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横綱昇進!その成績

一月場所、貴景勝が優勝したことで、早くも三月場
所は横綱をかける場所という声があがっている。そ
れは2場所連続優勝が横綱昇進基準として浸透して
いるからである。しかし、この基準には危うさが潜
んでいる。
1.年6場所時代にわずか2場所だけという短期間
2.優勝といっても15戦全勝優勝と12勝3敗は同一視
できない
3.一時の勢いだけで決めてしまう

<一月場所の優勝者貴景勝>

横綱は数字よりもどこからいっても万全、十分横綱
が務まる。となって初めて昇進できるものである。
そこまでいかないうちになったため横綱不十分の横
綱がずいぶん誕生した。

横綱審議委員誕生後、横綱の代でいえば千代の山以
降の横綱昇進をみていこう。年6場所時代は5場所
くらいをみたほうがいい、といったのはNHK解説者
だった玉の海梅吉氏である。横綱昇進直前5場所の
成績は以下となった。

千代の山は昇進2場所前8勝7敗である。現代なら
考えられない。思いあたるのは千代の山は新大関か
ら13勝、12勝で2場所連続優勝した実績があったこ
とである。なお、千代の山のころは年3場所である。

<千代の山のブロマイド>

鏡里は5場所で60勝だから合格のように見える。実
は、横綱直前の優勝が初優勝だった。つまり優勝経
験1回で横綱になってしまった。なお、鏡里は年3
場所から4場所の成績である。

<鏡里のブロマイド>

ほかには初優勝だけで横綱になった力士はいる。吉
葉山、柏戸、2代目若乃花、三重ノ海、大乃国、鶴
竜、稀勢の里と意外に多い。もっとも双羽黒は優勝
なしで横綱になってしまった。

初代若乃花の時は紛糾してなかなか決まらなかった。
初代若乃花は大関時代から横綱にひけをとらず強か
った。ただ連続優勝でないため、横綱審議委員がつ
くった2場所連続優勝の原則を自らくずすのかと舟
橋聖一氏ががんとして受付なかった。結局若乃花は
横綱に昇進した。責任感の強い若乃花はいままで以
上に稽古した。

<若乃花のブロマイド>

横綱昇進直前5場所の最高成績は貴乃花である。貴
乃花の横綱は時間の問題といわれるほどだった。と
ころが連続優勝絶対の時代であったため、なかなか
なれなかった。最後は連続全勝優勝で決めた。

<貴乃花>

優勝なしの双羽黒を横綱にした反動からか、旭富士
から日馬富士まで2場所連続優勝しなければ横綱に
なれなかった。割をくったのは旭富士と貴乃花であ
った。3代目若乃花は2場所連続優勝で横綱に昇進
したが、横綱優勝はついになかった。

貴景勝はどのような結果をもたらすのか。一月場所
は12勝優勝だった。微妙ななかで三月場所迎えるこ
とになる。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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