大相撲

23春6日目 御嶽海戦に出た貴景勝の法則

結びの一番貴景勝対御嶽海戦で「貴景勝の法則」が
出た。それは押せないときの貴景勝は危ないという
法則である。むろん貴景勝は果敢に押して出るが、
御嶽海は後退しない。押し切れない。はたきに出る
が効かない。御嶽海が逆襲に出ると貴景勝は白房下
土俵を割った。

<貴景勝、御嶽海に敗れ3敗目>

貴景勝は3勝3敗になった。さすがに横綱は難しく
なった。もっとも筆者は品格力量抜群でない限り横
綱にすべきではない、と思っている。連続優勝は必
ずしも品格力量抜群ではないことはすでに述べ、証
明してきた。横綱審議委員会はこれまで弱い横綱、
物足りない横綱をつくってき、その反省の弁を聞い
たことがない。だから信用に値しない存在である。

全勝と1敗が対戦した。全勝大栄翔対1敗琴ノ若戦
である。相撲は、大栄翔の突き押しどころか琴ノ若
に前に出られ後退。かろうじて東土俵で突き落とし
が決まった。だが、大栄翔本来の相撲からは遠かっ
た。大栄翔は上位でただ一人何とか全勝となった。

<大栄翔、琴ノ若に辛勝>

先場所千秋楽髷をつかんで痛恨の反則負けとなった
阿武咲。そのときの対戦相手は豊昇龍であった。豊
昇龍はこの1勝で勝ち越し、関脇を維持したのだか
ら大きな1勝だった。

今場所のこの一番は予想を大きく外れる内容となっ
た。豊昇龍は立ち合いの変化で阿武咲をはたき込ん
で一瞬の勝負となった。相手の力を避けたのである。
これからのび盛りの力士のやることではない。目先
の1勝からは何も得られない。

<立ち合い、変化にいった豊昇龍>

幕内中位以下では翠富士、高安が全勝。全勝の高安
が全敗の一山本と対戦するという理解に苦しむ取組
になった。当然ながら両力士はまだ対戦していない
が、7日目に組まれたことは評価したい。勝つのは
優勝から見放されて来た高安か肩透かしの技能派翠
富士か。面白い一番になりそうである。

 

当サイトはブログランキングに参加しています、どうか応援をお願いいたします!

【ブログランキング】で、土俵の目撃者を応援して頂けるかたは↓をクリック


【日本ブログ村】で、土俵の目撃者を応援して頂けるかたは↓をクリック
にほんブログ村 格闘技ブログ 相撲・大相撲へ
にほんブログ村
  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

-大相撲

Copyright© 土俵の目撃者(毎日更新) , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.