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大相撲
■初 初日稀勢の里の敗戦は当然だった
初日最大の注目の取組は横綱稀勢の里対小結御嶽海戦である。懸賞の数の圧倒的多さ、森永賞に選ばれたことでもうかがい知ることができる。対戦成績は稀勢の里の6勝1敗。横綱以降でも3勝1敗である。だからそれほど厭な相手ではない、という見方があった... -
大相撲
2019年一月場所展望
横綱・大関に今のところ休場はないなかで初日をむかえることになりそうな一月場所。最大の注目点は横綱稀勢の里である。目下6連敗中であり、休場横綱と呼ばれているだけに、待ったなしで進退をかける場所になる。ここへきて稽古の勝敗からいけそうだと思... -
大相撲
2019年一月場所横綱・大関に挑む10人のサムライ
横綱・大関6人が出場。上位に休場が出なければ、前頭3枚目までが横綱・大関との対戦圏内である。同部屋の稀勢の里と高安及び豪栄道と妙義龍、栃ノ心と栃煌山が対戦なしのため、4枚目琴奨菊と対戦することになる。先場所、3横綱1大関が休場しているだ... -
大相撲
横綱の連敗
連勝というと双葉山の69連勝、白鵬の63連勝。千代の富士の53連勝などがすぐに浮かんでくる。ところが横綱の連敗となると意外と知られていない。実は鶴竜は現在5連敗中であり、稀勢の里は九月場所千秋楽から不戦敗を含め、6連敗中なのである。本来なら深... -
大相撲
よぎる稀勢の里への思い
明治神宮でおこなわれた奉納土俵入りに行ってきた。稀勢の里をこの目で見たかったためである。前日の横綱審議委員による稽古総見では「軽い」「不安」「15日間戦えるスタミナはあるのか」と散々な声が聞かれた。やはり、冬巡業を全休したことが響いていな... -
大相撲
貴景勝カモと苦手
一月場所を前にして先場所優勝の貴景勝の注目度は高まる一方である。同じ初優勝でも栃ノ心や御嶽海と違うのは若さである。貴景勝は幕内で最も若い力士なのである。若さは未来へとつながる。将来性といってもいい。また、部屋移籍直後というのも劇的であっ... -
大相撲
52年半前の専門誌に見る大相撲を面白くする方法3
専門誌「大相撲」が不人気を脱し、興隆を迎えるためには、本場所の土俵をもっと充実させることであることが第一である、と記述している。現代の理事長も土俵の充実をスローガンにしている。大相撲を面白くする方法は内容のある相撲といえる。昭和天皇は相... -
大相撲
52年半前の専門誌に見る大相撲を面白くする方法2
大相撲100年の大系を考えると少年ファンの開拓が常に必要である。当時(昭和41年)二階席を限定的だが、小中学生に開放したのは成功だったと、相撲通は異口同音にコメントしている。「相撲ファンの年齢をもっともっと引き下げなければいけない」と結論して... -
大相撲
52年半前の専門誌に見る大相撲を面白くする方法1
大相撲のチケットはいまや数時間で完売するほど入手が困難になっている。暴行事件や貴乃花が離職しようとも、人気にいささかの変化はない。過熱ぶりは少しも衰えない。ところが今から約52年半前の昭和41年名古屋場所展望号には「こうすれば大相撲はおもし... -
大相撲
初土俵番付あれこれ
誰しも初土俵は必ずある。それが前相撲であったり、三段目あるいは幕下( )枚目格付出しであったりする。新弟子検査に合格すれば初土俵は一緒かというと、必ずしもそうとは限らない。外国人力士はビザの関係で前相撲が先に延びることなるケースがある。... -
大相撲
今年も続く主役なき土俵
昨年は栃ノ心、御嶽海、貴景勝3力士が初優勝した。横綱鶴竜が2回優勝したが、2度休場した。横綱白鵬は4度も休場し、主役不在の1年間だった。栃ノ心は後半失速し、御嶽海は大関挑戦がふりだしに戻ってしまっている。これではとうてい群雄割拠というレ... -
大相撲
今年(2018年)1年ご愛読ありがとうございました
賢明な読者の皆様、今年(2018年)1年ご愛読誠にありがとうございました。今年も変わらぬPVを得られたのもご愛読いただいた皆様のおかげです。本場所のある月は9月が最高のPVで、11月が次点でした。本場所のない月では10月が最高のPVで、12月が次... -
大相撲
今年(2018年)の土俵の目撃者を振り返って
今年も残すところわずかとなった。振り返れば土俵の目撃者は今年もあらゆる所に足を運び、この目で見た大相撲を様々なテーマで伝えて来ました。長期滞在したのは大阪場所で、9日間に及びました。個人的にも大阪は好きな場所です。その主な理由はすばらし... -
