denkouriki– Author –
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■22福岡8日目 上位2敗以下!3力士3様
千代大龍が引退した。力がでないということだが、いかにも突然という印象が強い。今場所は前日まで2勝5敗だった。協会には残らず、第2の人生に踏み出すという。最高位小結、近年は上位との対戦は間遠になっていた。34歳だった。 <死闘を制して高安が霧... -
■22福岡7日目 脆弱で手薄な横綱・大関陣は続く
最低10勝に挑まなければならない力士が2人いる。それは大関復帰を目指す御嶽海と大関の足固めをする若隆景である。御嶽海の大関復帰は、過去の事例から容易でないことはすでに前述した。昨日の6日目、高安とのサバイバルマッチ敗北を受けて臨んだ対戦相... -
■22福岡6日目 サバイバル戦、熱戦、幻の一番、カド番脱出戦が交差
画像呼び込み、更新が思うように作用しなくなるときがあり、アップの時間が定かでないことを改めましてお詫び申しあげます。苦しい中格闘していますが、それでもどうかご支援何卒宜しくお願いいたします。大相撲は趣味ではなく道です。 中盤に入って早くも... -
■22福岡5日目 リベンジ・微妙・逆転・予想外の展開の1日
5日目は様々な展開にお目にかかれた。それだけに観戦する者をエキサイトさせた。順を追って記していこう 。 まず、玉鷲対高安戦である。先場所千秋楽直接優勝を争った両力士である。なかなか優勝に届かない高安。だが、今場所はひと味違う。闘志、激しさ... -
■22福岡4日目 三役対平幕戦は1勝4敗のお寒い現実
4日目、三役同士の取組は霧馬山対翔猿、玉鷲対大栄翔の一番である。霧馬山は翔猿の動きを封じた。左上手、翔猿の首を決めた形で右がはいった。これでは翔猿は苦しいし、何もできない。霧馬山は機会をうかがって上手捻りで決めた。玉鷲は激しい突き押しの... -
■22福岡3日目 優勝条件!まず中日まで3敗しないこと
まず、最初にお詫び申し上げます。土俵の目撃者を皆様にお届けするための設定に不具合が生じ、公開が大幅に遅れてしまいました。プログラムの師匠とメールしながら、日付を変更後も取り組んできました。どうも師匠のほうでは操作に問題がなく、こちらの不... -
■22福岡2日目 混迷の時代!持続しない強さ
初日、お客さんの入りがよくなかったから、2日目はさらによくないことは予想された。そしてその通りになった。ところが筆者の周辺は密なのである。筆者はイスSから観戦しているが、2日目もまわりは空席がなかった。ふと思ったことがある。 <空席 幕内... -
■22福岡初日 明暗分け、激闘うずまくなかで開幕
初日そうそうかくも盛大にご来場いただき誠にありがとうございます。とはいかない観客数だった。かなり空席が目立った。マス席3列がブロックとなって四方に空席をつくっていた。横綱の休場は確かに痛い。正代のカド番、御嶽海の大関降格といい話題からは... -
◆2022年11月 お知らせ 賢明な読者の皆様へ
土俵の目撃者をいつもご愛読いただき誠にありがとうございます。土俵の目撃者は自分の足を使い、自分の目で確かめ、大相撲ファンと接することをモットーとしております。生で接した大相撲をお届けするために、十一月場所の15日間を福岡国際センターで観戦... -
2022年十一月場所直前考
九月場所は幻の取組が多過ぎた。▼大関同士貴景勝-御嶽海▼大関対関脇貴景勝-大栄翔正代-若隆景御嶽海-豊昇龍▼関脇同士若隆景-大栄翔▼優勝玉鷲をめぐる一番玉鷲-小結逸ノ城玉鷲-小結霧馬山玉鷲-琴ノ若玉鷲-宇良▼次点高安をめぐる一番高安-大栄翔高... -
幕内上位陣のここ1年の横綱・大関戦
大関はその弱体化が顕著になり、一人横綱照ノ富士は休場が多くなり、存在感を示せなくなっている。御嶽海の大関降格で横綱大関陣は3人となり、今や質量ともに風前の灯火と化している。幕内上位陣のここ1年の成績はどのようになっているのか。それが以下... -
玉鷲は再び勝てるのか
