大鵬– tag –
-
観戦と楽しみ方
けたぐり(蹴手繰り)とは|蹴返しとの違い、名手と幕内最後の一番
けたぐり(蹴手繰り)は、立ち合いの瞬間に体を開いて相手の足を内側から外に蹴り、肩などを叩くか、手をたぐって前に倒す決まり手。どうやっても勝てない相手に効く奇襲で、失敗すると一気に持っていかれる恐れがある。幕内では2017年五月場所に荒鷲が豪... -
相撲の歴史
花籠部屋はなぜ消えたのか|元大ノ海が興し初代若乃花・輪島を育てた名門
花籠部屋は、元大ノ海が二所ノ関一門の分家として興し、横綱初代若乃花・輪島と大関魁傑を育てた部屋である。1981年3月に輪島が部屋を継いだが、年寄名跡を借金の担保にしたことで協会を追われ、部屋の力士は元魁傑の放駒部屋へ移って、花籠部屋は消滅した... -
相撲の歴史
続・消えた横綱の部屋①|鏡山部屋(横綱柏戸)の創設から閉鎖まで
鏡山部屋は、横綱柏戸が伊勢ノ海(元先代柏戸)部屋から独立して興した部屋で、2021年7月に閉鎖が正式に決まり、51年の歴史を閉じた。柏戸が58歳で亡くなったあとは弟子の元多賀竜が継いだ。最後の新弟子は2004年三月場所で、2008年五月場所後には弟子が竜... -
記録と統計
短命横綱ランキング|横綱在位が短い順の55人と、琴櫻・双羽黒ら短命の理由
横綱在位が短い、あるいは横綱としてのフル出場が極端に少ない横綱を「短命横綱」と呼ぶ。常陸山以降で在位が終わった55人を協会公式の在位期間で短い順に並べると、最短は大阪相撲の横綱だった大木戸の13か月、次が琴櫻・三重ノ海・双羽黒の15か月だった... -
記録と統計
横綱昇進の条件とは|横審の内規と綱取り、歴代32人の昇進前5場所の成績
横綱昇進の条件は、横綱審議委員会の内規が定める「大関で2場所連続優勝」が原則で、それに準ずる成績なら出席委員の3分の2以上の決議で推薦できる。大関がこの昇進をねらうことを綱取りと呼ぶ。千代の山から稀勢の里までの32人を昇進直前5場所の成績で並... -
コラム・論考
北の富士の幕内対戦50回以上 上
幕内で50回以上対戦するのは大変なことである。地位が接近し、なおかつ休場が少ないと実現しにくい。大鵬には幕内対戦50回以上はなかった。柏戸戦が優勝決定戦を含み22勝16敗だった。北の富士には幕内対戦50回以上が2人いる。 <北の富士> まず清國であ... -
コラム・論考
現代年寄株事情
年寄株は105ある。これは昭和2年の東西合併のとき東京方88、大阪方17が合わさって現在に至っている。この間一代年寄もあったが、現在は事実上なくなっているし、今後復活することもまずないと思われる。 最初に、なにかと必要性を問われる再雇用からみて... -
記録と統計
横綱になって優勝できなかった力士9人|双羽黒・3代若乃花ら一覧と連続優勝なしワースト51人
横綱に上がってから一度も優勝(幕内最高成績)できなかった横綱は9人いる。前田山・武蔵山・鳳・男女ノ川・吉葉山・2代西ノ海・安藝ノ海・双羽黒・3代若乃花である。このうち横綱になる前も含めて優勝が一度もないのは双羽黒だけで、横綱が優勝から遠ざか... -
相撲の歴史
相撲の一門とは|五系統の仕組みと年寄・理事選(出羽海・二所ノ関・時津風・伊勢ヶ濱・高砂)
一門とは、複数の相撲部屋がゆるやかに連なった系統のことである。もともとは本場所が少ない時代の巡業組合で、いまは理事・副理事を生む仕組みになっている。年寄数は出羽海36人・二所ノ関30人・時津風16人・伊勢ヶ濱12人・高砂11人で、年寄が多い一門ほ... -
力士・人物
横綱優勝次点番付
高校野球には春・夏の大会の準優勝表彰はあるが、大相撲の表彰は優勝者だけである。かつて相撲専門誌の読者欄で大相撲の準優勝の表彰を提唱した意見があった。一方で初代若乃花の二子山は「それをすると甘くなっちゃうから」と言っていた。優勝力士は覚え... -
相撲の歴史
初代若乃花の二子山部屋|2代目若乃花・隆の里・貴ノ花ら関取と一代で消えた理由
初代若乃花の二子山部屋は、元初代若乃花が花籠(元大ノ海)部屋から独立して興し、横綱2代目若乃花・隆の里、大関貴ノ花・若嶋津をはじめ大勢の関取を育てた部屋である。平成5年(1993年)一月場所後、65歳の定年にともない弟子と二子山の株を実弟の元貴... -
相撲の歴史
消えた横綱の相撲部屋④|伊勢ヶ濱部屋(照國)と立田川部屋(双葉山・鏡里)
「消えた横綱の部屋」シリーズ第4回。横綱照國が継いだ伊勢ヶ濱部屋(照國の急死と後継難で消滅し、のちに名跡は元旭富士へ渡る)と、横綱双葉山の時津風部屋をめぐる後継の経緯、そこから横綱鏡里が興した立田川部屋(2代で閉鎖)をたどる。 伊勢ヶ濱部屋... -
相撲の歴史
消えた横綱の相撲部屋③|芝田山部屋(宮城山)と二所ノ関部屋
