大相撲

■十一月千秋楽 貴景勝対照ノ富士!決戦2番を斬る

大関と小結が千秋楽結びの一番で優勝を争う
ことになろうとは。いったい誰が予想できた
だろうか。貴景勝対照ノ富士、前半に顔が
合っていてもおかしくない取組である。それ
が今場所の優勝をかけての最後の一番になる
とは、運命は誠に不思議な演出をしてくれる。

千秋楽恒例の三役そろい踏みを終えた三番後、
優勝をかけて東貴景勝、西照ノ富士が静かに
仕切りを繰り返す。時間いっぱい。観客が
興奮の中、両者激突した。あたりはやや照ノ
富士がまさった。突き押しのなか、貴景勝の
はたき、照ノ富士前のめりになりながら残す。
押し返し体が離れる。照ノ富士張って右ざし。
さらに両まわしをがっちりつかみ、あびせ
倒した。貴景勝の後頭部が気になったが、
大丈夫のようである。

<本割 照ノ富士が貴景勝に勝利>

優勝は決定戦へともつれこんだ。様々な思い
がよぎった。貴景勝が負けると優勝決定戦
2連敗になる。また、優勝なしの年間最多勝
力士になる。照ノ富士が敗れると優勝決定戦
3連敗になる。優勝決定戦連敗は鶴竜と稀勢
の里によるものである。

優勝決定戦は本割とうって変わった。貴景勝
の押しがまともに照ノ富士に炸裂した。その
まま西土俵に一直線に押し出した。貴景勝は
本割の敗戦をひきずることなく思い切った
押しが勝因となった。

<決定戦制した貴景勝>

貴景勝は大関初優勝、通算2回目の優勝を
達成した。2回の優勝は御嶽海、照ノ富士に
並んだ。2017年一月場所の稀勢の里以来の
久しい大関優勝となった。久々に優勝インタ
ビューが復活した。貴景勝は「大関に上がっ
てからあまりいいことなくて。もうひとふん
ばりしなくてはと思って、こういう結果で
終えたことを嬉しく思っています」と語った。

<復活した優勝インタビュー>

1年納めの場所は最後に最高に盛り上がり、
幕を下ろした。

今場所は15日間国技館で観戦しました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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