大相撲

貴景勝をめぐるある記録

2023年1月27日

一月場所3回目の優勝を成し遂げた貴景勝。3場所
連続平幕優勝でストップし、大関がようやく優勝し
た。大関といっても御嶽海去り、正代が大関の座を
明け渡し、今は貴景勝一人である。孤軍奮闘のなか
での優勝だった。

<孤軍奮闘のなか優勝した貴景勝>

貴族景勝をめぐる記録とは一人大関の記録である。
実は貴景勝が一人大関になったのは今回が初めてで
はない。豪栄道が引退した翌場所に1場所一人大関
になっている。そしてきたる三月場所一人大関にな
るのは確定している。つまり、貴景勝は一人大関を
3場所務めることになる。

これは過去の記録と比較してどうなのか。西ノ海が
番付上初めて横綱と表記されたのは明治23年夏場所
である。それ以降を対象とした。それが以下である。

明治に常陸山・2代目梅ヶ谷が横綱に昇進して大関
不在になった場所がある。それ以外で一人大関は1
場所がせいぜいだった。あっても2場所だった。明
治・大正は年2場所制だった。それは昭和戦前も同
様だった。前田山は小結から大関に昇進している。

<常陸山のブロマイド>

変化が現れたのは年6場所制になってからだった。
琴ヶ濱が3場所一人大関を務めた。若羽黒が新大関
になり解消された。若羽黒は3場所30勝と甘い昇進
だった。

<琴ヶ濱のブロマイド>

大関貴ノ花は2度にわたって一人大関を経験してい
る。通算3場所一人横綱を務めた。もっとも貴ノ花
は大関50場所務めており、3場所はわずかだったか
もしれない。

<貴ノ花>

なお、最多大関は6人で、日馬富士、把瑠都、稀勢
の里、琴奨菊、琴欧洲、鶴竜である。平成24年五月
場所から3場所続いた。日馬富士の横綱昇進で5大
関になった。

これまで一人横綱は3場所が最高であり、貴景勝は
三月場所で並ぶことが確定している。問題は五月場
所である。新大関が誕生するか、貴景勝が横綱に昇
進すれば、一人大関在位3場所はタイ記録で終わる。
そうでない場合は4場所一人大関を務め、新記録と
なる。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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