十一月場所は7日目、14日目に満員御礼がでて、千
秋楽が満員札止めであった。初日、8日目の日曜、
11日目の祝日は満員御礼にならなかった。平日前半
はガラガラだった。
福岡県は人口で千葉県、埼玉県より少ない。加えて
福岡国際センターの交通の便がよくない。横綱休場
で、大関が貴景勝以外頼りにならない。などが原因
として考えられる。
だが下記の数字を見ていただきたい。
初日 100%
2日目 96%
3日目 91%
4日目 92%
5日目 91%
6日目 98%
7日目 100%
8日目 100%
9日目 95%
10日目 94%
11日目 94%
12日目 97%
13日目 100%
14日目 100%
千秋楽 100%
コロナ前の2019年十一月場所観客数は結構入ってい
たのである。福岡国際センターはカメラマン席、警
備・消防席などでけっこうつぶされ、7000人弱しか
入らない。十一月場所だけではない。コロナ前大相
撲は過熱気味であった。
2019年十一月場所は白鵬が43回目の優勝を成し遂げ
朝乃山が台頭してきた時期だった。2横綱3大関だ
が、3力士が休場していた。若隆景が新入幕を果た
している。
現代は誰が優勝するかわからない。だから優勝争い
は面白く映る。だが、それは戦国時代というよりは
どんぐりの背比べである。番付の権威は薄れつつあ
る。
大相撲人気は今後どうなるのか。コロナを契機に会
場に足を運ばない方がでてきた。会場での不安より
帰りの電車の密が心配という方もいる。一番効果的
なのは、混迷の時代のなかから新しい英雄が誕生す
ることである。