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大相撲
■22秋4日目 観客の入りに応えられない2大関
九月場所、観客は戻りつつある。初日、2階はコロナ禍で最も入った。7分くらい入った。久々である。2日目以降はさすがにそうはいかなかった。だが、1階はけっこうな入りである。かつてマス席が数列すべて空いていたことを思えば上出来である。 だが、お... -
大相撲
■22秋3日目 迷走する優勝の行方
大相撲において難しいこと。それは優勝予想である。2日目を終えてなおさら難しくなった。混迷の時代は新しい英雄を求めているが、果たしてそれは誰になるのか。そうした状況のなかで3日目をむかえた。 前日思わぬ1敗をきっした照ノ富士は、若手の成長株... -
大相撲
■22秋2日目 強者なき乱戦模様の様相
2日目、横綱・大関に土がつく波乱の始まりの日となった。結びの一番照ノ富士対翔猿戦。これがもっとも波乱の要素が少ないように思えた。相撲は離れての突き合い、押し合いとなった。その繰り返しの中から翔猿がふところに入って照ノ富士を寄り切った。 <... -
大相撲
■22秋初日 立ち合いから攻め切れない貴は勝てない
初日、観客が戻ってきた。見た目だが、85%以上の入りのように映った。今場所から正面2カ所に設置された特別席が登場し、人の姿が目に入った。ボックス席2つとマス席7つを合体させた超特別席の出現である。事情通の話では年間45日で2000万円だというか... -
大相撲
2022年九月場所直前考
七月場所は多くの部屋ごと休場を出した。不戦勝不戦敗を大量に出し、取数数は激減した。これに優勝戦線の力士がいたなら場所の壊滅的打撃は計り知れなかった。個人的には濃厚接触者が陰性ならば出場させ、感染者を隔離させてはと思っていた。それが九月場... -
大相撲
2022年9月横綱・大関に挑む12人のサムライ
暑さがやわらいできたなか、いよいよ九月場所が迫ってきた。上位に休場がない場合、横綱・大関との対戦圏内は前頭3枚目の宇良までである。横綱・大関に挑む関脇以下は12人である。12人のうち9人が七月場所に続いての挑戦になる。 照ノ富士が横綱に昇進し... -
大相撲
写真で見る琴ノ若の大関7連勝
大関キラー琴ノ若の大関戦は比較的新しい。最初は昨年(2021年)の九月場所から始まった。大関戦7連勝は今年(2022年)の三月場所貴景勝に敗れた後の正代戦から始まった。琴ノ若の大関7連勝及びその前後を含めて写真でふり返ってみよう。 【三月場所】 ●... -
大相撲
異なる優勝者の顔ぶれ
今年(2022年)に入って4場所経過したが、優勝者は以下である。 1月 関脇御嶽海3月 関脇若隆景5月 横綱照ノ富士7月 前2逸ノ城 <三月場所優勝の若隆景> 照ノ富士以外は優勝候補としてあげられたわけではなく、思いもよらない結果であった。特に... -
大相撲
大関は本当に強いのか
七月場所、大関貴景勝は11勝、大関正代は10勝と久々に2ケタ勝利となり、気をはいた。これをもって貴景勝・正代はよみがえった。とは言い切れないところが大関の大関たるゆえんである。実際貴景勝は、大関18場所中2ケタ勝利は5場所である。負け越しは6... -
大相撲
違和感覚える前1前2優勝者の小結止まり
七月場所、前頭2枚目12勝3敗で優勝した逸ノ城の翌場所の番付が小結だった。その前の前頭筆頭大栄翔が13勝2敗で優勝した翌場所の番付が、小結だったことに違和感を覚えた。そして今回の逸ノ城が小結止まりということは、今後平幕上位優勝者は翌場所小結... -
大相撲
横綱になれる大関!抜け出すのは誰か
三月場所若隆景が新関脇で優勝したとき、大関への気運が高まった。だが、その後9勝、8勝で大関への期待は急速に失われていった。なかなか新しい若い力が台頭してこない。御嶽海が今年大関になったばかりだが、今求められる大関は横綱になれる大関である... -
大相撲
懐かしく思える朝青龍の相撲
豊昇龍が関脇に昇進した。序ノ口から数えて27場所目、新入幕から13場所目に当たる。けして遅いわけではない。この間技能賞を受賞している。ところがおじの朝青龍は序ノ口から18所目に、新入幕から7場所目に関脇に昇進している。その間殊勲賞1回、敢闘賞... -
