■4位 朝乃山の土俵復帰
七月場所2日目、朝乃山が土俵に復帰した。朝乃山
が土俵から姿を見せなくなったのは、2021年五月場
所の12日目からである。実に1年以上かかって三段
目からの復帰であった。
朝乃山が出場停止になった理由は以下である。
・コロナ禍での外出禁止期間に何度もキャバクラに
通ったこと
・虚偽報告及び口裏合わせがあったこと
・大関としての自覚がないと判断されたこと
そのため、異例の6場所出場停止となった。
朝乃山が花道に姿を見せたとき、館内は拍手とざわ
めきに包まれた。朝乃山が呼び出しに呼ばれ、土俵
に上がった。対戦相手は剛士丸。相撲は朝乃山が寄
って向こう正面に寄り切った。取組はその日の再生
ランキング1位になった。期待の大きさを表してい
た。三段目は7戦全勝で優勝した。
九月場所は幕下15枚目に番付をあげた。全勝すれば
関取復帰である。しかし、朝乃山はここで躓いて6
勝1敗で十両昇進はならなかった。十一月場所幕下
4枚目で再挑戦となった。結果は再び6勝1敗で十
両復帰が決定した。ただ、幕下優勝をせずに上がっ
てきたことに物足りなさを感じる方もいた。
KW氏が3位に、HR氏が5位に、A氏が7位に、
S氏が9位に、T氏が10位にあげている。
■3位 伊之助の中途半端なまわし待ったで大騒動
七月場所8日目、結びの一番で相撲史に残るハプニ
ングが起こった。横綱照ノ富士に挑むのは上位戦初
の若元春。相撲は、若元春が左四つ、照ノ富士に上
手を与えない絶好の体勢をつくった。この体勢から
の攻防となったが、照ノ富士無理攻めはしない。若
元春も攻め込むが、照ノ富士がしのぐ。こうした展
開で長い相撲になった。
そうしたなか、若元春のまわしの結び目がほどけた。
ここで伊之助はまわし待ったをした。それを見て照
ノ富士は力を抜いた。そこを若元春が東土俵に寄り
切ってしまった。物言いがついて大変長い協議が続
いた。その結果まわし待ったの状態から再開となっ
た。両者の体勢の再現にビデオ室からの連絡を受け
ながら佐渡ヶ嶽(元琴ノ若)審判長が指示する。だ
が、なかなかしっくりいかない。
ようやく再開となった。勝負は長引くと思ったが、
出る若元春を照ノ富士は左下手一本で投げ、ようや
く勝負は決着した。観客はめったに見られない展開
に大いにわき、思わぬ珍事にご満悦の様相となった。
S氏・T氏が2位に、KW氏が5位にあげている。