武将山は相撲少年だった。相撲は7歳から始めてい
る。水戸の水戸尾曽相撲道場に通っていた。ここは
師匠の元武双山の父の相撲場であった。高校は相撲
の名門埼玉栄高校へ進学した。
入門は元武双山の藤島部屋であった。四股名は虎太
郎であった。これは本名の藤原虎太郎の下の名前で
ある。下の名前を四股名にしているのが、明生であ
る。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2023/03/0武将山as.jpg)
相撲の下地があり、所要4場所で幕下にあがった。
2014年、最初の1年(5場所)は28勝7敗だった。
だが、翌年は幕下で躓いた。7戦全敗したことがあ
り、1場所三段目に戻った。2015年は19勝26敗と負
け越した。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2023/03/180127十四日目十両幕下以下-.jpg)
2016年は23勝19敗とまずまずの成績をのこした。こ
こからが永かった。2017年、2018年は22勝20敗だっ
た。2018年五月場所から武将山に四股名を改めた。
2019年は21勝19敗3休で五分であった。
幕下生活は5年に及んでいた。脱却はコロナ元年の
2020年であった。この年は1場所中止になって5場
所だったが、21勝14敗と大きく勝ち越した。2022年
一月場所、幕下2枚目で4勝3敗と勝ち越して十両
昇進を決めた。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2023/03/200727九日目幕下以下-477a.jpg)
十両でも時間がかかった。2年である。十両成績は
91勝89敗である。この成績で入幕できたのは番付運
がよかったというほかない。新十両の場所では十両
尻で7勝8敗と負け越しながら、翌場所は現状維持
だった。こうして武将山は9年かかって入幕を果た
した。各段優勝はついになかった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2023/03/210314初日幕下以下-587a.jpg)
武将山
茨城県水戸市出身 藤島部屋 27歳。171センチ、
171キロ。得意は押し。好物はオムライス
武将山は幕内で勝ち越せるのか。もうひとつの三月
場所の見どころである。