大相撲
気になる照ノ富士の低空飛行
九月場所が迫るなか、横綱照ノ富士は優勝候補にあげられるのだろうか。今年(2022年)にはいって照ノ富士はにわかに神通力を失ったごとく低空飛行が続いている。11勝-3勝3敗9休-12勝優勝-11勝である。昨年は77勝13敗優勝4回だっただけにこの様変わ... -
大相撲
水戸龍の出世街道
水戸龍がようやく入幕を果たした。はっきりとした実感はないがうれしいです、とコメントしていた。錦戸(元水戸泉)部屋創設20年目の幕内力士であった。水戸龍は照ノ富士、逸ノ城とともに来日し、鳥取城北高校に留学した。卒業後は日本大学に進学した。3... -
大相撲
コロナ休場基準改定番付
すでに発表された番付でコロナ途中休場の番付方針が明らかになった。1.不戦敗を除く勝ち越し負け越しでない力士は現状維持2.勝ち越し負け越しがはっきりした場合は途中の成績を生かす以上を原則にしたことが伺える。 そうすると琴ノ若の7勝3敗4休と... -
大相撲
平戸海の出世街道
平戸海がついに新入幕を果たした。境川(元両国前名小林山)部屋では2014年五月場所入幕の佐田の海以来の幕内力士になる。平戸海は相撲少年だった、小学生のときに地元の相撲クラブにはいっていた。小学校6年の卒業式ではすでに大相撲を見据えていたとい... -
大相撲
コロナ部屋ごと途中休場後の番付発表
新型コロナウイルスの部屋ごと途中休場が多発した七月場所を受けて、2022年九月場所の番付が発表された。まず、大関カド番の場所コロナ途中休場した御嶽海は、大関のまま据え置きとなった。そういう見方はされてきたが、九月場所再びカド番となる。 <御嶽... -
大相撲
大関降格をめぐるif
以前大関規定改造論を掲載した。ゆるやかな順に規定を並べると次になる。 1. 6場所間に2度カド番2.通算5度カド番3.3場所連続10勝を割った場合4.3場所合計29勝以下(休場場所は除く)5.1と3の併用別格.関脇・小結と同じ扱いにするこの場合... -
大相撲
2022年九月場所チケット事情
七月場所、平日はもちろん初日、7日目、8日目、9日目祝日でも満員にはならなかった。本当に満員だったのは千秋楽だけだった。それと部屋ごと休場が多発して場所が崩壊しかねない危機に襲われた。九月場所に影響はないのか。8月6日九月場所のチケット... -
大相撲
四股名あれこれ ~花 下
~花の最終章にはいろう。 2代目若乃花昭和48年十一月場所入幕。最高位横綱。二子山(元初代若乃花)部屋所属。北の湖、麒麟児、大錦、金城とともに花のニッパチ組(昭和28年生まれ)と呼ばれた。素質、素材は素晴らしかったが、優勝4回と期待に応えられ... -
大相撲
引退!その厳粛なるもの
プロレスの資料に何気なく目を通していたら、プロレスラーの引退に触れた。引退レスラーはテリー・ファンク。ファンク兄弟の弟で、日本では大変な人気者であった。だが、外国人レスラーが日本で引退試合をおこなうというのは、かなり異例のことであった。1... -
大相撲
幕内力士5年前の地位
10年は一昔前になるが、5年となると微妙である。今から5年前の2017年七月場所、横綱は白鵬、日馬富士、稀勢の里、鶴竜、大関に豪栄道がいたが、引退している。幕内力士の5年前はどういう地位にいたのか。今年の七月場所の番付からみていく。それが下記... -
大相撲
四股名あれこれ ~花 中
引き続き~花の幕内力士をみていこう。なお、明治に象ヶ鼻という珍名力士がいるが、ここでは~花ということで除外した。 2代目出羽ノ花昭和29年初場所入幕。最高位前頭15枚目。幕内在位は11場所で終わっている。 小城ノ花父昭和32年十一月場所入幕。最高... -
大相撲
国際技になった大相撲
筆者は以前横綱10大史を執筆したが、その10番目には外国人横綱誕生を取り上げた。外国人横綱は小錦が13勝優勝、12勝、13勝優勝というチャンスを見送られていた。直前3場所で優勝がなく横綱に昇進した力士、小錦以下の成績で横綱に昇進した力士と比べると... -
大相撲
現代流大相撲用語
■大関一時的に3場所好成績で昇進できる地位。なってしまえば2場所連続負け越さない限り関脇に落ちることはない。だから落ちるときは関脇以下より甘い。0勝から7勝、8勝から11勝は同じ意味しかもたない。最高位大関の大関優勝は少ない。 ■横綱昇進基準... -
