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■23初 9日目 波乱ではなく上位は紙一重の実力差

優勝を争うと見られた2敗豊昇龍と同じく2敗の大
栄翔がそろって敗れた。

2敗豊昇龍は若元春と対戦した。立ち合いから激し
く攻め合い。若元春は左を差して出るところを豊昇
龍が強引な小手投げにいってつぶされた。明らかに
豊昇龍が先に落ちた。

<豊昇龍、強引な相撲で若元春に敗れる>

豊昇龍は今場所大栄翔、翠富士についで3敗目であ
る。要するに豊昇龍は図抜けた存在ではなく、上位
の中では紙一重ということである。はからずもその
ことを証明した9日目であった。違う点は23歳とい
う若さである。

豊昇龍はまず、優勝よりも2ケタ勝つことである。
6勝3敗の現状では今後5勝1敗、最低でも4勝2
敗が必要になってくる。簡単な話ではない。ただ、
連続2ケタ勝つと多少ほかの幕内上位力士と違って
くる。

大栄翔も琴ノ若を攻めきれず、突き落としから体勢
を悪くして押し出された。大栄翔は初優勝のときの
勢いがある、という声があったが、あの頃とは違う。
連敗するということはつけいるスキがあるというこ
とである。

<大栄翔、琴ノ若に敗れ3敗>

幕内下位の琴勝峰も平戸海に敗れ2敗となった。幕
内中位2敗阿武咲との対戦はいまだにない。

その中で1敗貴景勝が2勝佐田の海を問題にしなか
った。調子があがらない佐田の海では勝って当然で
ある。10日目は明生である。後は若隆景、豊昇龍、
正代、霧馬山、琴ノ若が予想される。上位では貴景
勝が優勢のように映るが、翠富士・錦富士との苦戦
もあるだけに先のことは予測し難い。

<貴景勝、不調佐田の海に完勝>

9日目は波乱の日というより、絶対強者不在の時代
を浮き彫りにしたに過ぎない。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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