大相撲
小結優勝の翌場所の成績
十一月場所で、貴景勝が数少ない小結優勝を達成した。史上9例目であった。関脇優勝が26場所あるのと比較しても、小結優勝がいかに珍しいかがわかる。それでは小結優勝の翌場所はどういう成績をあげているのか、調査してみた。それが以下である。小結優勝... -
大相撲
来年はどうなる!横綱・大関は誕生するか
今年(平成30年)は栃ノ心が突然変異的強さを発揮し、初優勝を飾った。それだけではない。初優勝を生かし大関に昇進した。同じく初優勝した御嶽海はチャンスを生かせず、ふりだしに戻った。現在3横綱3大関が番付を占めているが、30歳以上が5力士と高齢... -
大相撲
矢後の出世街道
幕下15枚目格付け出しでデビューした矢後が1年4場所かかって、新入幕を果たした。御嶽海が幕下10枚格付け出し4場所で入幕したのと比較するといかにも時間がかかった感がする。改めて矢後の出世街道をみていこう。矢後はいわゆる相撲少年であった。少年... -
大相撲
来年はどうなる!稀勢の里の行く末
番付発表の日、珍しく稀勢の里が記者会見を開いた。冬巡業を全休し、不安があるなか、一月場所の出場を表明した。また、こうも語っている。「来年こそはいい年にしたいし…」本人の意気込み、ファンが「横綱を信じる」とか「稀勢の里よ勝て」といった声援の... -
大相撲
一月場所番付あれこれ
2019年一月場所の番付が発表された。以前、0勝と全休どちらが上か、というテーマで書いた。詳細は以下をクリックして参照していただきたい。全休と0勝どちらが上結果からいえば、0勝が上だった。したがって0勝の稀勢の里が全休の白鵬をおさえ、東横綱... -
大相撲
来年はどうなる!暴行はなくせるか
今年は3つの暴行が明るみにでた。3月、十両貴公俊による支度部屋での付け人への暴行。三段目Hによる弟弟子への暴行。両力士ともその場所の途中と翌場所出場停止になった。そして12月巡業中のホテルで貴ノ岩による付け人への暴行である。責任を痛感して... -
大相撲
来年はどうなる!白鵬の皆勤場所数
<白鵬の土俵入り>今年(平成30年)の白鵬は、力士人生初の4場所休場を経験した。白鵬はこれまで休場が少なく、横綱として48場所連続皆勤の最高記録を保持している。白鵬の横綱初休場は平成27年の九月場所だった。初日から2連敗しての途中休場だった。... -
大相撲
2018年大相撲10大ニュース2位・1位
■2位 被害者から加害者へ貴ノ岩が付け人暴行で引退一年前の暴行被害者が一転して今度は加害者になったのが、貴ノ岩である。人生には上り坂、下り坂に加えてもう1つ坂がある。まさかという坂である。貴ノ岩の付け人への暴行は、まさにまさかであった。普... -
大相撲
ここ5年間の力士数の変遷
現代は少子化の時代である。労働力不足を急ぎ補おうと、政府が外国人労働者受け入れ法案を中身がはっきりしないまま通したことからも深刻さがうかがえる。少子化、将来の人口減少は大相撲とて例外ではない。加えて暴行問題や付け人の多忙さが露見すると、... -
大相撲
2018年大相撲10大ニュース4位・3位
■4位 栃ノ心が初優勝と大関昇進栃ノ心は昨年まで小結8場所、関脇1場所務めていた。ただし勝ち越しはわずか1場所しかなかった。つまり、栃ノ心は優勝・大関とは無縁の力士という見方をされていたわけである。その栃ノ心が一月場所、平幕上位の3枚目で... -
大相撲
2018年大相撲10大ニュース6位・5位
■6位 稀勢の里危機脱せず、横審異例の激励今年の稀勢の里はさんざんな成績だった。途中休場、全休、全休、全休、10勝5敗、途中休場で年間11勝15敗64休となった。横綱が年間11勝しかしていないのは、論外である。とうてい横綱の責任からは、はるかに遠い... -
大相撲
2018年大相撲10大ニュース8位・7位
■8位 貴公俊が支度部屋で付け人を暴行三月場所8日目、新十両の貴公俊が支度部屋で付け人を殴った。支度部屋には当然力士、関係者、マスコミがいる。衆目の中での暴行となった。付け人が控えにはいる連絡が遅れたため、貴公俊があわてて控えに入るはめに... -
大相撲
貴景勝、母校に向けてパレード
19日に予定されていた十一月場所の優勝者貴景勝のパレードは、17日に変更になった。開始も11時とやや早い時刻である。19日は付け人に対する講習会があるので、そのための変更か。ところが夜半に降り始めた雨は朝になっても降り続き、この先どうなるかと不... -
