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横綱誕生の間隔1

横綱稀勢の里が誕生し、デビューしたのは
2017年三月場所だった。負傷をおいながら、
大関照ノ冨士を本割・優勝決定戦で連勝して
の優勝は忘れられないほどの感動を呼びおこ
した。あれから2年2場所が過ぎたが、横綱
誕生の気配は少しもない。横綱候補は本来
大関にいなくてはならないのだが、候補すら
いない。横綱誕生はさらに多くの時間がかか
る流れになっている。
170127稀勢の里明治神宮 198
<稀勢の里>

横綱が実質的地位になったのは常陸山以降で
ある。それ以降東京横綱は52人いる。大阪
横綱宮城山は昭和2年から東西合併により
東京相撲に参加している。この間横綱はどの
ような間隔で誕生してきたのか。誕生は統一
するため、横綱デビュー場所を基点とさせて
いただいてカウントした。
最短期間誕生は当然同日(同時ではない)
横綱である。同日横綱は常陸山・2代目梅ヶ
谷、安芸ノ海・照國、大鵬・柏戸、北の富士・
玉の海である。北の富士と玉の海は同日横綱
に昇進した。では厳密にどちらが先かといえ
ば、大関で連続優勝した北の富士である。
協会のいう先に引退したほうが早い代数は、
合理的理由を見出せない。それだけではなく、
厳密には北の富士のほうが早いのである。
大鵬のケースも同様である。同日以外では
下記のケースである。
輪島 4ヶ月後
大乃国4ヶ月後
栃木山9ヶ月後
北勝海10ヶ月後
2代西ノ海11ヶ月後
北の富士A
<北の富士>

玉の海亡き後琴櫻がワンチャンスをものに
して横綱に昇進した。予想外の横綱昇進で
あった。その2場所後安定した相撲の輪島が
横綱に昇進した。琴櫻は既に32歳であった
のに対し、輪島は25歳であった。時代は輪島
その後に続いた北の湖へと移っていった。
輪 島
<輪島>

双羽黒が優勝なしで横綱に昇進すると、立て
続けに横綱が誕生した。10ヶ月後に北勝海、
その4ヶ月後に大乃国と横綱が誕生した。
双羽黒23歳、北勝海24歳、大乃国25歳とヤン
グ横綱であった。これに千代の富士を加えた
4横綱だったが、双羽黒が思わぬカタチで
廃業して瓦解した。
大乃国
<大乃国>

横綱大錦に続いたのが、同じ出羽ノ海(元
常陸山)部屋の栃木山である。9ヶ月後で
あった。両横綱をかかえ、さらに追走して
くる常ノ花を加え、出羽ノ海部屋は黄金期を
迎えるのであった。
(この項目続く)

猛暑に悲鳴。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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