大相撲

■23春13日目遅きに失した大栄翔対翠富士がまさかの形で14日目実現

2023年3月24日

各段の優勝が概ね決まる13日目。幕内優勝戦線にも
変化があった。2敗トップタイの大栄翔は明生と対
戦した。すでに4勝8敗と負け越している明生は敵
ではなかった。大栄翔の突き押しにあっさり突き出
された。大栄翔は2敗を守って14日目翠富士を迎え
うつことになった。

<大栄翔,明生に圧勝>

2敗翠富士は関脇豊昇龍と対戦した。前日霧馬山に
敗れ、優勝戦線から後退した豊昇龍の心の有り様が
気になった。優勝戦線脱落という落ち込みが1つ。
もう1つは2ケタ勝利を目指す意欲。相撲は、翠富
士十分に組むも豊昇龍少しも慌てず、最後は下手投
げでほうむった。豊昇龍の心理は後者であった。

<翠富士、上位に通じず3連敗>

それにしても上位の壁は翠富士にとって思った以上
に厚かったのか。14日目は2敗大栄翔と優勝圏内初
対戦となる。大栄翔に1差をつけられての対戦にな
るとは夢にも思わなかった。取組編成のちぐはぐさ
が招いた汚点である。

結びの一番は3敗優勝圏内の小結琴ノ若と勝ち越し
がかかる6勝6敗の関脇若隆景の一番である。相撲
は、果敢に攻めた琴ノ若。西土俵、懸命にうっちゃ
る若隆景。この一番は物言いがつき、同体で取り直
しになった。取り直しの一番は若隆景の一方的相撲
となり、琴ノ若を押し出した。3敗琴ノ若は4敗と
なり、優勝から後退した。

<取り直しとなった若隆景対琴ノ若>
<取り直し後は若隆景が琴ノ若を圧倒>

13日目を終えて2敗大栄翔、3敗翠富士・若元春・
霧馬山と変わった。14日目は2敗大栄翔と3敗翠富
士がようやく対戦をする。ここまでくると翠富士は
三役で一番弱い翔猿に勝ったものの、あとの三役に
は3連敗している。つまり上位には通用しない状態
が続いている。

遅きに失した大栄翔対翠富士がようやく14日目で実
現する。翠富士が追いかける立場になって実現する
とは思わなかった。盛り上がるのか否か、定かでは
ない中で両力士が激突する。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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