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知られざる十両優勝 現役編

2017/7/3    , ,

五月場所は元幕内の錦木が安美錦との相星 決戦を制して、10勝5敗で十両優勝を達成 した。十両優勝を予想することはいかなる 相撲通でもきわめて難しい。また、幕内優勝 は覚えていても、十両優勝者は記憶から ...

稀勢の里復活へ道遠し

2017/7/2  

6月は巡業がなく、稀勢の里は高安相手や 出稽古で阿武咲相手に稽古を順調に積み重ね てきた。着々と復活を図っているのだろうが、 気になるのはケガの状態である。テーピング をしていないからといって直ったと ...

優勝が遠い日馬富士

2017/7/1    

五月場所の日馬富士は立ち合いの鋭さと集中 力がすばらしかった。久々に優勝に近い内容 では、と思わせたが、それでいて結果は11勝 4敗で終わってしまった。白鵬が5場所優勝 なしで優勝が遠いと騒がれたが、 ...

高安優勝の条件

2017/6/30    ,

新大関高安が再び優勝を口にしている。意欲 と自信の裏づけがあるのだろうが、現実的に どうなのか。先場所は14日目、千秋楽と連敗 し、結局11勝4敗で終わっている。三月場所 は12勝と上位で自己最高の成 ...

白鵬、通算1048勝へ追撃

2017/6/29    

七月場所の見所の一つに、白鵬の通算勝利数 がある。全休、途中休場を含む5場所連続12勝未満が続いただけに、ファンをやきもきさせたが、先場所全勝優勝して魁皇の1047勝が見えてきた。現在白鵬は通算勝利数 ...

番付のからくり

2017/6/28  

番付。それは力士、行司、年寄、呼出しなど が1枚の紙あるいは板に縦書きに書かれた ランキングである。行司が独特の相撲字で 書き、地位が高いほど大きい文字が書かれる。 原版は縦109×横79センチに書き ...

番付差を月給差に反映せよ

2017/6/26    

七月場所の番付が発表された。高安が新大関 に昇進したが、豪栄道の風下の3番目の大関 である。いまや機械的な編成が定着している。 それとも高安の先場所の成績11勝と豪栄道の 先場所の9勝は2勝差だから逆 ...

把瑠都が土俵の中で決めたはりま投げ

2017/6/25    

6月23日日本テレビの「究極の○×クイズ SHOW!!超問!真実か?ウソか?」を見ていたら、 NHKの放送席に座ったことのある女優の 紺野美沙子が、人気力士の大相撲の難問クイ ズ50問を答えられるかど ...

物言い後の変遷

2017/6/24  

昭和33年は様々なことが施行された。まず、 七月に名古屋で本場所が開催されて年6場所 制がスタートした年である。次に大日本相撲 協会の名称の大をとって財団法人日本相撲 協会にしたことである。現在は公益 ...

不滅の?満員御礼連続666日

2017/6/23    

現在は相撲ブームである。チケットは過熱 競争で、会場は連日満員札止めである。しか し、今とは比べ物にならないほどの空前の相撲ブームがかつてあった。 昭和63年、元大関貴ノ花の藤島部屋に2人の 息子が入 ...

変わりつつある宇良の相撲

2017/6/22  

変幻自在の相撲が見せ場であった宇良。アマ チュア時代はあざやかな反り技を駆使して きた。そんな相撲、今までに見たことがなかっ ただけに、宇良への期待と注目が集まった。 これまで、腰投げ、首ひねり、たす ...

突破力が必要な遠藤

2017/6/21    

優勝できない稀勢の里、ここ一番に勝てない 稀勢の里というイメージが稀勢の里にはつい てまわった時期があった。しかし、今年の 一月場所初優勝、さらに新横綱で優勝して もはや完全に払拭している。稀勢の里は ...

高安・照ノ富士の横綱先陣争い

2017/6/20  

現4横綱はいずれも30歳以上。今年はそろい もそろって途中休場がある。それだけに新し い力が欲しいところである。期待を担うのは 勢いのある新大関高安と復調の兆しが見える 照ノ富士である。稀勢の里は初優 ...