大相撲
四股名あれこれ ~花 上
最後に「花」のつく四股名というと横綱の名前が浮かぶ方が多いだろう。常ノ花若乃花 3人貴乃花 一見ポピュラーのような「~花」の四股名だが、常ノ花以前の江戸・東京相撲の幕内では実は3人しかいない。江戸弘化 杣ヶ花そまがはなと読む。紅葉川の名で... -
大相撲
年寄の一門別・地位別構成
年寄は部屋に所属する。部屋持ちの親方と部屋付きの親方になる。親方は協会の仕事に従事するだけでなく一門から理事・副理事を輩出する重要な役割を担っている。一門別かつ現役の地位別の年寄構成が以下である。現役の最高位と親方の能力は当然別である。... -
大相撲
優勝様々
◆成績別優勝これは当然15日制年6場所制の力士が対象になる。 ・12勝3敗優勝最近は12勝3敗の優勝が目立つが、優勝全体ではそう多いわけではない。最多優勝者も4回にとどまっている。照ノ富士 4回千代の富士4回武蔵丸 3回輪島 3回なお、輪... -
大相撲
令和の新小結・新関脇
きたる九月場所の番付、新小結・新関脇の誕生はなさそうである。新小結・新関脇は新しい力の表れとして注視される。令和は新入幕力士が寂しかった。令和は19場所を終えた。新小結・新関脇はどのくらい誕生したのか。 令和元年は4場所であった。七月場所、... -
大相撲
現代年寄株事情
年寄株は105ある。これは昭和2年の東西合併のとき東京方85、大阪方17が合わさって現在に至っている。この間一代年寄もあったが、現在は事実上なくなっているし、今後復活することもまずないと思われる。 最初に、なにかと必要性を問われる再雇用からみて... -
大相撲
大関の連続2ケタ勝利
9勝6敗の大関はクンロク大関と揶揄された。また、相撲専門誌読者欄には関脇が9勝6敗あげるのと大関が9勝6敗の成績なのは何が違うの、という素朴な疑問が掲載されたことがあった。大関は協会の看板であり、好待遇を受けながら不成績だと批判は避けら... -
大相撲
対戦成績からみた九月場所の逸ノ城
七月場所の優勝者逸ノ城は九月場所で再び勝てるのだろうか。今度はまわりの逸ノ城を見る目が違って、研究してくることは十分考えられる。そこで対戦相手別の視点から九月場所の逸ノ城を捕らえてみる。 <逸ノ城> ところが、九月場所の番付は部屋ごと途中... -
大相撲
大相撲の疑問
★優勝制度はいつ始まったのですか。 優勝制度は大正15年に始まりました。優勝制度を設けることで2つの案件を改正しなくてはならなかった。1つは不戦勝不戦敗制度。もう1つは取り直し制度である。明治42年夏場所の国技館開設以降、時事新報社が幕内最高... -
大相撲
名古屋場所事情の変貌
名古屋に赴いていると、情報の変更に気がつかない点が出ることがある。千秋楽といえば場所のクライマックスであり、特別な日である。協会ご挨拶があり、各段優勝者の表彰がある。さらに是より三役、幕内優勝の表彰がある。優勝者のインタビューが聞ける。 ... -
大相撲
写真で見る豊昇龍の技の数々 下
引き続き豊昇龍の技をみていこう。今回は投げを中心に展開する。 <対隆の勝 上手投げ 2022年3月> <対琴恵光 上手投げ 2022年1月> <対隆の勝 上手投げ 2021年5月> <対貴景勝 すくい投げ 2022年3月> <対隆の勝 上手出し投げ 2022年3... -
大相撲
初優勝のみのケースを検証
今年に入って4場所、若隆景・逸ノ城と初優勝が2場所出た。彼らが今後2回目の優勝をするかどうかは不明だが、現時点では初優勝のみの力士である。優勝制度は大正15年に始まった。それ以降477場所経過した。そのうち初優勝のみ、すなわち優勝1回だけの力... -
大相撲
一人横綱照ノ富士はいつまで続く
照ノ富士が横綱になって1年が経った。一人横綱は5場所になった。これまで横綱が実質地位化した常陸山以降一人横綱は以下である。 <照ノ富士> 宮城山 2場所玉錦 6場所大鵬 3場所北の富士8場所千代の富士3場所北勝海 1場所曙 11場所... -
大相撲
写真で見る豊昇龍の技の数々 上
現代の大相撲は重量級が主流である。パワー相撲、馬力相撲が全盛である。だが、見ごたえのある相撲は技の相撲である。ときにはパワーに圧倒されることがあるが、技で切り抜けると技の可能性、魅力は計り知れないことを感じる。技の大相撲を取る力士に豊昇... -
