大相撲

関脇連続在位記録 下

引き続き関脇の連続在位記録をみていこう。

若ノ花・長谷川の8連続関脇在位記録を破った力士
が出た。逆鉾である。ご存じ井筒3兄弟の次男坊で
ある。昭和62年十一月場所から平成元年三月場所ま
での9場所連続関脇在位である。殊勲3回、技能1
回受賞している。成績は75勝65敗、1場所平均8.3
勝である。最期は惜しくも7勝8敗で小結に落ちた。

逆鉾に並んだのが武蔵丸であった。平成4年九月場
所から平成6年一月場所までの9連続関脇在位であ
る。平成4年九月場所は武蔵丸入幕6場所目であっ
た。平幕は3場所だけの経験である驚異の新人だっ
た。殊勲賞と技能賞を受賞している。89勝46敗で1
場所平均9.9勝だった。大関昇進で記録に終止符を
うった。

<武蔵丸>

最初に関脇連続在位記録を2ケタにのせたのは魁皇
である。平成7年一月場所から平成9年一月場所ま
での13場所連続関脇在位である。ただ、これが大関
昇進にはつながっていないのである。殊勲賞5回、
敢闘賞2回と半分以上の場所で三賞を獲得している。
成績は120勝75敗で1場所平均9.2勝であった。魁皇
が大関に昇進したのはこの記録後3年半を要した翌
場所であった。

<魁皇>

次に2ケタ関脇連続在位記録を達成したのが琴光喜
である。11場所連続である。魁皇にはおよばなかっ
たが、立派な記録である。琴光喜は大関候補だった
が、時間がかかった。記録は平成17年十一月場所か
ら平成19年七月場所までである。大関昇進によって
記録は終わった。三賞は大関直前の場所で敢闘・技
能を受賞したのみであった。成績は6場所連続8勝
があるなかで、100勝65敗であった。1場所平均9
勝だった。野球賭博で解雇になったのは惜しまれる。

<琴光喜>

平成26年関脇連続在位最高記録が生まれた。達成し
た力士は豪栄道である。平成24年五月場所から平成
26年七月場所までの14場所連続関脇在位記録である。
これが現在の最高記録である。ただ、ラッキーな面
がある。7勝7敗1休と7勝8敗と2度負け越しな
がら、東関脇から西にまわっている。記録は大関昇
進で終わりをとげた。殊勲賞4回、技能賞1回受賞
している。成績は126勝83敗1休、1場所平均9勝
であった。

<豪栄道>

若隆景はどこまで彼らの記録に迫れるのだろうか。
一月場所は明後日である。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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