幕内対戦50回以上はなかなか達成できない記録であ
る。ともに息が長く、近い地位という条件を満たさ
なければならない。魁皇は大関在位65場所の最長在
位記録の持ち主である。そして幕内対戦50回以上の
相手は千代大海である。こちらも大関65場所在位最
長タイ記録保持者である。
魁皇と千代大海の初対戦は、平成10年三月場所だっ
た。魁皇は新入幕から30場所目で25歳の時だった。
千代大海は入幕4場所目、21歳だった。初対戦は押
し出しで千代大海が勝っている。
関脇以下同士の対戦は5勝1敗で千代大海が勝ち越
している。入幕は魁皇が4年以上早いが、大関は千
代大海が早かった。関脇小結魁皇対大関千代大海は
5勝3敗で魁皇が勝ち越している。
大関同士の対戦は永く39番に及んだ。平成15年七月
場所、朝青龍、武蔵丸の2横綱が途中休場。優勝は
大関魁皇と大関千代大海が11勝3敗の相星決戦で争
った。魁皇が押し出しで勝って4回目の優勝を達成
した。
大関対大関では魁皇が27勝12敗と圧倒した。1不戦
勝が含まれている。また、魁皇が15連勝を記録して
いる。さらに平成15年三月場所から11場所連続対戦
を記録している。
最期の一番は平成22年一月場所となった。千代大海
が大関降格後の関脇のときであった。3日目、千代
大海は送り投げで魁皇に敗れ、翌日引退した。こう
して両力士の対戦は魁皇の34勝20敗で終止符を打っ
た。