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■23春13日目遅きに失した大栄翔対翠富士がまさかの形で14日目実現

各段の優勝が概ね決まる13日目。幕内優勝戦線にも
変化があった。2敗トップタイの大栄翔は明生と対
戦した。すでに4勝8敗と負け越している明生は敵
ではなかった。大栄翔の突き押しにあっさり突き出
された。大栄翔は2敗を守って14日目翠富士を迎え
うつことになった。

<大栄翔,明生に圧勝>

2敗翠富士は関脇豊昇龍と対戦した。前日霧馬山に
敗れ、優勝戦線から後退した豊昇龍の心の有り様が
気になった。優勝戦線脱落という落ち込みが1つ。
もう1つは2ケタ勝利を目指す意欲。相撲は、翠富
士十分に組むも豊昇龍少しも慌てず、最後は下手投
げでほうむった。豊昇龍の心理は後者であった。

<翠富士、上位に通じず3連敗>

それにしても上位の壁は翠富士にとって思った以上
に厚かったのか。14日目は2敗大栄翔と優勝圏内初
対戦となる。大栄翔に1差をつけられての対戦にな
るとは夢にも思わなかった。取組編成のちぐはぐさ
が招いた汚点である。

結びの一番は3敗優勝圏内の小結琴ノ若と勝ち越し
がかかる6勝6敗の関脇若隆景の一番である。相撲
は、果敢に攻めた琴ノ若。西土俵、懸命にうっちゃ
る若隆景。この一番は物言いがつき、同体で取り直
しになった。取り直しの一番は若隆景の一方的相撲
となり、琴ノ若を押し出した。3敗琴ノ若は4敗と
なり、優勝から後退した。

<取り直しとなった若隆景対琴ノ若>
<取り直し後は若隆景が琴ノ若を圧倒>

13日目を終えて2敗大栄翔、3敗翠富士・若元春・
霧馬山と変わった。14日目は2敗大栄翔と3敗翠富
士がようやく対戦をする。ここまでくると翠富士は
三役で一番弱い翔猿に勝ったものの、あとの三役に
は3連敗している。つまり上位には通用しない状態
が続いている。

遅きに失した大栄翔対翠富士がようやく14日目で実
現する。翠富士が追いかける立場になって実現する
とは思わなかった。盛り上がるのか否か、定かでは
ない中で両力士が激突する。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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