大相撲
幕内力士各段優勝回数ランキング
どんな幕内力士にも幕下以下の時代がある。幕内優勝は選ばれし者にしかできないが、各段の優勝となるとチャンスはでてくる。それでも幕下なら120人に1人、三段目なら200人(現在は180人)に1人である。十両は28人に1人だが、15日間の戦いになる。幕内力... -
大相撲
継続される遅咲き玉鷲の記録
七月場所では多くの相撲部屋が部屋ごと休場に追い込まれた。その中に片男波(元玉飛鳥)部屋が入っていた。真っ先に思ったのは玉鷲の連続出場記録であった。 <玉鷲休場> 大相撲においては優勝回数、連勝数、通算勝利はポピュラーだが、連続出場記録は地... -
大相撲
写真で見る吉井幕下7番勝負
吉井が七月場所幕下38枚目で優勝したことで俄然注目を集めている。吉井はこれまで若さを買われていたが、幕下成績はもうひとつだった。吉井の略歴及び幕下7番勝負をみていこう。 <吉井> 吉井静岡県出身 中川(元旭里)部屋→時津風(元時津海→元土佐豊... -
大相撲
宮城野部屋の経緯 下
高島(元巴潟)部屋から独立した吉葉山は宮城野部屋を興した。その部屋は廣川、竹葉山へと引き継がれた。ところが2004年8月26日に異変がおこった。事の経緯はこうだ。1989年廣川宮城野急逝後、部屋付きの元竹葉山が部屋を継いだ。ところが、北の湖部屋(... -
大相撲
2022年7月十両めぐる幕下の熱い戦い 下
十両を狙う幕下力士の前半の成績は次である。 東筆頭 貴健斗 2勝2敗西筆頭 金峰山 4勝東2枚目 狼雅 3勝1敗西2枚目 菅野 3勝1敗 9日目、3勝1敗同士で菅野と幕下東4枚目上戸が対戦した。相撲は、激しい攻防の繰り返しのなかからふとこ... -
大相撲
逸ノ城の摩訶不思議
七月場所は新型コロナウイルスで部屋ごと休場が多発した。場所は揺れに揺れた。不戦勝のオンパレードとなった。開催は大丈夫なのかというところまで追い詰められた。そんななか前頭上位の逸ノ城が初優勝して幕を閉じた。成績は12勝3敗であった。逸ノ城は... -
大相撲
宮城野部屋の経緯 上
元白鵬の間垣が宮城野部屋を継いで18代宮城野として力士の育成・指導、部屋の経営に携わることになった。宮城野部屋といえば白鵬、炎鵬、石浦で名をはせてきた。特に白鵬は数々の記録を塗り替えてきた大横綱であった。宮城野部屋はどういう経緯をたどって... -
大相撲
2022年7月十両めぐる幕下の熱い戦い 上
幕下優勝以外で十両を狙える地位は幕下5枚目くらいまでである。そのなかで有力候補は西筆頭金峰山、東2枚目狼雅、西2枚目菅野(かんの)である。そのほか誰が抜け出して十両昇進あるいは復帰できるか予断を許さない。 金峰山 カザフスタン出身 木瀬(... -
大相撲
写真で見る朝乃山三段目7番勝負
七月場所、もうひとつの見所は朝乃山の復帰である。昨年の五月場所11日目以来の土俵だから長かった。朝乃山を待ち望んだファンは暖かく迎え、かつどんな相撲を取るか注目した。朝乃山はどんな相撲を取ったのか。7番勝負を写真で展開してみた。 <朝乃山>... -
大相撲
元白鵬!宮城野部屋継承
元白鵬の間垣と元竹葉山の宮城野が年寄株を交換した。元白鵬は宮城野として部屋を継承することが正式に決まったわけである。これは元竹葉山が8月21日で65歳の定年を迎えることによるものである。白鵬は現役のとき、内弟子がおり、将来は独立するものと思... -
大相撲
12勝優勝が続く現代大相撲
七月場所、平幕上位の逸ノ城が12勝3敗で優勝した。これで三月場所の若隆景、五月場所の照ノ富士に続いて3場所連続12勝優勝となった。これは15日制が定着した昭和24年夏場所以降初めてのことである。もっとも昭和47年には栃東11勝-長谷川12勝-輪島12勝... -
大相撲
4場所経過した2022年年間最多勝争い
七月場所が終了したことで、今年の本場所は4場所経過したことになる。七月場所はご存知のとおり、13部屋が部屋ごと休場に追い込まれ、年間最多勝に多大な影響をもたらしている。番付と異なり、年間最多勝は最も多く勝った力士に輝く。そのため休場はマイ... -
大相撲
横綱その永眠
