三月場所、思いがけず前場所優勝の貴景勝が休場し
てしまった。大関での休場は22場所中7場所である。
毎年1~2回は休場している。今年は早くも休場と
なり、1年フル出場はならず、またも遠ざかった。
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五月場所は一転カド番である。カド番は5回目であ
る。1回大関を落ち12勝で復帰したことがある。カ
ド番の最低ノルマは8勝であるから心配する数字で
はない。もっとも、御嶽海、正代があいついで大関
から陥落している。
貴景勝の復活は再び優勝争いができるか、という点
である。貴景勝は大関で12勝以上あげたことが5場
所ある。1年に直すと1.36回である。この数字が高
まれば大関としての存在感が増す。
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かつて大関は受難の管理職に例えられたことがある。
横綱には頭をおさえられ、下からは突き上げられる
存在だった。しかし、今は絶対強者のいない時代で
ある。そこに貴景勝のチャンスが生まれるはずであ
る。
貴景勝の横綱の可能性はあるのか。大関在位は22場
所である。大関在位が長いといわれた佐田の山は17
場所であった。さらに長い北の富士は21場所であっ
た。
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最長在位は琴櫻・武蔵丸の32場所であるが例外中の
例外である。貴景勝が休場、カド番がついてまわる
と横綱どころではなくなる。特に大関優勝の翌場所
が途中休場では横綱につながらない。まずは改造貴
景勝として休場がなく、12勝以上あげて復活するこ
とである。