今実力ナンバー1は誰か。番付上は横綱照ノ富士だ
が、休場が多くなって出場数は激減している。大関
貴景勝かといえば、そういえる。両力士のここ1年、
すなわち2022年三月場所から2023年一月場所までの
上位成績は以下である。
照ノ富士31勝15敗44休
貴景勝 61勝29敗
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2023/03/230113六日目十両-824a.jpg)
貴景勝はここ1年で最も上位成績はいい。だが61勝
とレベルはそれほど高くない。混迷の時代は終わっ
てはいないことを証明している。
次に成績が良かった力士は若隆景である。
若隆景 57勝33敗
若隆景は1年前優勝し、すべて関脇である。連続関
脇在位記録は7場所連続継続中である。一月場所は
貴景勝対若隆景戦がなかったのはおかしい。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2023/03/230112五日目十両-733a.jpg)
これに霧馬山が続く。
霧馬山 56勝34敗
6場所すべて上位で、すべて勝ち越している。小結
が3場所続いたが、三月場所でようやく関脇に上が
った。一月場所は優勝貴景勝に勝っている。三月場
所は大事な場所になる。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2023/03/230112五日目十両-728a.jpg)
さらに2力士が同成績である。
豊昇龍 52勝38敗
琴ノ若 52勝34敗(1コ不戦敗)4コ休場
コはコロナ部屋ごと休場である。
豊昇龍は若さ・素材を考えると、成績はまことに物
足りない。入幕したころは軽量に泣いたが、今は突
き押しパワーが克服できていない。一月場所はケガ
に苦戦しただけにまき返しをはからなくてはならな
い。
琴ノ若は昨年の名古屋で成長を見せたが、その後頭
打ちから脱却できないでいる。大関の「お」の字さ
え見いだせない現状がある。一皮むける日はくるの
か。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2023/03/230108初日十両-882a.jpg)
最後に大栄翔と玉鷲。
大栄翔49勝39敗(1コ不戦敗)2コ休
玉鷲 49勝39敗(1コ不戦敗)2コ休
大栄翔はこの1年、小結2場所、関脇2場所と奮戦
した。五月場所は優勝照ノ富士に勝っている。貴景
勝戦、同時に立って早く攻めれば期待が持てる。
超ベテラン玉鷲は相撲が若々しい。後半スタミナ切
れの相撲もときどきあるが、ここ1年は上位に定着
している。
6場所上位ではないが、若元春・翔猿などは貴景勝
をおびやかす存在になる。