大相撲
2018年大相撲10大ニュース10位・9位
■10位 貴乃花支持票なき理事候補選挙に出馬で落選貴乃花一門は、貴乃花部屋・阿武松(元益荒雄)部屋・大嶽(元大竜)部屋・千賀ノ浦(元隆三杉)部屋・立浪(元旭豊)部屋で形成されていた。そこに自由に発言したいと時津風一門を出た錣山(元寺尾)部屋... -
大相撲
2018年大相撲10大ニュース 前文
今年は重大ニュースが際立った年だった。振り返ると、ニュースは土俵外にもあったし、予期しないニュースも出てきた。そんななか、相撲愛好家・相撲通のS氏・M氏・A氏・T氏さらにI氏に加わっていただき、5氏から今年の10大ニュースを寄せていただい... -
大相撲
最高位大関の大関在位中の優勝は稀
先の十一月場所、大関高安は千秋楽御嶽海に敗れ、3敗となって優勝を逃した。高安が上位で12勝をあげたのは4度目である。逆にいうと高安は13勝の壁を破れないでいるわけである。特に十一月場所3横綱が休場していただけに千載一遇のチャンスをモノにでき... -
大相撲
白鵬時代は終わったのか
九月場所全勝優勝したものの、今年(平成30年)の白鵬は全休2場所、途中休場2場所と初めて年間4場所休場した。横綱初の連続休場も経験した。年間4場所休場という数字は、かなり重い。昨年は2場所休場したが、3場所優勝したことと比較すると大幅ダウ... -
大相撲
乏しかった今年の横綱・大関リーグ戦
今年(平成30年)は3横綱2大関でスタートした。しかし、一月場所は白鵬・稀勢の里の2横綱が途中休場して横綱・大関リーグ戦はわずか三番に終わった。もちろん横綱同士の対戦はなかった。そしてそれは三月場所も変わらなかった。今度は白鵬と稀勢の里が... -
大相撲
里山涙の技能賞受賞ならず
小兵で食い下がる相撲で観客をわかしてきた里山が十一月場所限りで引退した。最後は幕下9枚目であった。十一月場所は3連敗と先行き不安なスタートとなったが、ねばりを発揮し、3連勝と盛り返してきた。そうして最後の7番相撲に臨むことになった。対戦... -
大相撲
付け人制度が変わる?
貴ノ岩が付け人を暴行したのは、薬を忘れたことに言い訳をしたからだという。この問題はワイドショーでも議論され、なかにはそもそも付け人制度がおかしいしのではないか。現代にそぐわないのでは、という議論も出てきた。確かに他のスポーツに見られない... -
大相撲
平成31年一月場所チケット事情
12月に入って8日たった今日、平成最後の一月場所の前売りが始まった。東京場所はやはり地方場所と事情が違う。九月場所のように70分で15日間完売とはいかなかったようだが、厳しさは変わらなかった。コンビニの発券機に張り付いた相撲仲間は、土日祝日に... -
大相撲
最悪の結末!貴ノ岩の引退届けを協会受理
付け人への暴行から千賀ノ浦(元隆三杉)部屋謹慎となった貴ノ岩。その貴ノ岩が引退届けを提出と報じられた。貴ノ岩は昼ごろ国技館に赴いたものの、なかなか出てこず、夕方になって協会が引退を受理したことが報じられた。道半ば28歳で力士人生に終焉をむ... -
大相撲
またも繰り返された相撲界の暴行
相撲界でまたも不祥事が発生した。貴ノ岩が4日冬巡業先のホテルで、付け人が忘れ物の言い訳をして、かっとなって、平手と拳骨で4、5発殴ったのである。付け人は頬が腫れたという。被害者だった貴ノ岩が一転して加害者になった。付け人の姿が最初会場に... -
大相撲
貴景勝15番勝負2
1敗貴景勝がどこまで突っ走れるか。まったく予想がつかない。それは2敗の高安も同様であった。未知の領域のなかで後半戦に突入した。9日目 ○貴景勝(押し倒し)栃ノ心栃ノ心戦では貴景勝の破壊力をみせつける結果となった。貴景勝は立ち合い当たって栃... -
大相撲
十一月場所の観客数
観客数は相撲の人気を計るバロメーターである。これまで観客数は満員札止めが続いたため、あえてこのテーマには触れてこなかった。だが十一月場所は、満員御礼は15日間でたが、満員札止めとはいかなかった。<満員御礼>理由はいろいろ考えられる。十一月... -
大相撲
貴景勝15番勝負1
けして組まず、徹底した突き押しがさえた貴景勝。位置を変えての突き押し、右から左から揺さぶり、相手の体勢を崩しての相撲で快進撃。まさかの初優勝を成し遂げた。その奮闘を追ってみた。初日 稀勢の里(はたき込み)貴景勝○2横綱と小結魁聖が休場のな... -
大相撲
全休と0勝どちらが上
