大相撲

■十一月14日目 勝ち抜いた貴景勝・照ノ富士が千秋楽激突

2敗同士のサバイバル戦。14日目の最高の
取組は照ノ富士対志摩ノ海戦である。立ち
合い照ノ富士があたり勝った。右ざしねらい。
志摩ノ海まわりこんで左でおっつける。照ノ
富士圧力をかけながら、左まわしをがっちり
取って寄り切った。照ノ富士は志摩ノ海の
抵抗にあわてることなく前に攻め続け、まわ
しをしっかり取ったことが勝因である。

<照ノ富士(寄り切り)志摩ノ海>

1敗対7敗。14日目の結びの一番大関貴景勝
は御嶽海と対戦した。御嶽海は関脇とはいえ、
5連敗中で負け越し寸前である。御嶽海には
この一番かすかな期待しかできない。相撲は
貴景勝の押しに後退。悪いことに御嶽海に
引きがでて一方的な相撲で貴景勝が1敗を
守った。同時に大関として最高成績の13勝を
あげた。

<貴景勝(突き出し)御嶽海>

千秋楽結びの一番は1敗貴景勝対2敗照ノ
富士の優勝をかけた一番となる。千秋楽結び
の一番が優勝をかけるのは三月場所以来で
ある。先場所は貴景勝が勝っている。

<九月場所照ノ富士に勝っている貴景勝>

勝負のポイントは照ノ富士がどうやって貴景
勝をつかまえるかにかかっている。立ち合い
あたり勝って貴景勝を後退させる。突きで
対抗して貴景勝の押しを封じてまわしをねら
う。貴景勝は押しとともに揺さぶりをかけて
くる。1敗差、貴景勝は考えずに最初の一番
にかけることである。十一月場所はクライ
マックスを迎える。

【番付の動き】
新関脇隆の勝は勝ち越した。小結高安は7勝
7敗となった。関脇御嶽海が7勝をあげた
場合小結の可能性は残るものの、ほかに4枚
目10勝4敗北勝富士、2枚目9勝5敗大栄翔
が有力である。幕内からの降格は炎鵬、琴勇
輝が確実である。十両からの幕入りは東筆頭
明瀬山8勝6敗、東2枚目翠富士10勝4敗が
有力である。佐田の海対石浦は入換え戦になる。

十両から幕下落ちは阿炎、錦富士、富士東と
引退琴奨菊の4人枠となる。幕下からの十両
入りは納谷、竜虎、矢後、白石が有力である。

ばっちり睡眠をとって千秋楽に臨みます。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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