松鳳山
福岡県出身 松ヶ根部屋から二所ノ関部屋(共に元
若嶋津)さらに放駒(元玉乃島)部屋へ
最高位小結 殊勲賞1回 敢闘賞3回 金星5個
永い間元若嶋津の部屋の看板力士であった。
体型は大きくないが、元琴錦の朝日山は理想の
力士体型と語っていた。
2023年2月11日、松鳳山の断髪式がおこなわれた。
それだけではない。ハサミを入れてきた。松鳳山と
は2013年のジャカルタ巡業以来の縁である。昨年す
でに断髪式の案内状が届いていた。
ハサミを入れて思った。松鳳山こそ相撲界に必要な
方だったと。それほどの実績を残した力士だったと。
それがかないわないと知った時の落胆、物寂しさが
心に充満した。
相当の人数が名簿に記載されていた。そのなかに元
常幸龍、元皇風、元千代大龍などが入っていた。女
性のはさみも相当数だった。琴剣夫人もそのなかに
いた。
肉親は2人の幼い息子さんをはじめ何人かが参加し
た。協会員からは部屋の主な力士、関取では島津海、
一山本がハサミをいれた。ほかに高安など10力士が
加した。親方では元稀勢の里の二所ノ関など10人ほ
どハサミを入れた。
前おかみさんの日高みづえさんが最後から3番目で
あった。現師匠の放駒がはさみを入れた。放駒を土
俵に残したまま前師匠の元若嶋津の荒磯が止めばさ
みを入れた。松鳳山、放駒、荒磯は三方に礼をして
断髪式は終了した。
第2部は地下大広間での小宴会であった。冒頭放駒
が御礼の挨拶を述べた。その後演目が続き、最後に
整髪した松鳳山がご挨拶に立った。松鳳山というと
難しい力士と思いがちだが、笑顔の登場となった。
中締めが行われ、国技館を後にした。