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相撲部屋の未来

満員御礼が続く大相撲。チケットが入手困難
で寝込む方、立ち直れない方まで出るほどで
ある。過熱を通り越した異常事態である。
人気は最高だが、そうはいかない面がある。
新弟子である。七月場所は新弟子がゼロだっ
たのである。関取になれる確率が低いからか、
他のスポーツのほうが魅力的なのか、ある
いは少子化か。
180520八日目十両幕下以下 162
<五月場所新序出世披露>

時津風(元双葉山)理事長が幕内・十両の
削減を断行したのは、昭和42年五月場所で
あった。時津風理事長は力士数500人を理想と
していた。そのための少数精鋭と経費削減で
あった。七月場所の番付では力士数は683人
である。そのうち6人が引退した。時津風
理事長の理想500人よりは多い。
相撲部屋は47ある。部屋が活気づくには最低
でも20人の弟子がほしいところである。しか
し、その条件を満たす部屋は10にも満たない
のである。精鋭500人にすると相撲部屋は
淘汰していかない限り成り立たなくなる。
なお、関取がいない部屋は19ほどある。
弟子も数だけではどうしようもない。十両に
上がれる見込みがない者をいつまでも部屋に
とどめておくことが、いいとはいえない。
年齢も幕下以下で30歳以上になると、就職が
難しくなる。勝負の世界は当然のことながら
全員の幸福はないのである。
180530栃ノ心大関昇進 140
<騎馬にのる栃ノ心!春日野部屋の前で>
それにしても、新弟子減少はけして好ましい
ことではない。外国人と学生出身だけの大相
撲であってはならない。大相撲100年の大系を
考えるとゆゆしき事態であることは間違い
ない。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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