。そして勝負はその通りになっ
た。

<志摩ノ海>

あす12日目志摩ノ海は2敗の竜電戦である。
竜電は優勝争いにいるが、上位の強豪と位置
付けられる力士ではない。この取組が今頃と
思うほど遅かった。後手にまわった。これで
志摩ノ海は残り3日で上位の強豪との対戦に
なる。最大でもわずか3番である。貴景勝、
照ノ富士、大栄翔あたりになりそうである。

幕内中位以下の平幕優勝は、これまで上位の
強豪と2、3番だけ戦ってお茶をにごす程度
であった。強豪と皆対戦しての優勝はない。

優勝前頭8枚目朝乃山
・対戦した強豪
大関豪栄道、関脇栃ノ心、小結御嶽海、前頭
3枚目玉鷲
・対戦しなかった強豪
横綱鶴竜、大関高安

優勝前頭17枚目徳勝龍
・対戦した強豪 
大関貴景勝、前頭4枚目正代
・対戦しなかった強豪
大関豪栄道 前頭筆頭遠藤、前頭2枚目北勝
富士

<徳勝龍の優勝>

優勝前頭17枚目照ノ富士
・対戦した強豪
大関朝乃山、関脇正代、関脇御嶽海
・対戦しなかった強豪
小結大栄翔、小結隠岐の海、前頭筆頭遠藤

ここが平幕上位、三役、横綱の優勝との違い
である。そして価値ある優勝はどちらかいう
までもない。

昭和46年七月場所から横綱・大関の対戦圏外
でも好成績者はどんどん上位と対戦させる
という規約が実施された。規約は現在後手に
まわりスムーズに機能しているとは思えない。
だから取組編成には不信感がつきまとう。

幕内前半の最後に2敗同士の宝富士と竜電が
対戦した。気迫のこもった一戦となった。
相撲は左四つ互いに上手が取れない。宝富士
寄り立てて上手を引く。竜電もこらえて上手
一枚をひいた。すぐ上手投げでくずして頭を
つけた。宝富士上手が切れる。勝負は長く
なった。竜電出し投げから宝富士を送り倒し。
辛抱の勝利だった。

<竜電(送り倒し)宝富士>

優勝戦線は1敗貴景勝、志摩ノ海、2敗照ノ
富士、竜電とサバイバル戦で4人に絞られた。
12日目以降の対戦相手を予想してみる。

貴景勝:志摩ノ海-竜電-照ノ富士
照ノ富士:竜電-志摩ノ海-貴景勝
竜電:照ノ富士-貴景勝-御嶽海
志摩ノ海:貴景勝-照ノ富士-大栄翔

場所の疲れがでました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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