大相撲

対戦成績つき!翠富士の不可解な取組

三月場所の翠富士は10連勝で漁夫の利優勝かと思わ
せた。それは場所中は優勝圏内との直接の対戦が組
まれなかったためである。同時に大いに疑問をもっ
た。あらためて翠富士の対戦成績から対戦相手を振
り返ってみよう。

まず、10連勝の対戦相手をみていこう。対戦成績は
三月場所終了時点である。
初日  琴勝峰 2勝2敗
2日目 阿武咲 3勝
3日目 明生  2勝3敗
4日目 北勝富士3勝2敗
5日目 佐田の海4勝1敗
6日目 遠藤  2勝
阿武咲、遠藤には1度も負けていない。三月場所対
戦はなかったが、妙義龍に4勝と負けなしである。

<遠藤戦>

7日目 高安  1勝1敗
高安とは全勝対戦だったが、翠富士が勝利した。
8日目 碧山  3勝1敗
この36歳のベテランとの取組は意図がわからなかっ
た。碧山は7日目までで4勝3敗だった。

<高安戦>

9日目 宇良  1勝1敗
宇良は8日目まで5勝3敗でわくわく感のない取組
であった。10日目は1敗大栄翔がのぞまれたが、三
役で一番弱い翔猿だった。
10日目 翔猿  3勝1敗
無用な取組だった。

11日目は3敗の若元春であった。大栄翔は2敗であ
ったが、まだ組ませなかった。琴ノ若も2敗だった
がやはり組ませることはなかった。
11日目 若元春 1勝2敗
若元春は奮闘して翠富士を圧倒した。

<若元春戦>

12日目は優勝圏外の若隆景であった。なぜ翠富士は
優勝圏内の力士との対戦が避けられるのか。大栄翔
は直接対戦がないまま2敗となった。
12日目 若隆景1勝3敗
若隆景対翠富士は熱戦となったが、終始落ち着いて
いた若隆景の勝利となった。

2敗翠富士は2敗大栄翔、3敗霧馬山・琴ノ若戦は
またも避けられた。13日目は4敗となった豊昇龍で
あった。
13日目 豊昇龍 5勝2敗
それでも豊昇龍は実力の違いをみせた。対戦成績は
翠富士が勝ち越している。

14日目、遅すぎた取組が実現した。2敗大栄翔対3
敗翠富士であった。翠富士が追いかける立場と3連
敗が取組の興味を失わせた
14日目 大栄翔 1勝2敗

<大栄翔戦>

千秋楽 正代  1勝3敗

翠富士は10連勝5連敗におわった。なお、翠富士が
1度も勝てない相手が貴景勝と逸ノ城でともに3敗
である。翠富士をめぐる取組は解せないことの連続
であった。それは大相撲を白けさせる要因につなが
りかねない。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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