先場所久々に2回目の優勝をした玉鷲。俄然十一月場所の注目が集まる。今年(2022年)にはいって久々の優勝、初優勝が多い。そして翌場所あるいは、それ以降の成績が芳しくない傾向が出ている。 1月御嶽海→11勝4敗以後大関降格3月若隆景→9勝6敗5月照... -
大横綱双葉山の幕内対戦成績4
笠置山17勝「双葉山に勝ったらその場で引退してもいい」と言っていた笠置山だったが、ついに1度も勝てずに終わった。笠置山は当時珍しく早稲田大の学生出身だった。大学へは出羽海部屋から通っていた。インテリで、文章を書かせたら見事なできであった。... -
令和横綱大関リーグ戦事情
きたる十一月場所は1横綱・2大関の番付という、さびしさである。横綱大関リーグ戦がおこなわれても3番しかない。照ノ富士はひざの手術のため出場は難しい。となると貴景勝対正代の1番しかないことになる。これが優勝をかけた一番になればそこそこ盛り... -
熱海富士に続くすごい奴ら
十両は28人が定員である。十一月場所の番付では元幕内が13人、未入幕が15人と拮抗している。新入幕熱海富士の素質・素材・スピード出世による期待値は大きい。だが、十両では熱海富士に続くすごい奴らが未入幕組に控えている。それは北青鵬と金峰山である... -
大波3兄弟関取は実現するか
専門誌「相撲」の最新号表紙は若隆景と若元春の兄弟力士である。三男若隆景は関脇5場所連続在位であり、最も大関に近い力士である。今年(2022年)の三月場所は優勝決定戦で高安と熱闘の末初優勝している。年間最多勝の可能性もある。 次男若元春は今年一... -
横綱の連続休場6
武蔵丸は琴櫻と並んで大関在位32場所という最長タイ記録を持つ。琴櫻が32歳で横綱になったのに対し武蔵丸は28歳だった。貴乃花にとって曙が前年の宿敵なら武蔵丸は後年の好敵手であった。武蔵丸は長期大関時代1度も休場がなかった。引退直前に6場所連続... -
混迷の時代はいつまで続く
今年(2022年)に入って優勝候補にあげられ、その通り優勝したケースがどれくらいあっただろうか。しいて言うなら五月場所の照ノ富士の優勝だが、3敗もして絶対強者の優勝ではなかった。きたる十一月場所、優勝候補をあげるのは非常に困難な状況である。... -
現代幕内力士の新入幕までの所要場所数番付
新入幕の熱海富士のスピード出世が話題になっている。高校出身力士では朝青龍の所要場所数11場所と並んだと。朝青龍は厳密には留学生で、高校3年時に19歳になるため大会に出場できなくなり、元大関朝潮の若松部屋に入門した。序ノ口から新入幕まであるい... -
熱海富士の出世街道
明日のホープ熱海富士が十一月場所で入幕を果たした。その素質、素材は下の頃から注目されていた。四股名からわかる通り静岡県出身だが、生まれは千葉県である。稀勢の里の生まれは兵庫県だが、出身は茨城県であった。出身は申告制になっているから実情と... -
2022年十一月場所番付の視点
今年納めの十一月場所の番付が発表された。横綱照ノ富士が途中休場、大関正代・御嶽海が4勝11敗と大敗したことで、幕内上位関脇から前頭4枚以内に勝ち越し力士が9人もでた。そのため幕内上位は頭打ちで勝ち越してもそれほどアップしない事態となった。... -
令和新十両事情
令和に入って20場所が経過した。この間新十両は32人誕生した。きたる十一月場所はすでに新十両が狼雅、對馬洋と発表されているつまり21場所で34人誕生していることになる。それにしても21場所で34人の新十両は1場所1.6人である。元関取以外の幕下は九月場... -
大横綱双葉山の幕内対戦成績3
玉ノ海6勝1敗双葉山の幕内対戦相手で絶対触れなければならない力士が玉ノ海である。双葉山の69連勝の話題になったとき「このなかに私の名前もけっこうありますな」と語っていた。実際69連勝中は5連敗している。5連敗した昭和13年夏場所後の12月、師匠... -
2022年現代関取四股名事情
現代の関取の四股名で目につくのは圧倒的に本名が多いことである。5人いる。全員あげられるだろうか。正代、高安、遠藤、宇良、そして下の名前であるが、明生である。石浦は休場続きで、幕下である。一山本は本名を含んだ四股名である。 <遠藤> 解説の... -
一天にわかにかき曇った照ノ富士・御嶽海