平成29年年間最多勝レース中間地点

2017/6/19    ,

今年、早くも半分の3場所が終了した。昨年 の年間最多勝は、大関稀勢の里が獲得したが、 今年はどうなるか。3場所までの中間経過を まとめてみた。そこには意外な結果が待ち 受けていた。それが以下である。な ...

知られざる旧両国国技館

2017/6/18  

沖縄で開催されるAKB総選挙が、悪天候の ため公民館で無観客選挙になった。開催場所 はビーチだが、すでに田んぼのような状態だ という。さらに天候は連日雨だという。いまさらながら野外興行の難しさを感じさ ...

スーパー人気力士貴ノ花

2017/6/16  

日刊スポーツによる人気力士アンケート「第 6回大相撲総選挙」は稀勢の里に決定した。 稀勢の里は第1回から6回連続トップである。 稀勢の里の行く所、人が常に集まる。それも 尋常でない数である。今日の相撲 ...

平成29年七月場所チケットネット事情

2017/6/15    

七月場所のチケットが発売されてから3週間 が過ぎた。初日まで3週間余りとなった。 およそ中間点となった今である。チケットは 公式にはもちろん完売だが、ネットはそう でもない。そこで、中間地点の大相撲チ ...

相撲のバイブル わが回想の双葉山定次

2017/6/14    

双葉山といえばどんなイメージをもつだろう か。片目でうちたてた69連勝、年2場所時代 に12回の最高優勝回数、相手が立てばいつ でも立つ立ち合い、信念の人。69連勝は4分 の3世紀以上たった今でも破ら ...

成績で決まる十両優勝賞金考

2017/6/13  

五月場所の十両の土俵は混戦というかどん ぐりの背比べというべきか。終わってみれば 錦木の単独10勝5敗の優勝となった。先場所 も10勝5敗だったが、巴戦であった。十両は 抜群の力士がいなければこういう ...

白鵬独走の元凶

2017/6/12    

五月場所は優勝争いらしい優勝争いがなく、 13日目を迎えて事実上の白鵬の優勝が決定的 だった。そして終わってみれば白鵬の独走で あった。白鵬はここ5場所優勝がなく、しか も不調であった。だから、優勝で ...

ライバル差がつくとき 玉の海 北の富士

2017/6/11  

昭和44年、長く続いた大鵬時代は陰りを帯び てきた。大鵬より後から横綱になった栃ノ海、 佐田の山は先に引退していた。同日横綱に 昇進した柏戸は、昭和43年頃から衰えが目立 ってきた。9勝6敗の成績が多 ...

一人大関の時代

2017/6/10  

今年(H29年)の一月場所、大関は4人いた。 稀勢の里が横綱に昇進し、琴奨菊が関脇に 落ちて、三月場所・五月場所は大関が2人に 減った。そこへ五月場所後に高安の大関が 確定し、七月場所は3大関となる。 ...

大相撲中継さまざま

2017/6/9  

五月場所がぶじ終わって2週間近くになる。 五月場所はあるものがなかった。それは今 思うと奇跡だったのかもしれない。そのある ものとは相撲ファンの天敵国会中継である。 これが五月場所は1度もなかった。1 ...

プロと学生相撲の差

2017/6/8    

現代の大相撲の勢力図を大きく描くのは、 モンゴルと学生出身であろう。五月場所では 小柳改め豊山が入幕し、矢後、水戸龍が幕下 15枚目格付け出しでデビューした。技能賞を 受賞した嘉風、人気の遠藤・宇良も ...

稀勢の里の苦悩

2017/6/7  

稀勢の里の稽古のようすが伝えられている。 現段階ではまだ、試行錯誤の状態である。下 の者をつかまえて左を試してみたりする段階 である。だが、時は刻々と過ぎゆく。東京 での稽古時間はあと2週間半になった ...

高安の相撲内容を採点する

2017/6/6    ,

五月場所の話題の一つに高安の大関昇進なる か、があった。高安は地力と自信をつけ、 場所に臨んだ。15日間、高安はどんな相撲を 取ったのか。相撲内容を採点してみた。採点 の基準は、自分の力をどれくらい土 ...

