大相撲

霧馬山の幕内街道

2023年4月1日

三月場所、霧馬山は千秋楽、本割と優勝決定戦で大
栄翔に連勝して初優勝した。こうした快挙は珍しい。
霧馬山で10例目である。ちなみに過去9例は以下で
ある。なお11勝は優勝ではなく単なる1位である。

<優勝霧馬山>

霧馬山は、素材はいいといわれながら、大きく花開
くことが少なかった。霧馬山はどのような幕内街道
を歩んできたのか。改めて振り返ってみよう。

霧馬山の新入幕は2020年一月場所であった。徳勝龍
が優勝した場所であった。この場所11勝4敗で敢闘
賞を受賞している。翌場所からコロナの影響を受け、
三月場所は無観客、五月場所は中止になっている。

上位との対戦は七月場所であった。大関貴景勝に1
勝したもののまだ通用しなかった。この年唯一の横
綱白鵬戦があったが、敗退している。九月場所は途
中休場再出場があったが9勝4敗2休と勝ち越した
ものの、十一月場所は3勝12敗と大敗している。

<白鵬対霧馬山(右)>

2021年は大勝ちも大負けもなく、年間45勝45敗の五
分で終わっている。大関戦が4勝7敗と勝てるよう
になってきた。朝乃山に2勝、正代・貴景勝に1勝
している。また、十一月場所では新小結になってい
る。九月場所から上位に定着してきた。

2022年はすべて上位で51勝39敗と勝ち越した。大関
に9勝7敗とこちらも勝ち越した。ただ、横綱戦は
勝てない日が続いていた。これは霧馬山だけでなく、
若隆景、豊昇龍も同様である。三月場所から現在ま
で7場所連続勝ち越し中である。

<優勝貴景勝に快勝した霧馬山>

九月場所から4場所連続小結・関脇在位中である。
五月場所は関脇確実で5場所連続となる。2023年一
月場所11勝4敗で技能賞、三月場所は12勝3敗で優
勝と技能賞。霧馬山はようやく開花した。今度は大
関目指してさらに躍進するときである。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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