嘉風は大分県出身の元関脇で、2019年九月場所限りで引退し、年寄中村を襲名した。日体大3年でアマチュア横綱になりながら卒業を優先し、尾車(元琴風)部屋に前相撲から入門した。序ノ口から8場所で新十両、十両を3場所で通過して入幕している。
※相撲記者・田口 通廣が引退直後の2019年10月に書いた記事をもとに、本名・最高位・通算成績・今の所属を日本相撲協会の年寄プロフィール(2026年9月27日確認)で補った。
嘉風の引退|37歳で年寄中村を襲名
2019年九月場所、十両の嘉風は休場したあと引退を発表した。このままでは次の場所で幕下に落ちるため、決意した。37歳だった。
引退後は年寄中村を襲名した。日本相撲協会の年寄プロフィールでは、引退場所は令和元年九月場所、年寄名は中村(委員)、所属部屋は中村となっている。

大分県出身|中学時代に力士を決心
嘉風は、横綱中の大横綱双葉山、大関千代大海を生んだ大分県の出身である。協会のプロフィールでは、出身地は大分県佐伯市、本名は大西雅継。
中学時代にはすでに力士になることを決めていた。その決心も、高校時代には迷走した時期があった。
日体大3年でアマチュア横綱|卒業を優先して付出しを逃す
大学は日体大に進んだ。3年のとき、12月に開かれる全日本選手権で見事アマチュア横綱に輝いている。
しかし、3年生というのがひっかかった。幕下15枚目格付出しの資格は1年以内で、嘉風は卒業を優先して学業を続けることにした。
尾車(元琴風)部屋への入門は、卒業が決まった4年の1月だった。幕下15枚目格付出しの資格はすでに失われていたため、前相撲からの出発となった。
前相撲から8場所で新十両|序ノ口と三段目で優勝


幕下までは超スピード出世で、序ノ口と三段目では優勝している。初めての幕下は3勝4敗と負け越したが、それでも幕下を4場所で突破して新十両を決めた。
序ノ口から新十両まで8場所を要し、成績は44勝12敗だった。
2019年当時の現役力士では、序ノ口から十両まで宝富士と栃煌山が9場所、栃ノ心と碧山が10場所かかっている。田口は、嘉風のスピード出世をアマチュア時代の力をベースにプロの稽古で磨いた結果と見ている。
| 力士 | 序ノ口から十両まで |
|---|---|
| 嘉風 | 8場所 |
| 宝富士 | 9場所 |
| 栃煌山 | 9場所 |
| 栃ノ心 | 10場所 |
| 碧山 | 10場所 |
十両を3場所で通過して入幕|最高位は関脇
嘉風はさらに十両で3場所続けて勝ち越し、28勝16敗1休の成績で入幕を決めた。順調な出世だった。

協会のプロフィールでは、新入幕は平成十八年一月場所、新三役は平成二十六年五月場所で、最高位は関脇。通算成績は649勝642敗30休(94場所)、幕内では561勝600敗24休(79場所)となっている。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 本名 | 大西 雅継 |
| 出身地 | 大分県佐伯市 |
| 大学 | 日体大(3年でアマチュア横綱) |
| 現役時代の所属部屋 | 尾車 |
| 初土俵 | 平成十六年一月場所 |
| 新十両 | 平成十七年七月場所 |
| 新入幕 | 平成十八年一月場所 |
| 新三役 | 平成二十六年五月場所 |
| 最高位 | 関脇 |
| 引退場所 | 令和元年九月場所 |
| 年寄名・所属部屋 | 中村・中村 |
よくある質問
Q. 嘉風は今なにをしていますか?
A. 2019年九月場所限りで引退し、年寄中村を襲名した。2026年9月27日に確認した日本相撲協会の年寄プロフィールでは、所属部屋は中村となっている。
Q. 嘉風の出身地と出身大学は?
A. 大分県の出身で、協会のプロフィールでは大分県佐伯市。大学は日体大で、3年のときに全日本選手権で優勝してアマチュア横綱になった。
Q. アマチュア横綱なのに、なぜ前相撲から入門したのですか?
A. 幕下15枚目格付出しの資格は1年以内だったが、嘉風は大学の卒業を優先した。入門した4年の1月には資格がすでに失われていた。
Q. 嘉風の最高位は?
A. 関脇。協会のプロフィールでは新三役は平成二十六年五月場所である。
Q. 序ノ口から十両まで何場所かかりましたか?
A. 8場所で、成績は44勝12敗。十両は3場所続けて勝ち越し、28勝16敗1休で入幕した。
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