七月場所中に元横綱2代目若乃花の訃報が報じられた。判明したのは18日だったが、亡くなられたのは16日であった。昨年4月から肺がんの闘病生活が続いて悪化していたという。まだ69歳だった。 2代目若乃花といえば、その素材・素質から横綱を期待される逸... -
大相撲
2022年七月場所総評
★初日からの田子ノ浦部屋、途中からの出羽海・鳴戸・放駒・武蔵川・佐渡ヶ嶽・玉ノ井・浅香山・片男波・伊勢ノ海・芝田山・追手風・八角部屋と部屋ごと休場が多発したが。 七月場所は全席使用になったのに、新型コロナウイルスは拡大一途となったのは皮肉... -
大相撲
■22名千秋楽 決定戦なし!先場所部屋ごと休場の逸ノ城が初優勝
今場所は結局千秋楽、13日目、14日目、8日目の順のお客さんの入りになった。14日目は多くの休場力士を出したことが影響した結果になった。と思ったらなんと千秋楽まで引きずってしまった。 三段目で北勝丸が出場し、八角(元北勝海)理事長が千秋楽のご挨... -
大相撲
■22名14日目 しまらなくなった優勝争い
ついに12部屋に及ぶ部屋ごと休場は14日目の取組開始を12時45分へと追いやった。通常幕下以下の番数が3分される14日目は10時半過ぎが通常である。また、8月5日から東京及び周辺で巡業が始まる。どれも暑い中での5日間の巡業だが、影響はないのだろうか。巡... -
大相撲
■22名13日目激震!さらに4部屋が一挙に部屋ごと休場
13日目は平日にもかかわらず、今場所最もお客さんが入った。だが、大相撲七月場所は最終盤に来てとてつもない激震に襲われた。片男波部屋、伊勢ノ海部屋、芝田山部屋、さらに追手風部屋と4部屋が新型コロナウイルス感染による部屋ごと休場に追い込まれた。... -
大相撲
■22名12日目 場所の行方
照ノ富士は12日目、先場所負けている関脇大栄翔戦である。先場所と違うのは終盤戦で対戦したことである。かなり場所に慣れてきた時期である。先場所はまだ場所の感覚がつかめない初日に敗れている。そのせいか相撲は照ノ富士の圧勝で終わっている。大栄翔... -
大相撲
■22名11日目 深刻!拡大一途の部屋ごと休場
新型コロナウイルスの拡大は留まることを知らない。場所前田子ノ浦部屋が部屋ごと休場となっただけで済まなかった。7日目出羽海部屋が場所中部屋ごと休場という異例のケースがおきた。だが、異例ではなく始まりだった。その後鳴戸部屋、放駒部屋と続いた。... -
大相撲
■22名10日目 新しき対決豊昇龍対琴ノ若
10日目、大阪から相撲仲間が観戦に来た。今場所2度目である。そこで出た話の一つは琴ノ若の成長の著しさであった。9日目まで2敗で優勝争いに絡んでいる。横綱・大関戦は終了した。だが、琴ノ若に立ちふさがる者が現れた。 豊昇龍である。豊昇龍は序盤戦1勝... -
大相撲
■22名9日目 上位2敗組三者三様
9日目は祝日である。これまでの入りは8日目、7日目、初日の順で、9日目は土日祝日のなかで最も入りが悪かった。8日目の反動からなのか、3連休最終日という流れからなのか。とにかく休日っぽくない入りであった。 土俵は後半にはいり、優勝争いをしている力... -
大相撲
■22名8日目 結びの一番でおきた思わぬ出来事
結びの一番で相撲史に残るハプニングが起こった。横綱照ノ富士に挑むのは上位戦初の若元春である。すでに5日目正代に勝っている。相撲は、若元春が左四つ、照ノ富士に上手を与えない絶好の体勢を築いた。この体勢からの攻防だが、照ノ富士無理な攻めはでき... -
大相撲
■22名7日目 思いもかけない場所中の部屋ごと休場
琴拳龍、琴手計、朝乃山と三段目の取組が進む中、三段目最後の取組で出羽ノ城が休場した。これだけならどうということはないが、続く幕下最初の取組で出羽大海が休場した。おやっと思った。ともに出羽海部屋の力士である。さらに十両土俵入り4番前の出羽ノ... -
大相撲
■22名6日目 上位グループ2差の優勝争い
朝乃山は北勝丸に勝って3勝と快調である。朝乃山見たさに早くるお客さん。オリジナル手製グッズで応援するお客さん。取組が終わるとしばらく休憩にはいるお客さんなど様々な様相を見せている。 5勝の逸ノ城が大関御嶽海と対戦した。御嶽海が本調子でない分... -
大相撲
■22名5日目優勝争いの中心は照ノ富士から逸ノ城へ?