来場所の予想番付をめぐって横綱の位置が2通りの予想が出ている。十一月場所の横綱の成績は次のようになった。白鵬全休 横綱 鶴竜全休稀勢の里5敗10休<十一月場所番付>1つ目の一月場所の予想番付が以下である。白鵬 横綱 鶴竜稀勢の里こ... -
大相撲
稀勢の里のワースト順位
十一月場所、優勝宣言をした稀勢の里が初日から4連敗して休場した。再び追い詰められることになった。今度ばかりは一月場所を休場できない。したら横審は引退勧告をすると言う。休場という駆け込み寺へ駆け込むことはもう許されないところまできたといえ... -
大相撲
平成30年年間最多勝決着
十一月場所は貴景勝の初優勝で幕を閉じた。同時に各力士の年間成績が確定した。今年は5力士が優勝、そのうち3力士が初優勝であった。新しい流れができつつある1年間であったといえる。幕内は2つある。横綱・大関と対戦する地位とそうでない地位の2つ... -
大相撲
貴景勝栄光の初優勝グラフ
小結貴景勝の優勝は、場所前ほとんどの方が予想できなかった。予想外の展開の中、貴景勝が快進撃のなか勝ち進み、堂々と初優勝を飾った。その栄光を写真で振り返ってみよう。<八角(元北勝海)理事長より賜杯を受ける貴景勝><優勝旗を阿武士松審判部長... -
大相撲
人心が離れる貴乃花
貴景勝の初優勝でわいた十一月場所。千秋楽及び翌日は貴景勝のインタビュー、父子鷹の奮闘エピソード、出身地・地元の声などこれでもかというくらいの過熱ぶりであった。ところが一夜明けると元貴乃花と景子さんが既に離婚していることが、トップニュース... -
大相撲
平成30年十一月場所総評
★思わぬ展開となって貴景勝が初優勝した場所となった貴景勝は、所属していた貴乃花部屋が消滅した。優勝は千賀ノ浦(元隆三杉)部屋へ移籍直後というドラマチックな結末となった。貴景勝の活躍がなければ、場所は低調に終わった恐れがあった。また、現幕内... -
大相撲
■福岡千秋楽 明暗を分けた貴景勝と高安
錦木と御嶽海。どちらが対戦相手としては嫌だろうか。おそらく、大方の方は錦木をあげるだろう。錦木は初の上位戦で、じわじわと勝ち続けてついに勝ち越したのである。これは大健闘であった。しかも錦木は押してよし、組んでも取れるタイプである。一方御... -
大相撲
■福岡14日目 相撲に勝って勝負に負けた貴景勝
注目の結び前の一番、貴景勝対高安戦は両力士の一挙一動を追った。貴景勝が動作を起こしてから高安が後から動作する。このパターンの繰り返しのなか、制限時間がいっぱいになった。立ち合い、貴景勝があたり勝った。突き押しで追撃する。ここまでは貴景勝... -
大相撲
■福岡13日目 場所は最高潮を迎えようとしている
豪栄道の突然の休場の影響で、取組的には谷間の日かと思いきや熱の入った一番がいくつかあった。注目の貴景勝の対戦相手は碧山であった。立ち上がるや両力士、激しい突き押しの応酬となった。両者一歩も引かない。これぞパワー相撲の迫力。激しさの中で、... -
大相撲
■福岡12日目 千秋楽結びの一番は高安対貴景勝しかない
終盤に入って大関豪栄道が休場した。勝ち越しを待ってたかのようにその後休場したように映ってしまう。とにかくこれで横綱・大関リーグ戦はたった一番になってしまった。その一番が12日目に実現したのだから、残り3日間のメインは失われてしまった。1敗... -
大相撲
■福岡11日目 仮定 貴景勝初優勝で貴乃花が失ったモノ
貴景勝はますます弾みがつき、勢いづいてきた。この日はかつての優勝トップ上位グループだった栃煌山を問題なく倒した。もうそこには優勝を争う好敵手ではなくなっていた。貴景勝は1敗を守り、トップを維持した。ここから先は仮定の話だが、もし貴景勝が... -
大相撲
■福岡10日目 工夫なき取組豪栄道対朝乃山戦
1敗貴景勝対北勝富士戦は激しい突き合い、押し合いが 予想されたが、貴景勝の一方的な相撲で終わった。立ち合い微妙に合わなかったようにも見えた。この辺が影響したのではと思えた。これで貴景勝は1敗を守ったまま終盤を迎えることになった。高安が調子... -
大相撲
◆お知らせ 賢明な読者の皆様へ
土俵の目撃者をいつもご愛読いただき誠にありがとうございます。足を使い、この目で見た生の大相撲をお届けするために十一月場所の10日目から千秋楽まで福岡国際センターで観戦します。福岡から新たな視点や福岡情報をお届けします。元力士のお店や地元の... -
大相撲
■福岡9日目 弾みがつく勝ち方になってきた貴景勝