十一月場所がだんだん近づいてきている。1年前の十一月場所、照ノ富士は全勝優勝して新横綱から連続優勝している。年間最多勝77勝13敗でまさに充実期であった。照ノ富士に対抗できる力士はいない。照ノ富士は何回優勝できるのか。11人しかいない3連覇以... -
新十両の優勝【平成編】
平成は30年4カ月あった。場所数は181場所である。その間新十両優勝した力士が下記である。 21人の新十両優勝力士が生まれた。約12%の誕生率である。6.3場所に1人だから平成は新十両優勝が生まれやすい時代だった。平成初期に9人、平成10年代に3人、平... -
横綱の連続休場5
北勝海は千代ノ富士の弟弟子で自己の限界以上の力を発揮した横綱であった。惜しむらくは連続優勝と全勝優勝がなかったことである。横綱6場所目の千秋楽の不戦敗後3場所連続全休して、46連続横綱休場している。優勝4回目のあとのことであった。これだけ... -
相撲界の珍事
これまで横綱・大関の再出場、不戦敗の翌日の出場、表彰なき優勝など相撲界の珍事を取り上げてきた。今年の七月場所、コロナ禍によって部屋ごと休場で多くの力士が休場に追い込まれたことも珍事に入るかもしれない。ほかに何があるか探ってみた。 ■休場-... -
決め手に欠ける上位陣
九月場所で大関御嶽海が4勝11敗と大敗して、大関の座を明け渡した。これによって1横綱・2大関の3人体制となった。どうみても手薄な横綱・大関陣である。それだけではない。横綱照ノ富士はひざの手術をするという。そうなると十一月場所の出場は絶望的... -
大横綱双葉山の幕内対戦成績2
引き続き双葉山の対戦成績をみていこう。 <双葉山のブロマイド> 鏡岩戦10勝1敗双葉山と猛牛鏡岩は同日大関に昇進した。このとき鏡岩は34歳であった。69連勝以前は3勝1敗。69連勝中は5勝。69連勝以後は2勝であった。双葉山には歯がたたなかった。唯... -
新十両の優勝【昭和編】
九月場所、栃武蔵が久々に新十両優勝を達成した。新十両であるから当然前の場所は幕下である。それが元幕内もいる十両で優勝するのだから簡単なことではない。新十両優勝はどれくらいあって誰がいるのか。調査してみた。 <栃武蔵> はじめにお断りしてお... -
最高位大関はなぜ優勝できないのか
現代は混迷の時代である。優勝候補をあげ、その通り優勝することは稀である。それどころか思いがけない力士が浮上して優勝争いをする展開が続いている。そのなかで大関はいっこうに優勝争いができないでいる。それどころか、弱体化が進んでいる。貴景勝が... -
横綱の連続休場4
怪童北の湖は横綱フル出場連続43場所の記録をもつ。22回目の優勝3場所後に横綱初休場している。連続休場はまず、不戦敗を含み18連続休場している。1場所フル出場後に6場所連続休場している。その中で不戦敗を含み52連続休場している。北の湖は新国技館... -
若隆景あの日あの時
今年三月場所初優勝した若隆景は、九月場所11勝で再び脚光を浴びてきた。若隆景は2017年三月場所、三段目付出でデビューした。三段目・幕下時代の若隆景を写真で振り返ってみよう。 【三段目2017年】 <5月 錦富士を突き落としで勝利> <5月 優勝決定... -
大横綱双葉山の幕内対戦成績1
双葉山といえば真っ先に思い起こすのが69連勝である。では69連勝は誰から始まり、69連勝目は誰かご存知だろうか。答は、最初は瓊ノ浦であり、69連勝目は駒ノ里である。双葉山の幕内対戦成績はどのようなモノなのか。改めて調査してみた。 <双葉山のブロマ... -
2022年十一月場所チケット事情
十一月場所のチケットは九月場所7日目に発売された。先行予約は当然その前である。いささか早すぎるきらいはある。休日の予定が決まらない職種にとっては、いかんともし難い。また休日出勤を余儀なくされる場合も出てくる。何より、場所中は場所に集中し... -
横綱の連続休場3
王者大鵬を襲ったピンチがある。左ひじの負傷、さらに左ひざ靭帯断裂のケガをおったのである。そのため大鵬は5場所連続休場となった。そのとき57連続休場に陥った。朝潮の45連続休場を破る結果となった。昭和43年七月場所のことであった。 <大鵬> 出場... -