照ノ富士の取組は法則に従って組まれている。初日西小結阿炎。2日目、半枚下がって東筆頭霧馬山。3日目、半枚下がって西筆頭隆の勝。半枚下がれば5日目は西前頭2枚目逸ノ城戦となるのは当然であった。なお、6日目は半枚下がって東3枚目玉鷲戦となる。 これ... -
大相撲
■22名4日目 巨象逸ノ城、貴景勝にパワー勝ち
幕内はサバイバル戦模様になってきた。といってもまだ4日目ではサバイバル戦の途中に過ぎない。スタートは悪いが上り調子になることだってありえる。好調かと思えた玉鷲が佐田ノ海に負けるのだから、相撲はやってみなくてはわからない。また、一番勝負なれ... -
大相撲
■22名3日目 横綱・大関戦3番を斬る
名古屋は雨が降り、いくぶん気温はおさえられた。それでも湿度のせいか汗ばむ。天候のせいではないだろうが、平日の前半は館内はがらがらである。七月場所は当日売りがあるが、マス席の切り売りはあるのだろうか。また、通常開催になっても自由席はなくな... -
大相撲
■22名2日目 関脇粉砕の破壊者玉鷲・逸ノ城
朝乃山が土俵に帰ってきた。花道に姿を見せたときから館内は拍手とざわめきに包まれた。朝乃山が呼び出しに呼ばれ、土俵に上がった。対戦相手は剛士丸。武蔵川(元武蔵丸)部屋の25歳。横江の名で幕下にいたこともある。相撲は朝乃山が寄って向こう正面に... -
大相撲
■22名初日 気になる先場所の再現
全席使用で初日を迎えた愛知県体育館。幕内に入ってイス席はけっこううまったが、マス席中段の上に空席が目立った。初日からこれで今後大丈夫か、と気になる。しかし、冷静に考えてみれば今大相撲は人気が出る要素は少ない。新しい力が誕生しない。 それだ... -
大相撲
◆2022年7月 お知らせ 賢明な読者の皆様へ
土俵の目撃者をいつもご愛読いただき誠にありがとうございます。足を使い、この目で見た生の大相撲をお届けするために、七月場所の初日から千秋楽まで愛知県体育館で観戦します。 <2014年5月白鵬に内閣総理大臣杯を渡す安倍首相> 前回に引き続き名古屋... -
大相撲
2022年七月場所直前考
ここ1年、千秋楽を迎えて優勝圏内の力士は誰だったのか。それが以下である。 2021年七月場所 無敗白鵬 無敗照ノ富士九月場所 2敗照ノ富士 3敗妙義龍十一月場所 無敗照ノ富士2022年一月場所 2敗御嶽海 3敗照ノ富士・阿炎三月場所 2敗若隆景・... -
大相撲
2022年7月横綱・大関に挑む12人のサムライ
また、暑い七月場所が始まる。高安の田子ノ浦部屋はコロナ感染で部屋ごと休場のため、横綱・大関対戦圏内は上位に休場がなければ前頭東5枚目遠藤までである。 横綱戦最も相撲内容がいいのは関脇大栄翔である。照ノ富士に勝った相撲はまっこうからの押しだ... -
大相撲
名古屋場所優勝物語 栃錦
栃錦の優勝は10回ある。そのうち全勝優勝は1回で、昭和34年名古屋場所で実現している。栃錦9回目の優勝であった。ところが喜びの全勝優勝となるはずが一転悲しみの全勝優勝となった。栃錦を思いもよらぬ悲劇が突然襲った。そのいきさつはこうだ。 名古屋... -
大相撲
照ノ富士の未達成優勝
五月場所、終わってみれば照ノ富士の優勝だった。これで通算7回目の優勝となった。その7回の内訳は以下である。 5月関脇 12勝3敗7月幕尻 13勝2敗 ※東京3月関脇 12勝3敗 ※東京5月大関 12勝3敗9月横綱 13勝2敗11月横綱 15勝5月横綱 12... -
大相撲
猛暑場所から涼風場所へ
6月末から続いた猛暑日はようやく落ち着きを見せてきた。しかし、例年名古屋で行われる七月場所は力士も観客も暑さとの戦いになる。愛知県体育館は冷房の設備はあるが、さほど効かない席のほうが多い。館内にうちわであおぐ光景が見られるのはそのためで... -
大相撲
史上最強の三段目朝乃山
朝乃山が七月場所から土俵に帰ってくる。朝乃山の最後の出場は2021年五月場所11日目だった。1年以上の出場停止だったわけである。博打の処罰と開きがあり過ぎる論議まであった。長かっただけに朝乃山待望の機運はあり過ぎるほどあった。朝乃山を見に名古... -
大相撲
実力ナンバー2は誰?その問題点は
七月場所の番付では貴景勝がナンバー2の位置を占めている。だが、先場所8勝7敗の貴景勝がナンバー2といってもピンとこないかもしれない。なにしろ前頭上位の琴ノ若の9勝以下の成績なのだから。貴景勝が好成績続きで、先場所たまたま8勝というわけで... -
大相撲
大関貴景勝の法則
貴景勝が今年(2022年)の五月場所で大関17場所を迎えた。大関が長いといわれた佐田の山と同じになった。佐田の山は大鵬がいて苦労したが、13勝を3場所連続してあげ、横綱を決めた。大鵬戦の対戦成績はともかく、内容は熱戦が多かった。佐田の山と貴景勝... -
大相撲
大相撲!役に立つ資料 下
