きたる一月場所は1横綱1大関という寂しさである。
今年の一月場所後大関御嶽海が誕生したが、4場所
で大関から降格している。ひざの手術をした照ノ富
士は万全の体調でなければ出場しにくい。今ほど横
綱・大関が求められる時代はない。
すぐに横綱・大関が誕生する様子はない。しかし、
1年間というスパンでみるとどうか。
大関貴景勝は横綱になれるのか。横綱には品格力量
抜群という第1項の基準がある。貴景勝にはほど遠
い域である。
また、貴景勝は大関昇進後1年に1回は休場してい
る。これでは横綱に直結しにくい。横綱は常に安定
した相撲、成績が求められる。だが、貴景勝の相撲
では難しいし、急成長も望みにくい。
大関は関脇・小結で連続2ケタが起点になる。成長
株は豊昇龍と琴ノ若である。新しい若い力の台頭な
くして混迷の時代は脱することができない。
昭和47年は6場所優勝者が違った。そのなかから輪
島、貴ノ花が大関に昇進した。輪島は大関4場所で
横綱に昇進した。
令和5年は、新大関の誕生によって新しい時代を迎
えるときが来ている。