この日、強さを発揮したのが貴景勝と高安である。貴景勝は大関栃ノ心に当たり勝ちして一挙に栃ノ心をくずした。栃ノ心は腰からくずれ落ちてしまった。栃ノ心が不調で、対戦成績で勝ち越しているとはいえ、貴景勝は弾みがつく勝ち方であった。勢いがついて... -
大相撲
■福岡8日目 平成30年十一月場所の行方
メディアでも優勝ラインの話題が出ているが、それは低くなるという視点からでしかない。話題としては寂しい限りである。昭和47年一月場所はあわや10勝5敗が最高成績になろうとしていた。もし、低い優勝ラインなら心情的にはほかの場所の優勝できなかった... -
大相撲
■福岡7日目 優勝該当者なしがあってもいい場所
全勝貴景勝は御嶽海と激しい攻防の末敗れた。1敗栃煌山は北勝富士にいいところなく敗退した。高安は竜電に食い下がられ、辛抱したが体勢をよくすることができず、土俵を割った。つまり優勝戦線にいる上位はすべて負けたわけである。絶対的強者がいないの... -
大相撲
■福岡6日目 大関優勝の期待値
大関栃ノ心はまたもや正代にやられた。不戦敗を含めて5連敗である。苦手が克服できていない。相撲内容も堂々と負けている。横綱不在のなかで、それに代わるべき大関が3勝3敗では存在価値を問われる。それは豪栄道にもいえる。負け越すことはないかもし... -
大相撲
■福岡5日目 横綱が消えた場所
4連敗の横綱稀勢の里はついに休場した。選択した今後は「休場」だが、これ以上の休場引き伸ばしはもはや許されない。いつまでたっても休場横綱であってはいけない。一月場所で進退を問われるのは、避けられない情勢である。稀勢の里の復活はあくまで横綱... -
大相撲
■福岡4日目 ツキにも見放された稀勢の里
3連敗で動向が気になっていた稀勢の里が、早々と出場を決定したニュースが流れた。気持ちの上で吹っ切れたのか、今日の栃煌山戦は前に出る攻撃相撲だった。そう先場所の勢戦のように。ただ土俵際が違った。栃煌山のすくい投げにもつれ、稀勢の里の肘が一... -
大相撲
■福岡3日目 茨の道に入った稀勢の里
稀勢の里が北勝富士の突き押し相撲に翻弄され、のど輪をくい、突き落としで土俵に倒された。初日から3連敗である。今の稀勢の里は負の連鎖に陥っている。負けられない、勝たねばという気持ちが相撲を萎縮させている。これでは誰とやっても五分である。い... -
大相撲
■福岡2日目 追い詰められた稀勢の里
稀勢の里の2日目の相手は妙義龍である。十両、幕内下位、幕内中位に位置していた力士で稀勢の里を脅かす要素は少ない。なおかつ場所前は十分稽古をした相手で、手の内は知り尽くしている。それがこれしかないというもろ差しで敗れた。稀勢の里の左差しと... -
大相撲
■福岡初日 稀勢の優勝に影響する貴景勝戦の敗北
横綱対小結は初日取組の慣例である。通常なら東横綱白鵬対小結の一番が組まれるはずだった。しかし、白鵬、鶴竜がそろって休場。なおかつもう1人の小結魁聖が初日から休場である。3力士の休場が重なり、1人横綱稀勢の里対1人小結貴景勝戦を組む運命へ... -
大相撲
平成30年十一月場所展望
白鵬・鶴竜と2横綱休場のなかで初日をむかえることになった十一月場所。優勝はどうなるのか。誰にでもチャンスはあるかもしれないが、優勝となると13勝以上が通常求められる。実績からいうと13勝以上を出場した横綱・大関とフルに対戦してあげている幕内... -
大相撲
H30年十一月場所横綱・大関に挑む12人のサムライ
挑まれる横綱・大関サイドは白鵬、鶴竜の2横綱休場、挑むサイドは小結魁聖休場でなんとも寂しいスタートとなる。横綱・大関に挑む12人のサムライのここ1年間の上位の成績が以下である。九月場所に引き続き横綱・大関と対戦するのは関脇御嶽海、関脇逸ノ... -
大相撲
関脇・小結の連続在位場所数3
8場所以上の関脇・小結に連続在位した力士はいよいよ最終章の平成編をむかえた。下記表は一段目二段目(及び三段目)の順で見ていただきたい。武蔵丸は平成4年五月場所から連続11場所関脇・小結に在位した。この記録は武蔵丸が入幕4場所目からスタート... -
大相撲
関脇・小結の連続在位場所数2
引き続き8場所以上関脇・小結に連続在位した力士をみていこう。今回は部屋別総当たり制昭和編である。部屋別総当りは昭和40年一月場所より実現した。表は一段目二段目の順で見ていただきたい。第1号は8場所連続関脇・小結に在位した琴櫻である。琴櫻は... -
大相撲
関脇・小結の連続在位場所数1
