大相撲

■十一月11日目 幕内中位以下の平幕優勝はわけあり優勝

2020年11月18日

幕内2番目の取組に1敗タイで優勝戦線トッ
プの志摩ノ海が登場した。対戦相手は入幕
2場所目で6勝4敗の豊昇龍 である。優勝
トップに対抗しうる要素は少ない。したがっ
てこの取組にはわくわく感がなかった。もち
ろん勝負だからどうころぶかわからないが、
確率からいって勢いのある志摩ノ海には勝ち
目はなかった。そして勝負はその通りになっ
た。

<志摩ノ海>

あす12日目志摩ノ海は2敗の竜電戦である。
竜電は優勝争いにいるが、上位の強豪と位置
付けられる力士ではない。この取組が今頃と
思うほど遅かった。後手にまわった。これで
志摩ノ海は残り3日で上位の強豪との対戦に
なる。最大でもわずか3番である。貴景勝、
照ノ富士、大栄翔あたりになりそうである。

幕内中位以下の平幕優勝は、これまで上位の
強豪と2、3番だけ戦ってお茶をにごす程度
であった。強豪と皆対戦しての優勝はない。

優勝前頭8枚目朝乃山
・対戦した強豪
大関豪栄道、関脇栃ノ心、小結御嶽海、前頭
3枚目玉鷲
・対戦しなかった強豪
横綱鶴竜、大関高安

優勝前頭17枚目徳勝龍
・対戦した強豪 
大関貴景勝、前頭4枚目正代
・対戦しなかった強豪
大関豪栄道 前頭筆頭遠藤、前頭2枚目北勝
富士

<徳勝龍の優勝>

優勝前頭17枚目照ノ富士
・対戦した強豪
大関朝乃山、関脇正代、関脇御嶽海
・対戦しなかった強豪
小結大栄翔、小結隠岐の海、前頭筆頭遠藤

ここが平幕上位、三役、横綱の優勝との違い
である。そして価値ある優勝はどちらかいう
までもない。

昭和46年七月場所から横綱・大関の対戦圏外
でも好成績者はどんどん上位と対戦させる
という規約が実施された。規約は現在後手に
まわりスムーズに機能しているとは思えない。
だから取組編成には不信感がつきまとう。

幕内前半の最後に2敗同士の宝富士と竜電が
対戦した。気迫のこもった一戦となった。
相撲は左四つ互いに上手が取れない。宝富士
寄り立てて上手を引く。竜電もこらえて上手
一枚をひいた。すぐ上手投げでくずして頭を
つけた。宝富士上手が切れる。勝負は長く
なった。竜電出し投げから宝富士を送り倒し。
辛抱の勝利だった。

<竜電(送り倒し)宝富士>

優勝戦線は1敗貴景勝、志摩ノ海、2敗照ノ
富士、竜電とサバイバル戦で4人に絞られた。
12日目以降の対戦相手を予想してみる。

貴景勝:志摩ノ海-竜電-照ノ富士
照ノ富士:竜電-志摩ノ海-貴景勝
竜電:照ノ富士-貴景勝-御嶽海
志摩ノ海:貴景勝-照ノ富士-大栄翔

場所の疲れがでました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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