★大相撲は15日間満員御礼だった
コロナが薄れたこととともにお客さんが戻ってきた
とはいえ、予想外の出来事だった。今場所は検温は
なく、飲食の規制もなかった。むろんマスク規制も
なかった。協会のホームページには完売御礼と書か
れていた。それでも館内は札止めにはみえなかった。
外国人客が多く、貢献度は高かった。
★横綱・大関が休場して不在となったが
異例のことで明治39年夏場所以来である。この時、
横綱常陸山・2代目梅ヶ谷は終盤まで出場していた。
今場所、横綱照ノ富士は全休、前場所優勝の大関貴
景勝は6日目までの出場だった。
★貴景勝の横綱は今後どうなる?
大関で優勝した翌場所、横綱云々を言うことはやめ
たほうがいい。横綱はそんな軽い存在ではない。品
格力量抜群の存在である。貴景勝は品格力量抜群か、
でおのずから答えはでていた。それは今後も不変で
ある。
★優勝霧馬山に関して
7日目までで3敗して、そこからよく踏みとどまっ
た。豊昇龍戦は強さを発揮した。千秋楽、大栄翔に
2連勝するとは思わなかった。優勝決定戦は紙一重
の勝利だった。幸運も手伝った。
★霧馬山の大関は
今協会は喉から手が出るほど大関が欲しい。かとい
って安易な大関づくりはできない。過去にはけっこ
うあるが。ここはじっとがまんで五月場所にかける
ことになりそうだ。
★優勝同点大栄翔について
大栄翔の突き押し相撲がさえていた。こういう相撲
は力が上の相手にも通用する。惜しくも優勝は逃し
たがよく健闘し、場所を盛り上げた。
★取組編成に関して
情報通によると、審判部のなかに取組編成を検討す
る仕組みがあるとのことだ。それにしては全勝翠富
士は優勝圏内力士との対戦が少なすぎた。十両1敗
の逸ノ城が千秋楽4勝の對馬洋と対戦した。幕下の
藤青雲は12日目で7番相撲を終えてしまった。
★今場所の幻の取組は
上位に休場者が多く、三役リーグ戦ではなかった。
幕内中位からの勝ち上がり翠富士対霧馬山戦はなか
った。
★三賞について
敢闘賞金峰山は力強い相撲を取った。阿炎にも勝っ
た。技能賞大栄翔・霧馬山も文句なしである。三賞
の表彰に変化があった。これまでは表彰状だけ渡し
ていたが、今場所はトロフィーを初めて渡すように
なった。これが当然だったが、ようやく実現した。
★ほかに気が付いた点
昨年は地方場所特有のカラー読物は途中で配布がう
ちきられた。今年は千秋楽まで続いた。マニアのな
かにはコレクションしている方がいる貴重な読物で
ある。
★最後に場所の点数を
70点