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相撲界!終わりなき暴行

呼出の最高位立呼出の拓郎の暴行が発覚した。
10月8日の糸魚川巡業で後輩の呼出が客席で
弁当を食べていた。「なぜこんな所で食事を
しているんだ」と頭を拳で殴った。さらに
「なぜ注意しないのか」と幕下の呼出の背中
をたたいたという。2人にケガはない。拓郎
は10日から自宅謹慎となっていたが、15日に
退職を届け出た、ということである。今後は、
コンプライアンス委員会が調査し、理事会で
処分が決定することになった。
190108奉納土俵入り 197
<拓郎>

暴行はよくない、と言葉で言うのは簡単で
ある。関取・親方らを集めて戒めてもいっ
こうになくならない。研修会を何度も開き、
暴力決別宣言をしても、効果が上がっていな
いことをはからずも証明してしまった。なぜ
繰り返されるのか。立場が上の者が下に暴行
する体質がしみ込んでいるのである。男社会
で共同生活、上下関係がつきものの相撲ムラ
では躾、教育と称し、脈々と伝わってきた
暴行の歴史、伝統がある。ミスを痛みで償え。
あるいは痛みで仕事を覚えろということに
なる。
この発想を離れるにはそうとう時間がかかる。
一朝一夕にはできない。現に貴ノ富士は2度
も暴行に及んでいる。それだけではない。
差別発言、侮蔑発言までしていた。こうなる
と教育問題である。相撲部屋では教育はでき
ない。そもそも師匠は教育指導者といえる
のか。という素朴な疑問にぶつかる。暴行
だけではない。東関部屋の10代力士はわい
せつ騒ぎで書類送検になったことがあった。
これに関しては責任説明さえおこなわれて
いない。大砂嵐が無免許運転で事故をおこし、
その挙句虚偽報告をしたこともあった。
貴ノ冨士
<貴ノ富士の暴行を伝える9月4日付日刊スポーツ>

暴行をおこなった者を処分する、をいくら
繰り返しても根本からなくならない。こと
ここに至っては、出直し的改革が必要である。
1.兄弟子、弟弟子の区別をなくす。
2.人を教育するには、教育方針、具体的に
取組んでいること、というテーマで師匠に
レポートを提出させる。
3.危ないかつ未熟な関取には付け人をつけ
ない。
4.目安箱を儲け、各人の声が届くように
する。
5.上の者はからいばりする存在ではなく、
手本になれ。師匠は最大の手本であれ。
6.他のスポーツ界の見習うべき点を吸収
する。
終わりなき暴行の相撲界のままでは、門を
たたく者は躊躇する。それはひいては相撲界
の先細りにつながる。相撲ムラの知恵だけ
ではもはやどうしようもないところまできて
いる。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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