一月場所、一人大関貴景勝は苦難のなか3回目の優
勝を達成した。優勝は2年間空いてのことだから久
々のことになった。昨年(2022年)は6場所優勝者
が異なった。そこに大関の優勝はなかった。それだ
けに今度の優勝で責任が果たせて安堵したことだろ
う。
しかし、問題は今後である。貴景勝の初優勝後は以
下であった。
13勝優勝-11勝-10勝-3勝途中休場-全休
貴景勝は13勝優勝-11勝-10勝で大関に昇進した。
大関にとして途中休場、全休で大関の座を明け渡し
ている。大関陥落直後の場所で12勝をあげて大関に
復帰した。
2回目の優勝は大関通算8場所目であった。
13勝優勝-2勝途中休場-10勝-12勝-1勝途中休場
貴景勝は休場が目立つ。大関在位21場所中6場所休
場している。中には勝ち越して休場したこともある。
大関休場率29%である。
さて、貴景勝は今度の優勝後どういう成績を残せる
のか。変化は押しだけでなく。投げも見せた。四つ
相撲に心境を見せた、というよりあくまで押しがあ
って流れのなかでの技だった。3敗はスキありで、
つけいる余地ありである。
貴景勝が対戦上強敵・要注意力士がいる。大関の時
の対戦成績が次である。
●負け越し
阿炎 2勝6敗(優勝決定戦含む)
照ノ富士4勝6敗(優勝決定戦含む)
北勝富士6勝8敗
逸ノ城 3勝5敗
三月場所は十両だが、今年対戦の可能性はある。
朝乃山 2勝3敗
●接近
玉鷲 6勝5敗
霧馬山8勝6敗
明生 6勝4敗
正代 6勝4敗
2場所連続対戦なし中
大関貴景勝の今後は油断できない相手ばかりである。
貴景勝の法則では年に1度は休場する。貴景勝の前
途はけして落胆できない。