2020年5場所の休場は以下になった。
横綱8人
大関3人
幕内16人
十両6人
幕内と十両には出場停止になった阿炎が含ま
れている。部屋でクラスターが発生して全員
休場となったケースが十両で2人いる。休場
ではないが、大関が1人、十両が3人引退
している。十一月場所は大関以上の出場は
貴景勝一人という寂しさはまだ記憶に新しい。
また横綱の休場が目立った。皆勤は白鵬・
鶴竜ともに三月場所だけだった。琴勇輝が
幕内で全休2回、途中休場1回と幕内での
皆勤はなかった。
これを2019年6場所の休場と比較してみよう。
横綱6人
大関9人
幕内15人
十両10人
引退は横綱1人、幕内1人、十両3人だった。
5場所と6場所の違いはあるが、休場の多さ
は変わらない。休場が多いと取組数が減少
する。横綱・大関が休場すると看板に偽り
ありになってしまう。第一土俵が締まらない。
問題は2021年に休場力士数を減らせるのか。
現代は重量級大相撲の全盛である。これが
続く限り、ただ、漫然として減る道理はない。
千代の国、宇良などはケガで番付を落とし、
復活してきた力士である。
うっちゃりはなぜ消えた。吊り出しはなぜ
極端に減少した。けたぐりをやる力士もいな
い。重量級大相撲は面白いのだろうか。面白
さより勝つことが第一なのかもしれない。
となると休場力士が減ることはない。
2020年もう一つ気になった点があった。それ
は横綱・大関リーグ戦の数である。
一月 0番
三月 3番
七月 0番
九月 1番
十一月0番
横綱・大関は看板であるし、特別待遇を受け
ている。それでいて横綱・大関リーグ戦の
少なさは異常である。0番が3場所もある。
2019年も不戦勝・不戦敗を別にすると三月
場所以外は少ない。
一月 1番
三月 10番
五月 2番
七月 1番
九月 1番
十一月1番
重量級大相撲は休場とともにあり、それは
横綱・大関リーグ戦の減少をともなう、と
いうことである。これを不幸と捉えるか、
あたりまえと捉えるかは世代及び個人次第
である。
若隆景の感染が気になります。
興味深いテーマをこれからもお届けします。