御嶽海が十一月場所番付で関脇に位置した。これで御嶽海は11場所連続関脇・小結に在位したことになる。成績によっては今後数字を伸ばしていく可能性も出てきた。御嶽海の11場所連続関脇・小結在位の記録はどういう位置づけになるのか、調査してみた。対象... -
大相撲
復活なるか栃ノ心
思わぬ右足親指の負傷で、いきなり新大関の場所を休場した栃ノ心。カド番となった九月場所は9勝6敗の成績で、強い栃ノ心復活とはいかなかった。まだケガが十分癒えたとはいえない状態だった。今年の栃ノ心は一月場所優勝。五月場所は13勝と強い栃ノ心を... -
大相撲
不可思議高安の優勝の条件
高安に不可思議な現実がある。15日制が定着した三根山以降の大関36人のなかで、勝率6割8分1厘はトップなのである。晩年の成績が入ってないとはいえ、立派な成績であることは間違いない。これまでは琴風と把瑠都の6割5分8厘が最高であった。<高安>... -
大相撲
再び試練をむかえる稀勢の里
8場所連続休場後、進退をかける九月場所で10勝をあげた横綱稀勢の里。ほっと一息つけたものの、十一月場所で再び試練をむかえる。ここで1ケタ勝利に陥れば窮地に追い込まれる。貴乃花が7場所連続休場後、12勝3敗の成績をあげながら翌場所休場。その翌... -
大相撲
大相撲十一月場所の観戦案内
大相撲十一月場所まであと10日と迫った。ここへきてチケットの販売状況に大きな変化は、ない。土日祝日は完売であるが、平日はまだ十分購入できる。<福岡国際センター>会場は福岡国際センターである。交通は地下鉄呉服町駅が最も近い。ただし、会場まで... -
大相撲
損害賠償請求訴訟は貴ノ岩の意志か
貴ノ岩が突如2413万5256円の損害賠償請求訴訟を取り下げた。長期化は必至と思っていただけに、ここへきて急転直下、問題は消滅した。理由はモンゴルにおける想像以上のパッシングだという。兄弟にも直接及び「裁判をやめてくれ」という悲鳴が届くようにな... -
大相撲
5年経過後の番付の変化
下記の番付は平成25年十一月場所の番付である。つまり、今から5年前の番付である。黄色…現在も幕内ラベンダー…引退ベージュ…十両白…幕下以下5年前の番付から今の番付を読み解くことは、5年後の番付を予測することにつながる。そういう意味で5年前の番... -
大相撲
平成30年十一月場所番付の視点
今年納めの場所、十一月場所の番付が発表された。東西の関脇は御嶽海と逸ノ城である。御嶽海は11場所連続関脇・小結であり、逸ノ城は5場所連続関脇・小結である。現役では鶴竜が9場所連続、豪栄道が14場所連続関脇・小結を記録している。御嶽海は大関昇... -
大相撲
無観客場所
10月17日埼玉スーパーアリーナで開催予定だった沢田研二公演がドタキャンされた。ドタキャンの理由は沢田氏の判断によるものだった。9000人と聞いていた客数が、実際は7000人だったという。スカスカの客席でやるのは酷。やるならいっぱいにしてくれ。無理... -
大相撲
60回の対戦をむかえた白鵬対稀勢の里戦
九月場所は久々に白鵬対稀勢の里戦が実現した。横綱同士では初の対戦だったが、充実した白鵬が稀勢の里を寄せつけなかった。驚くべきはこれが両力士60回目の対戦であったことである。一口に60回の対戦というけれど、10年以上かかるのである。その間両者の... -
大相撲
続 知られざる大横綱の連勝記録
羽黒山は双葉山の陰に隠れた横綱だった。14勝1敗で2度、13勝2敗で2度優勝できなかった。羽黒山が脚光をあびたのは戦後であった。相撲どころではなかったが、羽黒山は全勝優勝が、4回ある。そのなかで2場所連続優勝をし、その前後の場所をあわせて32... -
大相撲
消えた本家
名伯楽の一人に元増位山(父)の三保ヶ関親方があげられる。横綱北の湖、大関増位山・北天佑をはじめ多くの幕内力士を育てた。増位山(父)は大阪相撲の流れを組む三保ヶ関部屋に所属していた。師匠の元滝ノ川が急死したため、出羽海(元両国=前名国岩)部... -
大相撲
知られざる大横綱の連勝記録
連勝記録といえば、谷風、初代梅ヶ谷、太刀山、双葉山、大鵬、千代の富士、白鵬の名前が、あがってくるし、その連勝数はよく知られている。それでは彼ら以外の大横綱はどのような連勝記録をもっているのだろうか、調べてみた。雷電(為)。横綱ではないが... -
大相撲
安芸乃島と貴乃花の確執
元大関貴ノ花の弟子であった元安芸乃島が なにゆえ高砂部屋から独立(のち破門)した 元前の山の高田川部屋を引き継ぐことになっ たのか。いわば二所ノ関一門を離れてまで 他系統の部屋付き親方となったのか。その いきさつは同門の2人の確執から始まった... -