立ち合いの手つき不十分に一考

2017/6/5  

相撲は一番勝負である。だから下位力士が 横綱を倒すことがありえるわけである。これ が3本勝負だと番狂わせは極端に減っていく と想像できる。ところが、五月場所10日目の 栃ノ心対大翔丸戦で3本勝負おこな ...

高安を追う者

2017/6/4  

高安が大関に昇進したことで、4横綱3大関 となった。7人は数としては多い部類に入る。 早い話、7人に負けたら関脇以下には1番も 落とせないことになる。横綱大関は飽和状態 といえる。それでも相撲ファンは ...

新版 新大関の通信簿

2017/6/3    ,

五月場所後、高安が文句なしに大関に昇進 した。いささか過熱気味の報道の中、話題は つきない。新大関は、近く七月場所に向けて 始動すると思われる。新大関の場所は、今後 の高安を見通す上でも大事な場所とな ...

高安大関までの出世街道

2017/6/2  

高安の大関昇進とともに、様々なエピソード、 家族、地元の盛り上がり、名店などが、これ でもかこれでもかと連日テレビで紹介された。 かつて大関昇進でここまでニュースになった ことがあっただろうか。高安フ ...

相撲専門誌3誌競合時代

2017/6/1    ,

今日相撲専門誌3誌が発売された。先日千秋 楽を迎えた五月場所の決算号である。相撲 専門誌は五月場所展望号から3誌競合時代に 入っている。 表紙は雑誌の顔と言われる。表紙を何にする かは、重要なポイント ...

新大関高安論

2017/5/31    

高安が正式に大関に昇進した。まずはおめで とうと祝福したい。高安の口上は「大関の名 に恥じぬよう正々堂々精進します」であった。 高安は下のころだけでなく、入幕してからも 将来の大関候補として期待されて ...

平成29年七月場所チケット事情

2017/5/30    

七月場所のチケットが、五月場所中の12日目 に発売された。ここ数年は12日目に発売だが、 以前は五月場所の5日目であった。なぜ、 七月場所のチケット発売日だけ場所中、しか も平日なのか。これは中日新聞 ...

平成29年五月場所総評

2017/5/29    , ,

★大相撲は稀勢の里人気 五月場所はチケット発売当日に1時間半で 15日間完売になるほどの人気だった。これは 三月場所で負傷をおして逆転優勝した稀勢の 里への感動と稀勢の里が横綱として国技館 初登場が重 ...

■夏千秋楽 横綱第一候補に浮上した照ノ富士

2017/5/28  

優勝が決まった千秋楽。注目は大関照ノ富士 対関脇高安戦である。ともに11勝3敗の成績 で勝ったほうが12勝となる。それは同時に 連続12勝以上の成績となる。11勝を何場所 続けても横綱にはなれない。し ...

■夏14日目 白鵬の優勝の位置づけ

2017/5/27    , ,

白鵬全勝。次点とは2差ある。白鵬が優勝を 逃すケースは、優勝決定戦を入れて3連敗 したときである。全勝でここまできた横綱が 負け続けるとは考えにくい。白鵬の優勝は 事実上決まって迎えた14日目。どうし ...

■夏13日目 高安堂々たる大関への勝利

2017/5/26    

優勝に関る一番として1敗横綱日馬富士、 2敗関脇高安が組まれた。高安の大関昇進 ムードは高まっている。だが、日馬富士は 強敵である。12勝をあげた先場所でさえ日馬 富士には負けている。地力は日馬富士が ...

■夏12日目 盛り上がりに欠けた日あれこれ

2017/5/25    

稀勢の里休場の影響がもろこの日の取組に でた。小結以上同士の対戦は、御嶽海対琴奨 菊戦のみという寂しさである。優勝がかかる 白鵬の相手は平幕栃煌山。同じく日馬富士の 相手は平幕貴ノ岩。おまけに休場で日 ...

■夏11日目 稀勢の里と魁傑・横綱玉の海の比較

2017/5/24    ,

<稀勢の里> 稀勢の里がとうとう休場した。これは最も 見たくない結末である。負けが込んで休場 するくらいなら、最初から休場したほうが はるかにスッキリする。そうしなかったのは 明らかに判断の誤りである ...

