一月場所は場所としては最も早い8日に始まる。正
月が入り、落ち着く間もなく場所に突入することに
なる。もっとも元出羽ノ花の武蔵川理事長はよく松
の内興行をやったものである。
活気があり、盛り上がっているかとなると話は別で
ある。照ノ富士は休場である。出場するには十分な
稽古で、万全の体調で臨むしかない。その間年齢は
進む。照ノ富士復活か終焉か大勝負の年になりそう
である。
昨年は6場所優勝者が異なった。これを戦国時代と
評したところがあったが、思いがけない優勝者があ
り、適評ではない。場所前から優勝候補がいなく、
12勝優勝が4場所ではどんぐりの背比べのほうが実
情に合致している。それが一月場所まで引きずるの
か。
現在3場所連続平幕優勝であり、2人は優勝の翌場
所は負け越している。十一月場所平幕優勝の阿炎は
今場所勝ち越せるのか。そこが注目点になる。ちな
みに阿炎の対戦圏内の幕内対戦成績は優勝決定戦を
含め、次のようになっている。
・勝ち越し
貴景勝 6勝2敗
若元春 3勝
高安 6勝4敗
翔猿 3勝2敗
錦富士 2勝1敗
・五分
大栄翔 7勝7敗
若隆景 2勝2敗
琴ノ若 1勝1敗
・負け越し
御嶽海 4勝9敗
正代 3勝6敗
豊昇龍 1勝4敗
明生 2勝3敗
霧馬山 1勝2敗
翠富士 1勝2敗
豊昇龍が連続2ケタをあげ、大関への足掛かりをつ
かむか。今の大相撲では閉塞感がただよっている。
誰かが現状を打破しなければそれは続くことになる。
豊昇龍は分が悪い貴景勝、若隆景、高安、翠富士戦
がカギになる。
十一月場所の多くの幻の取組が発生した。
まず、三役リーグでは以下である。
・大関同士
貴景勝-正代
・大関対関脇
貴景勝-御嶽海(2場所連続)
・大関対小結
貴景勝-玉鷲
・関脇同士
若隆景―豊昇龍
若隆景-御嶽海
・関脇対小結
御嶽海-玉鷲
上位勝ち越し同士は次である。
霧馬山-若元春
高安-琴ノ若(2場所連続)
高安-翠富士
高安-若元春
明生-翠富士
今場所は実現するのか。この点も注視したい。