大相撲
現代相撲部屋系統事情
7月下旬、5つの一門に必ず入るよう理事会で決まった。この規定は旧貴乃花一門のみを対象とした規定であった。貴乃花は貴乃花一門の名前を返上し、一門をつくるきかっけとなった貴乃花自らが脱退したため、旧貴乃花一門はなくなった。<阿武松(元益荒雄... -
大相撲
平成30年 幕下以下の年齢構成
幕下以下の力士の年齢を1年ぶりに調査してみた。調査は以下に基づいておこなった。1.年齢は平成30年12月31日までに迎えた誕生日とする。2.九月場所限りで引退した力士は除外した。3.九月場所新弟子検査に合格した力士は対象とした。4.九月場所後... -
大相撲
豪栄道・高安の大関連続3場所の成績
九月場所、大関に挑んだ御嶽海は9勝に終わり、見送りになった。大関豪栄道、大関高安は気を吐いて12勝、11勝の好成績をあげた。御嶽海はここ3場所9勝6敗、13勝2敗優勝、9勝6敗の成績で3場所31勝14敗。33勝に到達しなかった。しかしこの成績、実は... -
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紙一重の勝負と時の運をモノにした豊昇龍
幕下の注目力士に朝青龍のおい豊昇龍がいる。九月場所、その豊昇龍が幕下に昇進した。豊昇龍は数少ない幕下10代力士の一人である。また、三月場所の序ノ口以降とんとん拍子に番付を上げてきただけに期待のホープであることは間違いない。<序ノ口時代の豊... -
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平成30年十一月場所チケット事情その後
十一月場所のチケットは、発売日初日を終えた販売状況では13日目祝日、14日目、千秋楽が完売となった。それ以外の日はまだ買える状況であった。これが、ネットダフ屋、にわかネットダフ屋に影響をおよぼしている。当然正規で購入できるのだから、あえてバ... -
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永遠にさようなら輪島
10月15日、東京は曇り空であった。そんななかで天才輪島の告別式を迎えた。10時青山葬儀場。かつて大鵬の告別式もおこなわれた場所で最後のお別れである。報道陣も喪服での取材である。<ファン用祭壇>青山葬儀場には20分ほど前に着いた。一般の方がご焼... -
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続 三賞の記録
三賞各賞の最多受賞者をみていこう。殊勲賞で初めて6回受賞したのが、高見山であった。輪島に強かった高見山だが、6回目のときは優勝者北の湖に勝っての受賞であった。しかし、この記録はあっさり後輩の朝潮に抜かれてしまった。朝潮は殊勲所を10回受賞... -
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三賞の記録
平成30年九月場所は三賞が制定された昭和22年秋場所から数えて記念すべき400場所目にあたっていた。その記念すべき場所の三賞で史上初の珍事がおきるとは、誰が想像できただろうか。その珍事とは殊勲賞・敢闘賞・技能賞すべてが該当者なしとなったことであ... -
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立浪の迷走
旧貴ノ花一門から離脱していた立浪(元旭豊)が出羽一門に入った。貴乃花一門に入ったのは平成24年の理事選のとき、貴乃花に投票してからである。しかし、貴乃花が今年(平成30年)4月に貴乃花一門から貴乃花の名をはずしたい旨の申し入れが一門の会合で... -
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天才輪島永眠 その栄光と波乱
学生出身の大相撲入りは頻繁で現在も多くを占めている。だが、横綱となると輪島しかいない。その学生出身唯一の横綱であった輪島が亡くなられた。まだ70歳であった。だが、咽頭がんという大病を患っていたため、体力的には弱っていたように映った。8日ソ... -
大相撲
到来するか横綱不在時代
相撲ファンを悩ます質問がある。「次の横綱は誰ですか」である。この場合、横綱は若く息の長い横綱を意味する。現在横綱は3人おり、満たされているように思える。しかし、白鵬33歳、鶴竜・稀勢の里32歳である。高齢化は当然ながら1年1年進んでいく。<... -