■夏10日目 相撲人生最大のピンチに陥った稀勢の里

2017/5/23    ,

琴奨菊は今場所立ち合いからのあたりを受け 止められ、あるいは受け流され、さらに、 はじき返されてきた。星があがらず苦戦相撲 が続いていた。その琴奨菊相手に稀勢の里は 立ち合いからあたられ、後退してあっ ...

■夏9日目 方向性が見えてきた三番

2017/5/22    ,

今日の森永賞は日馬富士対玉鷲の横綱関脇戦 ではない。照ノ富士対豪栄道の大関対決でも ない。稀勢の里対栃煌山の横綱対平幕戦で ある。本来ならこの取組は組まれる予定が なかった一番である。鶴竜の休場によっ ...

■夏8日目 平成29年五月場所のゆくえ

2017/5/21    ,

稀勢の里は碧山相手に攻めた。といっても けして攻め急がなかった。攻め急いで土俵際 の突き落としを用心したのか、慎重な上にも 慎重な攻めで土俵をまわる碧山を追い立てた。 慎重だが、止まることなく最後は寄 ...

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■夏7日目 戦える体になってきた稀勢の里

2017/5/20  

稀勢の里対御嶽海。稀勢の里はこれまで一度 も負けたことがないとはいえ、それは負傷前 のことである。御嶽海の立ち合いのあたり、 押しは型にはまれば威力を発揮するいやな 相手である。かなり油断はできない。 ...

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■夏6日目 恐るべき玉鷲!高安を粉砕

2017/5/19    

稀勢の里の対戦相手は、全敗の大栄翔である。 連日勝っても一苦労の稀勢の里にとっては、 比較的取りやすい相手ではないだろうか。 相撲内容は、稀勢の里が圧倒し、大栄翔は まわり込むのが精一杯。最後は、稀勢 ...

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■夏5日目 相撲内容がいい日馬富士・高安

2017/5/18    

今日の稀勢の里の対戦相手は、新鋭の千代 翔馬である。千代翔馬は考えた相撲を取った。 素早く右へ動いて上手を取って、投げ、足技 で揺さぶりをかける。稀勢の里は上手が取れ ず、ひたすら相手の攻撃を忍ぶ。体 ...

■夏4日目 稀勢の里の左四つを封じた遠藤

2017/5/17  

遠藤はときどき目の覚めるようないい相撲を 取ることがある。この日の稀勢の里戦がまさ にそうだ。遠藤が離れて突きで攻めたてる。 稀勢の里とて突き押しなら通常ひけをとら ないはずだが、この場合通常とはいか ...

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■夏3日目 白鵬から消えた磐石の体勢

2017/5/16    

今日の稀勢の里の対戦相手は前日鶴竜を倒し た千代の国である。千代の国はあたって、 突き合いに持ち込んだ。そして左へ左へと 動いて、揺さぶりをかける。離れて取る考え た戦法である。ここぞとばかりに出て稀 ...

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■夏2日目 現役大関よりはるかに強い高安

2017/5/15    

今日の注目は初日負けた稀勢の里の相撲で ある。ここで連敗するようだと、先行きは 暗澹たるものになってくる。対戦相手は隠岐 の海。油断はできないが、嘉風よりは取り 易いかもしれない。稀勢の里は立ち合い踏 ...

■夏初日 出場裏目の敗北!不安1敗の稀勢の里

2017/5/14  

初日結びの一番、注目の稀勢の里対嘉風の 対戦は嘉風が右おっつけで、稀勢の里の弱点 を攻めるとともに、上体を起こしてさらに 出た。稀勢の里はなにもできずに土俵を割っ た。館内に失望の声が響いた。座布団を ...

五月場所展望

2017/5/13    

・本命なき優勝争い 本来なら連続優勝の稀勢の里が第一候補で あるのだが、そうは言えないところに悩まし さがある。この1年間(平成28年五月場所 から平成29年春場所)74勝16敗と抜群の成績 と安定感 ...