横綱誕生せずの危機
昭和大相撲史に横綱不在の時期がある。横綱常ノ花が昭和5年夏場所引退すると、横綱は大阪相撲で横綱になった宮城山一人になった。その宮城山も35歳であった。常ノ花引退のわずか2場所後に引退した。こうして横綱不在の時代に入った。ただ、候補がいなか... -
台風の影響を受ける九月場所
九月場所の特徴として台風の影響がある。かつて国技館に向かう途中、秋葉原からの総武線が止まったことがあった。やむを得ず、タクシーで国技館に向かうことにした。若手力士がいたので「お金はいいから、一緒に行きませんか」と誘ったが「自分はいいです... -
横綱の連続休場2
引き続き横綱の連続休場をみていこう。戦後誕生した横綱から始まる。 怒涛の寄りの東富士は晩年に不戦敗を含めた23連続休場がある。東富士は横綱時代、途中休場後再出場した場所が4場所もある。現代ではとうてい考えられない。いまでこそ~富士は花盛りだ... -
2023年土俵の目撃者カレンダー
2023年土俵の目撃者を制作しました。本場所・前売り・番付発表の日程にご利用ください。 -
琴ノ若の幕内対戦成績
成長著しい琴ノ若は七月場所好調だったが、コロナ部屋ごと休場でストップされた。出直しの九月場所、8勝7敗と次につながる成績には届かなかった。期待とは遠かった。琴ノ若を阻んでいる力士は誰か。そこで幕内上位の対戦相手との対戦成績を調べてみるこ... -
横綱の連続休場1
秋巡業が始まった。照ノ富士は相撲を取らず土俵入りだけだったという。ひざの状況から十一月場所は休場するのではという見方がでている。全休すると21連続休場になる(不戦敗含む)。横綱は出場する以上万全でなければならない難しさがある。そこで横綱の... -
写真で見る大相撲ファン感謝祭
10月7日、8日の両日とも雨にたたられたなか大相撲ファン感謝祭が行われた。コロナ禍のなかファンとのふれあいではどうしても関取はマスクがはずせない場面が多かった。これはやむをえなかった。2日間のなかから写真をピックアップしてみた。 【初日】 <... -
大相撲ファン感謝祭見聞記
10月7日雨が降りしきるなか、大相撲ファン感謝祭が行われた。ファンクラブの横綱・大関・関脇コースは11時から先行入場ができる。小結コース以下は南門を曲がって長蛇の列をなしていた。その反対側に列をなしていたのは60歳以上、墨田区在住および墨田区... -
大相撲ショートショート
■東京場所4人マスと2人マス九月場所は4人用マスB、マスCが2人マス使用であった。2023年1月の東京場所はどうなる。どうも4人用マスCは2人マス使用のままである。東西4人用マスBが2人マス使用として残るようである。ただ、東京のマス席はインターネ... -
昭和唯一の名大関清水川の対戦成績
昭和最強の大関といわれ、昭和唯一の名大関といわれた力士がいる。清水川である。清水川が大関であった時期は昭和7年夏場所から昭和12年夏場所までである。清水川が大関になった2場所後に玉錦は横綱に昇進している。晩年の昭和11年夏場所、双葉山が初優... -
悲惨な現代大関事情
御嶽海が6勝9敗-2勝5敗8休コロナ部屋ごと休場-4勝11敗で大関の座を追われた。十一月場所は関脇だが、10勝以上すれば大関に復帰できる。これは昭和44年七月場所以降実施された規定である。貴景勝はこの規定で大関復帰を果たしている一人である。な... -
2022年9月十両をめぐる幕下の熱い戦い 下
7日目を終えた成績西筆頭 狼雅 2勝2敗東3枚目 吉井 2勝2敗東4枚目 對馬洋3勝1敗西4枚目 塚原 2勝2敗西5枚目 湘南乃海3勝東15枚目 朝乃山4勝 8日目、3勝の湘南乃海は3勝の時疾風と対戦した。相撲は、熱戦となったが、最後湘南... -
蒼国来引退大相撲レポート
蒼国来の引退大相撲チケットは琴奨菊同様当日売りを求めた。だが、またしてもそれなりのけっこうな列ができていた。しかも売り出しは10時だという。イスCは販売されていない。情報通の話だと各種学校に配布したという。販売されていたのはイスAとイスB... -
琴奨菊引退大相撲レポート
