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問われる!稀勢の里8場所連続休場後の成績

横綱という地位をひとくくりにはできない。
ピンとキリには随分差がある。横綱中の横綱、
大横綱といういい方はあるが、別に定義が
あるわけではない。しかし、時代を築いた
横綱となるとイメージは固まってくる。その
対極にあるのが弱小横綱である。横綱として
は弱すぎる横綱である。その分類に入って
くるのが稀勢の里である。
170218稀勢牛久パレード 006
<牛久にある稀勢の里の手形の石碑>

同じ年6場所で弱かった横綱というと栃ノ海
が、あげられる。拝むように前褌を取っての
寄り。切れ味があった上手出し投げ。うまさ
は栃錦以上といわれた。栃ノ海は腰、腕の
けがで急激に力が出なくなった。栃ノ海は
横綱として優勝もしているが、昭和39年九月
場所から不成績に陥った。栃ノ海の横綱と
しての不成績が以下である。
9勝6敗
途中休場
3場所連続8勝7敗
途中休場
10勝5敗
途中休場
全休
10勝5敗
途中休場
2場所全休
場所中に引退
栃ノ海
<栃ノ海>

栃ノ海は28歳という若さで引退した。14場所
不成績ではあるが、それでも皆勤が6場所
ある。連続休場は3場所である。
千代ノ山が横綱返上問題をおこしたのは、
昭和28年春場所であった。2日目から4連敗
し、6日目から休場した。千代ノ山のふがい
ない相撲にヤジがとんでいた。なにより本人
のショックが大きかった。千代ノ山の不成績
は以下である。
4勝4敗7休
1勝5敗9休
当時は年4場所制であるが、2場所だけの
ことであった。
千代no
<千代ノ山のブロマイド>

これをみると稀勢の里の8場所連続休場が
いかに異例なことかがわかる。それを何も
いわない横綱審議委員会は普通ではない。
甘えの構造だけが浮き彫りになっているのが
現状である。貴乃花が7場所連続休場といっ
ても栄光に彩られたあとのことだった。しか
も貴乃花は7場所連続休場後で12勝3敗の
成績をあげている。
稀勢の里は現在夏の巡業中である。一昔前は
涼しい東北・北海道巡業だったが、最近は
暑い地域でけっこうおこなっている。昨年、
複数の東京巡業では力士は暑さに参っていた。
稀勢の里8場所連続休場の向こう側に何が
あるのか。答は九月場所に出される。

相変わらずネットは高いチケットが掲載
されています。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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