■豪華本 豪華本といっても定義があるわけでない。イメージにすぎないことをお断りしておく。 ・相撲百年の歴史(講談社)大相撲への関心が高まって、最初によく見た豪華本である。写真を中心に見せる相撲史である。それだけに印象深い。昭和45年くらいまで... -
大相撲
松鳳山引退の波紋
すでに引退を表明していた松鳳山が6月28日引退記者会見をおこなった。自分は指導者に向かないとか食のサポートをしたいという趣旨の発言をした。これは本音なのだろうか。 元3代目若乃花が、貴乃花親方が突然離職したとき「協会を離れるほうが大変なんだ... -
大相撲
錦富士の出世街道
錦富士が前相撲から5年10カ月かかり、入幕を果たした。錦富士は小学校で相撲を始めた相撲少年であった。本人はそんない強くなかったと謙遜するが、継続は力なりであった。中学、高校と相撲部であった。三本木農業高校では阿武咲と同期であった。大学は近... -
大相撲
関脇・小結候補者多数の影響が出た新番付
2022年七月場所の番付が発表された。スキあり優勝の横綱照ノ富士と大関陣の弱体化で関脇候補が6人となった。大栄翔、若隆景、霧馬山、隆の勝、豊昇龍、琴ノ若である。小結候補が阿炎と玉鷲である。関脇・小結候補が目白押しである。結局関脇・小結は下記... -
大相撲
大相撲!役に立つ資料 中
引き続き役立つ資料を紹介しよう。 ■新聞 新聞で忘れられないのは報知新聞(現スポーツ報知)に掲載された玉の海梅吉氏の「切り捨てご免」である。玉の海さんは土俵に根ざした力士の心のありようを説いた。大受を土の香りのする力士といい、体の小さい貴ノ... -
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写真で見る顔今昔10人衆
現代は写真で見せる時代である。力士の顔は年齢とともに変わっていく。幕内10人をピックアップし、顔の今昔を作成した。古い写真を探すのはかなり時間を要した。また昔と今の写真の合成加工は手間を要した。その苦難の結果が以下である。 <新序 若三勝=... -
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大相撲!事始
日ごろあたり前のように接している大相撲。制度、慣習、進行などは常識化しているが、物事には常に始まりがある。それを探ってみたい。 ■公益財団法人日本相撲協会 名称は次のように変遷している。江戸 相撲会所明治22年 東京角力協会大正14年 財団... -
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名古屋場所が揺れた日
6月から暑い日が続くなかで迎えようとしている名古屋場所。名古屋場所が定着したのは昭和33年からで会場は金山体育館であった。南洋場所といわれるほどの暑さの中での開催だった。今の愛知県体育館は昭和40年からであった。令和2年はコロナ禍で東京開催... -
大相撲
大相撲!役に立つ資料 上
■専門誌大相撲を知るにはまず、専門誌が欠かせない。以前は「大相撲」(読売新聞社)という深く掘り下げた専門誌があった。これで出羽海部屋の歴史、特に九重(元千代の山)がなぜ独立しなければならなかったかを知った。押尾川(元大麒麟)のお家騒動にと... -
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横綱!新入幕までの所要場所数番付
かつて新入幕から横綱までの所要場所数番付を発表した。そこで今回、横綱は新入幕までどれくらいの所要場所数かかったのか。早速調査してみた。 対象は実質横綱が地位化した常陸山以降の東京横綱とした。十両以下の実情は、時代によって異なる。という問題... -
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時津風部屋が生んだ1横綱4大関 下
大内山が昭和33年一月場所、大関の座を去ってしばらく、大関は誕生しなかった。この間小結潮錦・時錦などが活躍していた。そして昭和33年十一月場所、北葉山が入幕してきた。入幕5場所目には小結、7場所目には関脇であった。入幕から8場所連続勝ち越し... -
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大相撲!根本的疑問
★大鵬と柏戸、北の富士と玉の海はどちらが先に横綱になったのですか。 よく同時横綱昇進という表現が使われるが、同時というのは○時□分△秒まで一致することである。1機関の決定ではありえない。正確には「同日横綱昇進」が正確な表現である。東正大関で連... -
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2020年3月版幕下のホープその後