未知数稀勢の里

2017/5/12  

三月場所で重症をおった稀勢の里が五月場所 の出場を決めた。春の巡業を休み、横綱審議 委員会の稽古総見を欠席してきた。出稽古は 6日からだが、手探りからある程度まで戦え る内容だった。その間出場すると断 ...

高安の15日間を推測する

2017/5/11    ,

五月場所、高安の大関を狙う戦いがいよいよ 始める。高安は15日間どんな戦いをするか、 推測してみた。なお、成績は高安からみた 数字で(  )はここ1年間の成績である。 ▼強敵 1.白鵬2勝16敗(×● ...

平成29年夏!横綱・大関に挑む10人のサムライ

2017/5/10    ,

五月場所、横綱・大関全員あるいは1人足り ない準対戦するのは、番付でいうと関脇玉鷲 から前頭東3枚目の大栄翔までである。ただ し、横綱稀勢の里の出場が未だはっきりしな い。仮に出場しても最後まで取れる ...

白鵬を待ち受ける記録

2017/5/9    

三月場所前、白鵬が稀勢の里を指名して稽古 していたから、やる気満々だと思った。それ がよもやの途中休場だから意外だった。特に 4日目、勢の出足に、なすすべなく後退した のには驚いた。勢の立ち合いは、本 ...

大関昇進 その成績

2017/5/8  

一月場所11勝、三月場所12勝をあげた高安の 大関昇進が現実味を帯びてきた。高安にとっ ては2度目の挑戦になる。前回は昨年の七月場所11勝、九月場所10勝をあげたが、十一月場所7勝に終わってしまった。 ...

カド番に挑む豪栄道と真価を問われる照ノ富士

2017/5/7    

五月場所、先場所途中休場した豪栄道はカド 番で迎えることになる。大関在位16場所を 終えて、5度目のカド番である。約3場所に 1回はカド番である。全勝優勝してまだ1年 たってないが、そのイメージは時と ...

高安 カモと苦手

2017/5/6    

五月場所、注目されるのが高安の大関昇進 なるか、である。高安は入幕して5年5場所 経過した。その間、三賞は殊勲賞3回、敢闘 賞4回、技能賞1回、計8回受賞している。 三役は小結4場所、関脇3場所務めて ...

低空飛行を脱却できるか鶴竜・日馬

2017/5/5    

52勝23敗15休 60勝22敗8休 これは鶴竜と日馬富士のここ1年間(平成28 年五月場所から平成29年三月場所)の成績で ある。稀勢の里がここ1年間74勝16敗の成績 をあげているのと比較すると、 ...

阿武咲・小柳改め豊山の出世街道

2017/5/4    

五月場所、阿武咲・小柳改め豊山が新入幕を 果たした。両力士とも期待される逸材として 下のころから注目を集めてきた。阿武咲・ 小柳改め豊山はここまでどんな出世街道を 歩んできたのかみていこう。 阿武咲は ...

稽古総見見聞記

2017/5/3    , ,

今日5月3日は1年ぶりの稽古総見の一般 公開日である。国技館には昨年同様5時半に 着いた。並んでいる列は南門を越えて大江戸 博物館方向に伸びている。だが、4列に並び 直すと南門あたりに縮んだ。ここから ...

佐田の山死去 その現役と理事長時代をふり返る

2017/5/2  

元横綱そして元理事長であった佐田の山が、 肺炎で4月27日に都内の病院で亡くなられた ことがわかった。79歳であった。協会退任後 は、ほとんど消息を聞くことがなかった。 横綱の没年順は以下である。 佐 ...

平成29年五月場所新番付の視点

2017/5/1    

平成29年五月場所の新番付が発表された。 第一横綱は先場所優勝した稀勢の里。第4 横綱は白鵬だから、1年前では考えられなか った立場の逆転である。稀勢の里の充実、 白鵬の衰えがこのようなカタチとなった ...

横審誕生以前の横綱の昇進5

2017/4/30  

昭和14年春場所4日目は安芸ノ海の運命を 変えた日だった。双葉山の連勝を69でストッ プした日である。安芸ノ海は英雄であった。 誰もが双葉山の牙城に挑み、誰もがはね返さ れていた。双葉山が負けることは ...

