大相撲

2023年一月場所直前考

一月場所は場所としては最も早い8日に始まる。正
月が入り、落ち着く間もなく場所に突入することに
なる。もっとも元出羽ノ花の武蔵川理事長はよく松
の内興行をやったものである。

活気があり、盛り上がっているかとなると話は別で
ある。照ノ富士は休場である。出場するには十分な
稽古で、万全の体調で臨むしかない。その間年齢は
進む。照ノ富士復活か終焉か大勝負の年になりそう
である。

<照ノ富士>

昨年は6場所優勝者が異なった。これを戦国時代と
評したところがあったが、思いがけない優勝者があ
り、適評ではない。場所前から優勝候補がいなく、
12勝優勝が4場所ではどんぐりの背比べのほうが実
情に合致している。それが一月場所まで引きずるの
か。

現在3場所連続平幕優勝であり、2人は優勝の翌場
所は負け越している。十一月場所平幕優勝の阿炎は
今場所勝ち越せるのか。そこが注目点になる。ちな
みに阿炎の対戦圏内の幕内対戦成績は優勝決定戦を
含め、次のようになっている。

<阿炎>

・勝ち越し
貴景勝 6勝2敗
若元春 3勝
高安  6勝4敗
翔猿  3勝2敗
錦富士 2勝1敗
・五分
大栄翔 7勝7敗
若隆景 2勝2敗
琴ノ若 1勝1敗
・負け越し
御嶽海 4勝9敗
正代  3勝6敗
豊昇龍 1勝4敗
明生  2勝3敗
霧馬山 1勝2敗
翠富士 1勝2敗 

豊昇龍が連続2ケタをあげ、大関への足掛かりをつ
かむか。今の大相撲では閉塞感がただよっている。
誰かが現状を打破しなければそれは続くことになる。
豊昇龍は分が悪い貴景勝、若隆景、高安、翠富士戦
がカギになる。

<豊昇龍>

十一月場所の多くの幻の取組が発生した。
まず、三役リーグでは以下である。
・大関同士
貴景勝-正代
・大関対関脇
貴景勝-御嶽海(2場所連続)
・大関対小結
貴景勝-玉鷲
・関脇同士
若隆景―豊昇龍
若隆景-御嶽海
・関脇対小結
御嶽海-玉鷲

上位勝ち越し同士は次である。
霧馬山-若元春
高安-琴ノ若(2場所連続)
高安-翠富士
高安-若元春
明生-翠富士

今場所は実現するのか。この点も注視したい。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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