大相撲

■23初 2日目 貴景勝の横綱は最初からない

2023年1月9日

貴景勝が今場所の成績しだいで横綱の可能性がある
という声に驚かされた。横綱は品格・力量抜群の推
薦基準第1項がある。貴景勝のどこにこれが当ては
まるのか。かすりもしない。横綱の重みを数字あわ
せに終始するのは御免こうむる。

<貴景勝、翔猿に不覚>

その貴景勝が翔猿と対戦した。相撲は、翔猿が動き
まわり、貴景勝にまともに押させない。押してくる
貴景勝をまわり込んで機をみてはたいた。押せなく
なった貴景勝はどうしても負けにつながる。この一
番は典型的な一番となった。

2日目の好取組は豊昇龍対琴ノ若戦である。立ち合
いから果敢に攻めたのは豊昇龍である。組み止めた
琴ノ若が上手を与えない絶好の体勢をつくった。豊
昇龍がここで思い切った下手投げに出た。琴ノ若は
こらえ切れず敗退した。豊昇龍は思い切って技を仕
掛けるのがいい。

<豊昇龍が琴ノ若を下手投げ>

先場所優勝の阿炎が若元春と対戦した。阿炎の突き
押しをかいくぐって若元春がふところへはいった。
だが、青房下土俵で勝負がもつれた。館内の目は阿
炎有利に映った。うちわも阿炎だった。物言いがつ
いたが、うちわどおり阿炎の勝利となった。

<阿炎、若元春に辛勝>

玉鷲はしぶとい明生と対戦した。相撲は、玉鷲の突
き押しで圧倒した。38歳とは思えない鉄人ぶりであ
る。40歳まで十分取れそうな玉鷲の相撲であった。

豊昇龍、阿炎、玉鷲が最後まで勢いにのるとは言い
切れない。それが現代の大相撲の実情である。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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