琴奨菊引退大相撲は10:30開場、11:30開演であった。国技館には10:00ごろ着いた。一つ読み違いがあった。本場所中、国技館の一角で琴奨菊引退大相撲のチケットが発売されると思っていた。安美錦・豊ノ島がそうだった。だがコロナの感染性を防ぐため中止に... -
2022年九月場所幻の取組
九月場所、玉鷲が2敗した12日目の時点で3敗まで優勝圏内になった。翔猿、高安、北勝富士、錦富士である。優勝圏内同士の取組は当然組まれた。なおかつ優勝力士が大関戦がないとまずい、ということで貴景勝戦が組まれた。そうした事情は九月場所多くの取... -
2022年9月十両めぐる幕下の熱い戦い 上
十両を狙える幕下上位クラスの有力候補は、まず西筆頭の狼雅。先場所はもう一歩だった。先場所幕下優勝で東3枚目に躍進してきた吉井。西4枚目塚原、東15枚目先場所三段目優勝の朝乃山である。 初日、狼雅は十両の栃武蔵と対戦した。栃武蔵は新十両で幕下... -
幕内復帰への道
九月場所最大の驚きは、幕下朝乃山の敗北であった。先場所、三段目7勝で優勝した朝乃山は九月場所幕下15枚目に番付を戻してきた、これは7勝したら十両昇進が可能な位置である。元大関朝乃山は幕下でも快調に白星を重ねていった。ところが思いもよらない... -
5場所経過した2022年年間最多勝レース
九月場所が終了したことで、今年の本場所は1場所を残すのみとなった。コロナ休場は番付面では考慮されるが、年間最多勝ではマイナスにしか働かない。そういう意味では運も大きな要素になる。 <昨年77勝で年間最多勝の表彰を受けた照ノ富士> 年間最多勝... -
2022年九月場所総評&十一月場所私製番付
★優勝争いについて 終盤に入って優勝争いは玉鷲、北勝富士、高安、錦富士の平幕4人という多さだった。玉鷲が2敗すると若隆景、翔猿が加わって星のつぶし合いになった。最終的には玉鷲と高安の千秋楽決戦によって優勝が決まった。優勝争いはサバイバ戦で... -
■22秋千秋楽 玉鷲2回目の優勝をめぐる優勝模様
平幕同士の優勝争いの両雄、2敗玉鷲対3敗高安が千秋楽に激突する珍しいケースになった。偶然の産物は場所を最高潮に盛り上げた。それは取組順に変化をもたらした。翔猿前頭筆頭、玉鷲前頭3枚目、高安前頭4枚目。本来なら玉鷲-高安の後に翔猿-隆の勝... -
■22秋14日目 玉鷲、高安強し!千秋楽に激突
気になる取組があった。貴景勝対錦富士である。錦富士は13日目敗退して4敗になった。優勝戦線から外れたカタチになった。そういう力士が大関と対戦する意味はあるのだろうか。12日目の成績で14日目の取組を決めることに起因している。いまや絶対強者不在... -
■22秋13日目 サバイバルマッチから玉・高・北が浮上
平幕による優勝戦線はサバイバルマッチの様相をますます深めてきた。12日目を終えた時点で2敗トップの玉鷲の未対戦力士は逸ノ城、霧馬山、翔猿、翠富士、琴ノ若、明生、高安、錦富士と実に多くの力士が控えている。それに比べ残りはわずか3日間に過ぎな... -
■22秋12日目 優勝戦線まさかの展開続出
あれほど強さを発揮していた1敗の玉鷲が若元春に不覚をとった。突き離しにくる玉鷲に若元春左でまわしを取り、玉鷲のふところにはいって一気に寄り切った。前日若元春よりもっとふさわしい対戦相手がいると記したが、その若元春に敗れるのだから皮肉な結... -
■22秋11日目 優勝に値する取組
終盤戦、優勝争いは最高潮へと入っていく。まず、1敗同士の玉鷲と北勝富士が激突した。北勝富士にとっては上位好成績者との対戦2番目にあたる。玉鷲は前日テレビのインタビューで、北勝富士には全勝でいてほしかった、という趣旨の発言をしている。なん... -
■22秋10日目 照ノ富士にとって大きな試練の休場
照ノ富士が10日目から休場した。3勝3敗のときは休場を回避し、5勝4敗で休場した。この違いは何なのだろう。早いか遅いかの違いか。決断の迷いからきたものか。今年に入って2度目の休場である。フル出場した場所は11勝、12勝優勝、11勝と低空飛行の成... -
■22秋9日目 留まるところを知らない金星配給