2020年3月に幕下のホープをあげている。当時の基準は以下であった。1.年齢が若い 幕下30枚目までは23歳以下それ以下は22歳までとした年齢は3月6日現在とした2.幕下での成績ただし、元十両は除外している。ピックアップした力士は次の11人である。 ... -
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時津風部屋が生んだ1横綱4大関 上
時津風部屋というと、大関正代、豊山が所属し、5月に断髪した豊ノ島が年寄井筒として在籍する部屋でもある。時津風部屋はいまや名門と呼ばれるまでになった。時津風部屋は、双葉山が立浪(元緑嶋)部屋から昭和16年双葉山相撲道場として独立したことに始... -
大相撲
横綱優勝なし連続場所数番付
綱は優勝を宿命づけられている。事実優勝力士のほとんどは横綱である。三役優勝も横綱になった力士で占められている。逆に横綱が優勝できない連続場所数はどれくらいになるのか。そこで作成したのが、横綱優勝なし連続場所数番付である。対象は実質横綱が... -
大相撲
大関への期待!若隆景・豊昇龍を比較
大関へ期待がかけられる力士。それが若隆景と豊昇龍である。若隆景は三月場所の優勝が大きい。にわかに浮上してきた。豊昇龍はそうした実績はないが、なんといっても若さがある。23歳になったばかりである。幕内では琴勝峰についで若い。なお、若隆景は27... -
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大相撲 様々な記録
大相撲の最高記録は記憶に残り易い。優勝回数、連勝記録。最近は玉鷲の連続出場がピックアップされている。ほかに横綱昇進成績、大関昇進成績、歴代横綱などは記憶されている方もいるだろう。ここではあまり注目されない記録を取り上げてみよう。 ★7連敗... -
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カド番御嶽海の対戦相手別成績
五月場所の御嶽海はさんざんな成績だった。6勝9敗と負け越した。関脇以下には5勝7敗だから本当によく負けた。3場所連続2ケタ勝利もストップした。一転七月場所はカド番となった。御嶽海はどこか悪かったのでは、という見方があった。仮にそうだとし... -
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大相撲 素朴な疑問
★貴乃花はなぜ突然協会を離職したのですか。 一言で片付けられない話である。長くなるが、経緯はこうである。 貴乃花は自分の弟子貴ノ岩が暴行負傷してから態度があまりにかたくなだった。謝罪にきた伊勢ヶ濱(元旭富士)・日馬富士を無視して車を発車させ... -
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複雑化する一門
一門は本場所が少ない時代、巡業組合だった。この巡業は独立採算制であった。現代は一門の意味が変化した。一門は理事、副理事を生むシステムとなった。一門は本家分家の系統を中心にかなり複雑化した形態に変わってきている。いまは理事は10人であり、そ... -
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2022年七月場所の人気
また暑い七月場所がやってくる。昨年コロナ禍で初めて地方場所が開催された場所が名古屋だった。昨年の観客席は二人マスおよびイス席の間隔をあけての開催だった。人気はどうだったか。平日はガラガラだった。13日目が比較的入った感じである。土日はけっ... -
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現代関脇・小結在位数番付
入幕したら、力士の次の目標は小結・関脇に昇進することである。関脇を実に味のある地位と言った方がいる。努力しだいでは誰でも到達できる地位であると。大関以上となるとプラス別の要素が必要になると語っていた。現在幕内力士は42人である。横綱・大関... -
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照ノ富士キラー大栄翔と玉鷲
五月場所の照ノ富士は優勝したもののなんとか結果的にという言葉がつきまとう優勝だった。一時は隆の勝にリードされていた。だが、隆の勝が自分の相撲を取れず、くずれたことによって巡ってきた優勝だった。昨年のように抜群の強さを発揮できなかった。 <... -
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A級横綱誕生の周期
横綱ほど不思議な地位はない。まず、落ちることはない。不成績なら引退である。だから初代若乃花が横綱に推挙されたとき「困った、困った」と頭を抱えていた。多くの兄弟をかかえていたからまだ辞めるわけにいかなかった。もうひとつ不思議というか奇妙な...