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■十一月9日目 優勝戦線に波乱続出

元大関の同士の一戦となった照ノ富士対高安
戦は激しい攻防の一番となった。両力士あた
ったあと高安右からいなし、照ノ富士大きく
崩れるも持ち直して出る。右四つ高安まわり
こんではたく、照ノ富士落ちそうになるのを
こらえてもちなおし、再び右四つ。高安まわ
りこみ、止まることなし。気をみて出し投げ
からの送り出しで決めた。両力士終始動きの
なかの攻防だった。

<照ノ富士、高安に敗れ2敗>

照ノ富士の膝が心配だったが、よく戦った。
しかし、連敗は痛かった。終わったことは
覆らない。照ノ富士は気持ちを切りかえて
残り6日間に挑むことである。10日目は翔猿
戦である。

全勝貴景勝に挑むのは2勝6敗の翔猿である。
初上位のため、そうそう勝てない。貴景勝対
翔猿戦はさほど期待がもてない一番であった。
しかし、相撲はまさかの展開になった。貴景
勝小刻みに突くが、翔猿突き返してのこぜり
あい。そこから翔猿が思い切ってはたき落と
した。あまりの意外な光景に観客はあっけに
とられた。貴景勝痛恨の1敗となった。

<貴景勝痛恨の1敗>

その結果1敗は貴景勝、宝富士、志摩ノ海の
3人。2敗は照ノ富士、竜電、千代の国の
3人になった。今場所は2横綱・2大関が
休場で横綱・大関リーグ戦はゼロである。
それならいっそうのこと、この6人による
リーグ戦を実施してはどうだろうか。照ノ
富士と宝富士は同部屋のため、対戦はない。
驚くべきことに6人のなかでの対戦がここ
までただの一番もないのである。10日目に
ようやく千代の国対志摩ノ海が組まれた。
取組編成の不可解さが露呈してしまった。

<宝富士>

幕内の中位以下の平幕優勝は2、3番の上位
戦でお茶をにごす程度である。これではわけ
あり優勝の域をいつまでたっても出ない。
優勝を権威あるものにするために、まずは
6人のリーグ戦を早急に実施すべきである。

大相撲トーナメントにいくことになりました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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