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2023年三月場所総評

★大相撲は15日間満員御礼だった

コロナが薄れたこととともにお客さんが戻ってきた
とはいえ、予想外の出来事だった。今場所は検温は
なく、飲食の規制もなかった。むろんマスク規制も
なかった。協会のホームページには完売御礼と書か
れていた。それでも館内は札止めにはみえなかった。
外国人客が多く、貢献度は高かった。

<満員御礼>

★横綱・大関が休場して不在となったが

異例のことで明治39年夏場所以来である。この時、
横綱常陸山・2代目梅ヶ谷は終盤まで出場していた。
今場所、横綱照ノ富士は全休、前場所優勝の大関貴
景勝は6日目までの出場だった。

★貴景勝の横綱は今後どうなる?

大関で優勝した翌場所、横綱云々を言うことはやめ
たほうがいい。横綱はそんな軽い存在ではない。品
格力量抜群の存在である。貴景勝は品格力量抜群か、
でおのずから答えはでていた。それは今後も不変で
ある。

★優勝霧馬山に関して

7日目までで3敗して、そこからよく踏みとどまっ
た。豊昇龍戦は強さを発揮した。千秋楽、大栄翔に
2連勝するとは思わなかった。優勝決定戦は紙一重
の勝利だった。幸運も手伝った。

<初優勝霧馬山>

★霧馬山の大関は

今協会は喉から手が出るほど大関が欲しい。かとい
って安易な大関づくりはできない。過去にはけっこ
うあるが。ここはじっとがまんで五月場所にかける
ことになりそうだ。

★優勝同点大栄翔について

大栄翔の突き押し相撲がさえていた。こういう相撲
は力が上の相手にも通用する。惜しくも優勝は逃し
たがよく健闘し、場所を盛り上げた。

<優勝同点大酒翔>

★取組編成に関して

情報通によると、審判部のなかに取組編成を検討す
る仕組みがあるとのことだ。それにしては全勝翠富
士は優勝圏内力士との対戦が少なすぎた。十両1敗
の逸ノ城が千秋楽4勝の對馬洋と対戦した。幕下の
藤青雲は12日目で7番相撲を終えてしまった。

★今場所の幻の取組は

上位に休場者が多く、三役リーグ戦ではなかった。
幕内中位からの勝ち上がり翠富士対霧馬山戦はなか
った。

★三賞について

敢闘賞金峰山は力強い相撲を取った。阿炎にも勝っ
た。技能賞大栄翔・霧馬山も文句なしである。三賞
の表彰に変化があった。これまでは表彰状だけ渡し
ていたが、今場所はトロフィーを初めて渡すように
なった。これが当然だったが、ようやく実現した。

<敢闘賞金峰山にトロフィーが渡された>

★ほかに気が付いた点

昨年は地方場所特有のカラー読物は途中で配布がう
ちきられた。今年は千秋楽まで続いた。マニアのな
かにはコレクションしている方がいる貴重な読物で
ある。

★最後に場所の点数を

70点

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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