ここ2日間照ノ富士らしい相撲が取れていたのが一転した。照ノ富士は高安相手に前に出るも高安はまわしを取らせず、探り合い。高安がいなしから、引き。照ノ富士そこを果敢に攻めると高安まわり込んでたくみにかわす。決め手を欠く照ノ富士に引き。高安つ... -
■22秋8日目 調子をあげてきた照!惜しまれる3敗
横綱・大関との対戦圏内は前頭3枚目である。照ノ富士は翠富士と同部屋であるため、そして阿炎が休場しているため、前頭西4枚目高安までが対戦圏内となる。8日目は東4枚目錦木と対戦した。相撲は、照ノ富士が圧力をかけ、豪快な上手投げでころがした。... -
■22秋7日目 背水の陣続く照ノ富士
6日目、宇良に惨敗した照ノ富士は休場することなく出場した。照ノ富士をかりたてたものは場所後の横綱昇進披露宴か。とにかく出場したことで照ノ富士を見直した。とはいえ、3勝3敗では負けが先行できない背水の陣である。7日目の対戦相手は先場所負け... -
■22秋6日目 惨敗照ノ富士に猛省を促す
横綱照ノ富士が序盤2敗した時点で休場説は浮上していた。しかし、6日目は出場してきた。本名力士宇良との一番だった。だがそこに見たくもいない気力を欠いた照ノ富士が一方的に攻められ土俵を割る姿があった。相撲内容といい、3勝3敗の成績といい、い... -
■22秋5日目 天敵に対処できぬ照ノ富士
照ノ富士にとって天敵は2人いる。大栄翔と玉鷲である。5日目はその玉鷲と対戦した。といっても予定されていた分けである。初日から小結-西1(東1翠富士は同部屋のため対戦なし)-東2-西2。そして東3枚目の玉鷲戦となるわけである。玉鷲には3連... -
■22秋4日目 観客の入りに応えられない2大関
九月場所、観客は戻りつつある。初日、2階はコロナ禍で最も入った。7分くらい入った。久々である。2日目以降はさすがにそうはいかなかった。だが、1階はけっこうな入りである。かつてマス席が数列すべて空いていたことを思えば上出来である。 だが、お... -
■22秋3日目 迷走する優勝の行方
大相撲において難しいこと。それは優勝予想である。2日目を終えてなおさら難しくなった。混迷の時代は新しい英雄を求めているが、果たしてそれは誰になるのか。そうした状況のなかで3日目をむかえた。 前日思わぬ1敗をきっした照ノ富士は、若手の成長株... -
■22秋2日目 強者なき乱戦模様の様相
2日目、横綱・大関に土がつく波乱の始まりの日となった。結びの一番照ノ富士対翔猿戦。これがもっとも波乱の要素が少ないように思えた。相撲は離れての突き合い、押し合いとなった。その繰り返しの中から翔猿がふところに入って照ノ富士を寄り切った。 <... -
■22秋初日 立ち合いから攻め切れない貴は勝てない
初日、観客が戻ってきた。見た目だが、85%以上の入りのように映った。今場所から正面2カ所に設置された特別席が登場し、人の姿が目に入った。ボックス席2つとマス席7つを合体させた超特別席の出現である。事情通の話では年間45日で2000万円だというか... -
2022年九月場所直前考
七月場所は多くの部屋ごと休場を出した。不戦勝不戦敗を大量に出し、取数数は激減した。これに優勝戦線の力士がいたなら場所の壊滅的打撃は計り知れなかった。個人的には濃厚接触者が陰性ならば出場させ、感染者を隔離させてはと思っていた。それが九月場... -
2022年9月横綱・大関に挑む12人のサムライ
暑さがやわらいできたなか、いよいよ九月場所が迫ってきた。上位に休場がない場合、横綱・大関との対戦圏内は前頭3枚目の宇良までである。横綱・大関に挑む関脇以下は12人である。12人のうち9人が七月場所に続いての挑戦になる。 照ノ富士が横綱に昇進し... -
写真で見る琴ノ若の大関7連勝
大関キラー琴ノ若の大関戦は比較的新しい。最初は昨年(2021年)の九月場所から始まった。大関戦7連勝は今年(2022年)の三月場所貴景勝に敗れた後の正代戦から始まった。琴ノ若の大関7連勝及びその前後を含めて写真でふり返ってみよう。 【三月場所】 ●... -
異なる優勝者の顔ぶれ