右往左往の外国人初優勝

2017/4/29  

今でこそ外国人の優勝は当たり前の時代に なっている。いや、それどころか、琴奨菊の 平成28年一月場所の優勝は、日本出身の日本 人優勝としては10年ぶりであった。その間 モンゴル、ブルガリア、エストニア ...

横審誕生以前の横綱の昇進4

2017/4/28  

このテーマはすっかり間が開いてしまって誠 に恐縮だが、改めて再開したい。なお、以前 どのようなことが書かれていたか、思い出し ていただくため、下記をクリックして参照 していただければ幸いである。 横審 ...

新横綱場所を上回る横綱2場所目の成績

2017/4/27    

稀勢の里が横綱2場所目を迎える。通常横綱 の2場所目は力が発揮しやすく、優勝率も 高まる。先人の横綱はどういう成績を残して きたか。15日制が定着した千代の山以降の 横綱を調べてみた。それが以下である ...

四股名あれこれ 春日野部屋編

2017/4/26  

春日野部屋の四股名で誰しも思い浮かべる のは、四股名の頭に「栃」の字がつくこと であろう。あるいは一昔前のファンなら、 栃錦-栃ノ海-栃東と続く小兵名人の系譜で あろうか。春日野部屋の力士の四股名に「 ...

稀勢の里の変身

2017/4/25    

今年に入り、稀勢の里は初優勝、横綱初優勝、 連続優勝と達成してきた。これまでは、優勝 に手が届きそうで届かず、逃してきた、ある いはここ一番に勝てない、といった昨年(平 成28年)までの相撲を一掃し、 ...

小兵力士の戦法

2017/4/24  

相撲を面白くする要素に小兵の存在がある。 現代なら宇良、石浦、里山、照強などである。 今は特に重量級が勢ぞろいしているだけに、 小兵の生きる道はひときわ厳しいといえる。 135キロの横綱日馬富士さえ小 ...

横綱の休場あけ優勝

2017/4/23    

白鵬が優勝に苦しんでいる。三月場所は新横 綱稀勢の里に立ちふさがるかと思われたが、 予想に反して途中休場してしまった。白鵬は 元々横綱休場の少ない力士だった。横綱連続 皆勤48場所の最高記録をもつ。続 ...

照ノ富士の全盛期

2017/4/22    

三月場所優勝同点に終わったが、久々に積極 的で元気あふれる相撲を取った照ノ富士。 照ノ富士がいたからこそ、稀勢の里の逆転 優勝が感動を呼んだともいえる。三月場所は 照ノ富士にとって実はカド番であった。 ...

問題点を探る 大相撲チケット販売のあり方

2017/4/21    

大相撲は好況が続いている。というより異常 とも思える過熱ぶりである。協会員にとって は喜ばしい限りだが、ファンにとっては悪戦 苦闘することが多い。悪戦苦闘をこえてギブ アップするしかないケースも出てい ...

スーパー力士大鵬

2017/4/20  

将棋界は、中学生プロ棋士藤井聡太四段の 誕生・活躍が話題になっている。頭脳を駆使 し、幼少の頃から取り組めばありうることで ある。といってもこれまで4例しかいないの だから、偉業には違いない。相撲は体 ...

玉鷲32歳からの急成長

2017/4/19  

玉鷲といえばこれまで目立つ存在ではなかっ た。十両には5度転落している。つい最近 まで三賞とは無縁であった。横綱・大関 にはもしかしたらという恐さを与えられる ような相撲ではなかった。このままではイン ...

高安の上位戦を分析する

2017/4/18    ,

先場所12勝をあげて大活躍した高安。五月 場所はいよいよ大関昇進をかける場所になる。 それだけ高安が焦点になる。実は、幕内は 2つある。横綱・大関全員と対戦(あるいは 1番少ない準対戦)するクラスとそ ...

差がついた御嶽海と正代

2017/4/17    

三月場所、御嶽海は横綱・大関全員と対戦 する小結で9勝6敗と勝ち越した。横綱戦は 1勝3敗(1勝は白鵬からの不戦勝)、大関 戦は1敗、関脇以下に8勝2敗であった。 一方正代は横綱・大関全員と対戦する小 ...