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2019年土俵の目撃者カレンダー
東京五輪のときは七月場所が早まります。興味深いテーマをこれからもお届けします。マーク2カ所をクリックして支援してください。よしなに↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓にほんブログ村 相撲 ブログランキングへ ↑↑↑↑↑↑↑↑ -
大相撲
5場所経過した平成30年 年間最多勝レース
七月場所まで休場がありながら鶴竜と栃ノ心が争っていた年間最多勝レースは、5場所経過して、どのように変化したか。九月場所では珍しく(?)横綱・大関が皆勤した。これがどのような影響を与えたか。5場所までの経過をまとめてみた。なお、対象は5場... -
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平成30年十一月場所チケット事情
やたら台風が襲ってくる異常な気象だが、10月6日十一月場所のチケット発売日も例外ではなかった。それも九州北部である。台風圏内でなくても影響は出る。今年も変わらずに、大相撲の満員御礼が続いている。横綱が引退しても、力士の暴行事件がおきても、... -
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稀勢の里苦闘の15日間2
中日まで6勝2敗と微妙な成績となった稀勢の里は、後半関脇・大関・横綱との対戦が待ち受けていた。<9日目栃ノ心戦 喧嘩四つを制す> <10日目円遠藤戦 一直線>9日目 栃ノ心 白鵬・鶴竜にはなかなか勝てない栃ノ心も稀勢の里にはそこそこ... -
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続 貴ノ岩対日馬富士、土俵外の争い
貴ノ岩対日馬富士、土俵外の争いは、裁判で決着という流れになった。4日、貴ノ岩サイドの弁護士が記者会見し、東京地方裁判所に訴えることに決定した。賠償請求金額は3000万円ではなく、2413万5256円であった。内訳で大きなウエイトを占めているのが次の... -
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貴ノ岩対日馬富士、土俵外の争い
涙の相撲部屋お別れ。稽古に励み、寝食してきた貴乃花部屋を後にし、力士、床山、世話人が2日千賀ノ浦(元隆三杉)部屋へ移籍した。かけつけたファンが「がんばれよ」「負けるなよ」と彼らを激励していた。貴乃花の離職はなにかスッキリしないもやもや感... -
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稀勢の里苦闘の15日間1
8場所連続休場の稀勢の里が九月場所土俵に帰ってきた。進退がかかるだけに相撲ファンは固唾を飲んで注視した。稀勢の里はどこまで取れる。本当に勝てるのか。期待より不安のなかで場所はスタートした。<初日勢戦 速攻!> &n... -
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貴乃花の今後
貴乃花、協会を離職。弟子及び世話人・床山は千賀ノ浦(元隆三杉)部屋へ移籍。これが1日の臨時理事会で承認された。運命の渦はやはりここへ。これまで声を聞くことがなかった八角理事長が記者会見を開いた。そこで貴乃花と話し合う用意があったこと。高... -
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さようなら日馬富士
9月30日は何とも悩ましい日になったものである。日馬富士の引退大相撲が台風接近で東京は暴風雨の天気予報となっていた。交通機関はどうなってしまうのか。手荷物はびしょびしょになってしまうのか。日馬富士の引退大相撲にかけつける相撲ファンは事細か... -
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千賀ノ浦部屋の系統
貴乃花が協会を辞めるにあたり、弟子を託した元隆三杉の千賀ノ浦及び千賀ノ浦部屋とはどんな人物であり、どのような部屋なのか。隆三杉は初代若乃花の二子山部屋に入門した力士である。あだ名はドラえもん。最高位は小結だが、三賞にはついに縁がなかった...