大相撲

■23春10日目 翠富士が漁夫の利優勝か

2023年3月21日

10日目、全勝翠富士は三役と対戦した。4勝5敗の
小結翔猿である。三役のなかでは打倒翠富士の可能
性が最も低い力士である。審判部としては貴重な対
戦にわざわざ翔猿を選んだ。その結果、上手が取れ
ない翔猿を翠富士がやすやすと割り出した。4勝6
敗となった翔猿では役者不足の結果となった。

<終始有利な体勢をつくった翠富士が翔猿を圧倒>

全勝翠富士は11日目小結若元春戦である。残りの番
数が少ないなか、上位大栄翔、琴ノ若戦を避ける理
由は何だろうか。あるいは豊昇龍、霧馬山戦も同様
である。翠富士の漁夫の利優勝を演出させているわ
けではあるまいと思いたいが。今のままでは翠富士
の強者との対戦なき優勝はあり得る。

<豊昇龍にふところに入られ2敗となった大栄翔>

大栄翔は連日上位戦である。翠富士の対戦相手と比
較するとかなり大変である。トーナメント戦では圧
勝した豊昇龍だったが、本日はふところに入られど
うにもできなかった。痛恨の2敗目をきっし、優勝
から一歩引き下がった。連日上位の大栄翔は翠富士
と比べてハンディが大きすぎる。

上位2敗の琴ノ若は阿炎と対戦した。相撲は、阿炎
を圧倒した琴ノ若が終始攻め、押し倒した。琴ノ若
も連日上位戦である。翠富士と比較してこちらも雲
泥の差がある。

<阿炎を圧倒し2敗を守った琴ノ若>

翠富士は強者との対戦なくして優勝するのか。翠富
士が優勝すれば8場所連続優勝の顔ぶれが異なる。
それでいて来場所の翠富士が2けた勝てるかと断言
できる者はいない。三月場所の行方は取組編成次第
である。ここまでは納得できない不自然な取組編成
が続いているのは間違いない。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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