今年(2022年)に入って4場所経過したが、優勝者は以下である。 1月 関脇御嶽海3月 関脇若隆景5月 横綱照ノ富士7月 前2逸ノ城 <三月場所優勝の若隆景> 照ノ富士以外は優勝候補としてあげられたわけではなく、思いもよらない結果であった。特に... -
大関は本当に強いのか
七月場所、大関貴景勝は11勝、大関正代は10勝と久々に2ケタ勝利となり、気をはいた。これをもって貴景勝・正代はよみがえった。とは言い切れないところが大関の大関たるゆえんである。実際貴景勝は、大関18場所中2ケタ勝利は5場所である。負け越しは6... -
違和感覚える前1前2優勝者の小結止まり
七月場所、前頭2枚目12勝3敗で優勝した逸ノ城の翌場所の番付が小結だった。その前の前頭筆頭大栄翔が13勝2敗で優勝した翌場所の番付が、小結だったことに違和感を覚えた。そして今回の逸ノ城が小結止まりということは、今後平幕上位優勝者は翌場所小結... -
横綱になれる大関!抜け出すのは誰か
三月場所若隆景が新関脇で優勝したとき、大関への気運が高まった。だが、その後9勝、8勝で大関への期待は急速に失われていった。なかなか新しい若い力が台頭してこない。御嶽海が今年大関になったばかりだが、今求められる大関は横綱になれる大関である... -
懐かしく思える朝青龍の相撲
豊昇龍が関脇に昇進した。序ノ口から数えて27場所目、新入幕から13場所目に当たる。けして遅いわけではない。この間技能賞を受賞している。ところがおじの朝青龍は序ノ口から18所目に、新入幕から7場所目に関脇に昇進している。その間殊勲賞1回、敢闘賞... -
気になる照ノ富士の低空飛行
九月場所が迫るなか、横綱照ノ富士は優勝候補にあげられるのだろうか。今年(2022年)にはいって照ノ富士はにわかに神通力を失ったごとく低空飛行が続いている。11勝-3勝3敗9休-12勝優勝-11勝である。昨年は77勝13敗優勝4回だっただけにこの様変わ... -
水戸龍の出世街道
水戸龍がようやく入幕を果たした。はっきりとした実感はないがうれしいです、とコメントしていた。錦戸(元水戸泉)部屋創設20年目の幕内力士であった。水戸龍は照ノ富士、逸ノ城とともに来日し、鳥取城北高校に留学した。卒業後は日本大学に進学した。3... -
コロナ休場基準改定番付
すでに発表された番付でコロナ途中休場の番付方針が明らかになった。1.不戦敗を除く勝ち越し負け越しでない力士は現状維持2.勝ち越し負け越しがはっきりした場合は途中の成績を生かす以上を原則にしたことが伺える。 そうすると琴ノ若の7勝3敗4休と... -
平戸海の出世街道
平戸海がついに新入幕を果たした。境川(元両国前名小林山)部屋では2014年五月場所入幕の佐田の海以来の幕内力士になる。平戸海は相撲少年だった、小学生のときに地元の相撲クラブにはいっていた。小学校6年の卒業式ではすでに大相撲を見据えていたとい... -
コロナ部屋ごと途中休場後の番付発表
新型コロナウイルスの部屋ごと途中休場が多発した七月場所を受けて、2022年九月場所の番付が発表された。まず、大関カド番の場所コロナ途中休場した御嶽海は、大関のまま据え置きとなった。そういう見方はされてきたが、九月場所再びカド番となる。 <御嶽... -
大関降格をめぐるif
以前大関規定改造論を掲載した。ゆるやかな順に規定を並べると次になる。 1. 6場所間に2度カド番2.通算5度カド番3.3場所連続10勝を割った場合4.3場所合計29勝以下(休場場所は除く)5.1と3の併用別格.関脇・小結と同じ扱いにするこの場合... -
2022年九月場所チケット事情
七月場所、平日はもちろん初日、7日目、8日目、9日目祝日でも満員にはならなかった。本当に満員だったのは千秋楽だけだった。それと部屋ごと休場が多発して場所が崩壊しかねない危機に襲われた。九月場所に影響はないのか。8月6日九月場所のチケット... -
四股名あれこれ ~花 下
~花の最終章にはいろう。 2代目若乃花昭和48年十一月場所入幕。最高位横綱。二子山(元初代若乃花)部屋所属。北の湖、麒麟児、大錦、金城とともに花のニッパチ組(昭和28年生まれ)と呼ばれた。素質、素材は素晴らしかったが、優勝4回と期待に応えられ... -