大相撲ポスター余話

2017/4/16    ,

五月場所でちょっとした変化があった。それ は場所のポスターが稀勢の里の土俵入りで あることだ。これまでは奇をてらったような ポスターがメインでずっと続いていた。それ だけに目に付いた。思い起こせば1年 ...

栃錦・若乃花(初代)の出世街道

2017/4/15  

相撲史に類をみないほど拮抗した栃錦と若乃 花。それも、ともに小兵で(後年栃錦は体重 が増加した)ありながら、大型力士を相手に して、時代を築いた。千代の富士が2人いる ようなものだから相撲は面白かった ...

大相撲冬の時代を支えた白鵬

2017/4/14    ,

このところ白鵬が弱くなった、衰えたという 話ばかり書いてきた。人間照る日があれば 曇る日もある。また「白鵬のかちあげ、ダメ 押し、懸賞金の取り方が嫌いという方」が いるかもしれないが、人間には功罪があ ...

高安大関近しで改めて考えたこと

2017/4/13    ,

三月場所は12勝と自己最高タイの成績をあげ、大いに場所を盛り上げ、ファンをわかせた高安。一月場所の11勝に続いての好成績だけに五月場所は、大関昇進をかけた場所になる。最近、「大関昇進は、3場所通算33 ...

ライバル差がつくとき 輪島・貴ノ花

2017/4/12  

貴ノ花が22歳年の離れた兄二子山(元初代若 乃花)に入門したのは、昭和40年であった。 兄二子山(元初代若乃花)は最初入門に反対 した。実の弟若緑で失敗していたし、何より 水泳で中学記録を出していたか ...

幕内外国人力士の年寄事情

2017/4/11    

現代の幕内力士で、外国人はすぐに全部あげ られない程、進出は多くなっている。白鵬、 鶴竜、日馬富士、照ノ富士、玉鷲、蒼国来、 貴ノ岩、荒鷲、碧山、逸ノ城、千代翔馬、 魁聖、栃ノ心、旭秀鵬である。元幕内 ...

千秋楽 本割・優勝決定戦連勝しての優勝5

2017/4/10  

第7号は千代大海である。千代大海は当時 (平成11年一月場所)まだ関脇であった。 横綱3代目若乃花は横綱4場所目であった。 横綱としての優勝はまだなかった。千代大海 は7日目土佐ノ海、11日目安芸乃島 ...

宇良8番勝負

2017/4/9  

三月場所は稀勢の里の負傷をおしてのまさか の逆転優勝のインパクトが強すぎた。もう一 つの話題新入幕の宇良がかすんだカタチだが、 どんな相撲を取るか本来ならもっと注目が 集まっても不思議ではない。奮闘宇 ...

平成29年五月場所チケット事情

2017/4/8    

4月8日土曜10時、五月場所の前売りが始ま った。大阪場所、負傷稀勢の里の本割・優勝 決定戦を連勝した感動シーンで、いっそう 人気は高まることが予想された。大阪場所は、 2時間十数分で15日間分のチケ ...

千秋楽 本割・優勝決定戦連勝しての優勝4

2017/4/7  

第6号は曙である。曙と貴乃花は同期の桜だ。 2人は激しい出世争いをしてきた。初優勝は 貴乃花(当時貴花田)が先行し、2場所後 曙が追いかけるカタチで初優勝した。しかし、 大関、横綱への昇進は曙が先行し ...

巡業での稽古のあり方

2017/4/6  

春巡業が始まって、巡業の様子が伝えられて いる。負傷した稀勢の里は休場している。 負傷に関して新たな情報がはいると、短期間 に直ると考えるのは、楽観的すぎると思えて くる。また、無理に出場しても、百戦 ...

千秋楽 本割・優勝決定戦連勝しての優勝3

2017/4/5  

第4号は大乃国である。北勝海と大乃国は ともに北海道出身。横綱に昇進した時期も 近かった。北勝海が2場所早い。大乃国は 新横綱の場所を8勝7敗、翌場所肝臓機能 障害などで途中休場した。横綱として窮地で ...