引退!その厳粛なるもの
プロレスの資料に何気なく目を通していたら、プロレスラーの引退に触れた。引退レスラーはテリー・ファンク。ファンク兄弟の弟で、日本では大変な人気者であった。だが、外国人レスラーが日本で引退試合をおこなうというのは、かなり異例のことであった。1... -
幕内力士5年前の地位
10年は一昔前になるが、5年となると微妙である。今から5年前の2017年七月場所、横綱は白鵬、日馬富士、稀勢の里、鶴竜、大関に豪栄道がいたが、引退している。幕内力士の5年前はどういう地位にいたのか。今年の七月場所の番付からみていく。それが下記... -
四股名あれこれ ~花 中
引き続き~花の幕内力士をみていこう。なお、明治に象ヶ鼻という珍名力士がいるが、ここでは~花ということで除外した。 2代目出羽ノ花昭和29年初場所入幕。最高位前頭15枚目。幕内在位は11場所で終わっている。 小城ノ花父昭和32年十一月場所入幕。最高... -
国際技になった大相撲
筆者は以前横綱10大史を執筆したが、その10番目には外国人横綱誕生を取り上げた。外国人横綱は小錦が13勝優勝、12勝、13勝優勝というチャンスを見送られていた。直前3場所で優勝がなく横綱に昇進した力士、小錦以下の成績で横綱に昇進した力士と比べると... -
現代流大相撲用語
■大関一時的に3場所好成績で昇進できる地位。なってしまえば2場所連続負け越さない限り関脇に落ちることはない。だから落ちるときは関脇以下より甘い。0勝から7勝、8勝から11勝は同じ意味しかもたない。最高位大関の大関優勝は少ない。 ■横綱昇進基準... -
四股名あれこれ ~花 上
最後に「花」のつく四股名というと横綱の名前が浮かぶ方が多いだろう。常ノ花若乃花 3人貴乃花 一見ポピュラーのような「~花」の四股名だが、常ノ花以前の江戸・東京相撲の幕内では実は3人しかいない。江戸弘化 杣ヶ花そまがはなと読む。紅葉川の名で... -
年寄の一門別・地位別構成
年寄は部屋に所属する。部屋持ちの親方と部屋付きの親方になる。親方は協会の仕事に従事するだけでなく一門から理事・副理事を輩出する重要な役割を担っている。一門別かつ現役の地位別の年寄構成が以下である。現役の最高位と親方の能力は当然別である。... -
優勝様々
◆成績別優勝これは当然15日制年6場所制の力士が対象になる。 ・12勝3敗優勝最近は12勝3敗の優勝が目立つが、優勝全体ではそう多いわけではない。最多優勝者も4回にとどまっている。照ノ富士 4回千代の富士4回武蔵丸 3回輪島 3回なお、輪... -
令和の新小結・新関脇
きたる九月場所の番付、新小結・新関脇の誕生はなさそうである。新小結・新関脇は新しい力の表れとして注視される。令和は新入幕力士が寂しかった。令和は19場所を終えた。新小結・新関脇はどのくらい誕生したのか。 令和元年は4場所であった。七月場所、... -
現代年寄株事情
年寄株は105ある。これは昭和2年の東西合併のとき東京方88、大阪方17が合わさって現在に至っている。この間一代年寄もあったが、現在は事実上なくなっているし、今後復活することもまずないと思われる。 最初に、なにかと必要性を問われる再雇用からみて... -
大関の連続2ケタ勝利
9勝6敗の大関はクンロク大関と揶揄された。また、相撲専門誌読者欄には関脇が9勝6敗あげるのと大関が9勝6敗の成績なのは何が違うの、という素朴な疑問が掲載されたことがあった。大関は協会の看板であり、好待遇を受けながら不成績だと批判は避けら... -
対戦成績からみた九月場所の逸ノ城
七月場所の優勝者逸ノ城は九月場所で再び勝てるのだろうか。今度はまわりの逸ノ城を見る目が違って、研究してくることは十分考えられる。そこで対戦相手別の視点から九月場所の逸ノ城を捕らえてみる。 <逸ノ城> ところが、九月場所の番付は部屋ごと途中... -
大相撲の疑問
★優勝制度はいつ始まったのですか。 優勝制度は大正15年に始まりました。優勝制度を設けることで2つの案件を改正しなくてはならなかった。1つは不戦勝不戦敗制度。もう1つは取り直し制度である。明治42年夏場所の国技館開設以降、時事新報社が幕内最高...