大相撲外国人差別問題を考察する

2017/4/4  

去る三月場所14日目、大関照ノ富士が大関 復帰を目指す琴奨菊に変化で勝ったときの ことである。観客から「モンゴルに帰れ」と いう野次がとんだ。これはモンゴル人に対す る差別ではないか、というのである。 ...

記録遠のく白鵬

2017/4/3    

三月場所、横綱らしい相撲が取れず、早々と 途中休場した白鵬。これで5場所連続優勝 なしと、初優勝以降ワースト記録となった。 成績もよくない。34勝16敗25休である。勝率 6割8分である。記録男白鵬も ...

千秋楽 本割・優勝決定戦連勝しての優勝2

2017/4/2  

第3号は横綱輪島である。輪島は昭和48年 七月場所に横綱になった。その4場所前、 貴ノ花と同日大関に昇進したが、次第に差が ついていった。突如輪島に対抗するように 出現したのが北の湖であった。昭和49 ...

稀勢の里の相撲内容を採点する

2017/4/1  

三月場所は稀勢の里で始まり、稀勢の里で 終了した。その間、稀勢の里はどんな相撲を 取ったのか。相撲内容を採点してみた。採点 の基準は、自分の力をどれくらい土俵で発揮 したかである。勝ち負けではない。点 ...

千秋楽 本割・優勝決定戦連勝しての優勝1

2017/3/31  

去る三月場所、左の負傷をおして出場した 新横綱稀勢の里2敗。先頭を走るのは1敗 大関照ノ富士。負傷稀勢の里が照ノ富士を 本割・優勝決定戦と2番勝利するとは誰が 想像できただろうか。 <栃錦のブロマイド ...

稀勢の里の本当の価値

2017/3/30    

稀勢の里が春巡業を休場して、治療に専念 するという。治療は1ヶ月を要する。巡業で 稀勢の里に会うことを楽しみにしていたファ ンには残念なことかもしれない。しかし、 稀勢の里の力士生命を大切に思うなら、 ...

稀勢の里の初休場

2017/3/29    

三月場所、重症をかかえながら最後まで出場 した稀勢の里。その不屈の精神力に頭が下が る思いである。それほどの稀勢の里が、実は これまでたった1度だけ休場したことがある。 それも稀勢の里にとっては不本意 ...

稀勢の里涙の表彰式

2017/3/28  

傷だらけの優勝。負傷稀勢の里の予想もでき ない本割・優勝決定戦での逆転優勝は、まさ にまさかの展開で、大相撲ファンの心に強烈 な感動を刻んだ。テレビは千秋楽の放送を 10分延長したが、表彰式の模様は冒 ...

平成29年三月場所総評

2017/3/27    ,

★稀勢の里で始まり稀勢の里に終わった場所 だが まず、三月場所のチケットが発売当日2時間 十数分で15日分が完売した。これ以上ないと 思えるほどのスピード完売だった。今、大相 撲の人気の源は日本人横綱 ...

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■春千秋楽 大波乱!稀勢の里が逆転優勝

2017/3/26  

ついに千秋楽をむかえた三月場所。しかし、期待がふくらむとはいかない。1敗照ノ富士、2敗稀勢の里。直接対決で優勝を争うのだが、稀勢の里の左肩は、重症だからまず相撲にならない、と誰しも思う。筆者も思う。 ...

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■春14日目 稀勢の里休場のすすめ

2017/3/25  

14日目は取組開始は遅い。10時ごろ体育館前でスポーツ紙記者が、お客さんに稀勢の里の出場をどう思うか。という声が耳に入ってきた 。なんと稀勢の里は出場するのか。そこへ10大ニュースや場所の展望で回答を ...

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■春13日目 暗転の新横綱

2017/3/24    

日馬富士の速攻に稀勢の里は、土俵下へ転落。日馬富士の集中力とスピードはすばらしかった。先場所白鵬が逆転を許したような微塵の甘さもなかった。 土俵下に落ちた稀勢の里はしばらくおきあがれない。左肩をおさえ ...

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