「消えた横綱の部屋」シリーズ第3回。横綱宮城山が引退後におこした芝田山部屋(幕内が育たず昭和18年に消滅)と、横綱玉錦・玉ノ海・佐賀ノ花が継ぎ大鵬で花開いた本家二所ノ関部屋(佐賀ノ花急死後の後継者騒動を経て金剛が継ぎ、その代で消滅)をたどる... -
相撲の歴史
消えた横綱の相撲部屋②|宮城野部屋(鳳)と井筒部屋(西ノ海)
「消えた横綱の部屋」シリーズ第2回。横綱鳳が二枚鑑札で継いだ宮城野部屋(平幕力士のみを育て昭和31年に消滅。現在の宮城野部屋は横綱吉葉山が始めた別系統)と、初代西ノ海が高砂部屋の分家として創設し横綱3代目西ノ海らを輩出した井筒部屋(後継争い... -
相撲の歴史
消えた横綱の相撲部屋①|雷部屋(梅ヶ谷)と東関部屋(太刀山)
横綱が地位化した常陸山以降の東京横綱を対象に、今は無き横綱の相撲部屋をたどるシリーズの第1回。初代梅ヶ谷がおこし横綱2代目梅ヶ谷が継いだ雷(いかづち)部屋(弟子に恵まれず昭和2年に消滅)と、横綱太刀山が独立した東関部屋(大正8年の年寄選挙で... -
力士・人物
王鵬の父親は貴闘力、祖父は横綱大鵬|納谷4兄弟の三男、王鵬の出世街道
王鵬(おうほう・大嶽部屋)の父親は関脇を務めた貴闘力、母方の祖父は第48代横綱の大鵬。相撲記者の田口 通廣は、王鵬を「大鵬の三女と貴闘力の間に生まれた納谷4兄弟の三男」と書いている。協会のしこ名履歴では王鵬も祖父の大鵬も、最初は本名の「納谷... -
力士・人物
横綱昇進 最速ランキング|新入幕から大鵬11場所・稀勢の里は73場所
新入幕から横綱昇進までが最も短いのは、第75代横綱 大の里の9場所。田口が2021年に作った番付で最速だった大鵬の11場所より2場所少ない。その大鵬に、双羽黒の12場所、朝青龍の13場所が続く。逆に最も時間がかかったのは稀勢の里の73場所(12年以上)で、... -
記録と統計
最年少横綱ランキング|横綱デビューは北の湖・大鵬の21歳(常陸山以降)
常陸山以降の横綱で、横綱として最初の場所を最も若く迎えたのは北の湖で、約21歳4カ月だった。次いで大鵬の約21歳6カ月、白鵬・貴乃花・朝青龍・柏戸の22歳が続く。最年長は2代目西ノ海の36歳である。 常陸山以降の東京横綱(宮城山を除く)51人を、田口 ... -
力士・人物
日本人横綱と日本出身横綱の違い|歴代67人の一覧と日本国籍を取得した5人【2026年最新】
「日本人横綱」と「日本出身横綱」は、指している範囲が違う。横綱75人のうち、日本相撲協会の記録で出身地が日本国内なのは67人。外国出身は8人(米国2・モンゴル6)で、そのうち5人(曙・武蔵丸・白鵬・鶴竜・照ノ富士)は日本国籍を取得している。国籍... -
記録と統計
歴代横綱の勝率・優勝回数ランキング|優勝率・出場率と田口の総合番付
横綱在位中の勝率の1位は太刀山の0.955で、栃木山の0.905、双葉山と大錦の0.882が続く。横綱に上がる前を含めた優勝回数(協会公式)は白鵬の45回が最多で、大鵬32回、千代の富士31回。勝率・優勝率・出場率を合わせた田口の総合番付では、栃木山と双葉山... -
力士・人物
横綱の総合番付(中編)|大鵬・白鵬・千代の富士・太刀山の強さ
横綱の勝率・優勝率・出場率を合計した総合番付の中編です。総合5位は六場所時代の申し子・大鵬、6位は通算44回優勝の白鵬、7位は36歳近くまで土俵に立った千代の富士、8位は鉄砲で相手を吹き飛ばした太刀山。勝率・優勝率・出場率それぞれの一覧と全順位... -
力士・人物
横綱審議委員会のあり方
▶ 横綱審議委員会の役割・委員・開く時期は「横綱審議委員会(横審)とは」にまとめている(協会の定款・事業報告書と報道)。 横綱審議委員会。その誕生のいきさつはこう だ。昭和25年春場所、羽黒山、東富士、照國 の3横綱総崩れにより序盤戦か... -
コラム・論考
四股名あれこれ 動物編2|熊・獅子・狼・猪・象・牛・猿と鳥の字がつく四股名(猪王山=いおうざんほか)
四股名に動物の字が入った幕内力士のうち、熊は4種類(荒熊・熊ヶ嶽・三熊山・大熊)、獅子も4種類(獅子ヶ嶽・琴獅子・黒獅子・若獅子)あった。少数派は狼が2種類(翔天狼・青狼)、猪・象・牛・猿が1種類ずつで、猪王山は「いおうざん」と読む。鳥の字... -
記録と統計
大関在位の最短2場所・最長32場所|大関から横綱まで何場所か、東京横綱50人
横綱になるまでの大関在位は、最短が2場所(双葉山・栃木山・照國)、最長が32場所(琴櫻・武蔵丸)。番付の真ん中は白鵬・柏戸らの7場所で、田口は横綱を目指す力士にとって「この7場所がひとつの目安になる」と見ている。 ※対象は、実質的に横綱が地位... -
記録と統計
横綱の引退年齢ランキング|常陸山以降の最年長は太刀山・常陸山の40歳、白鵬は36歳・千代の富士は35歳
常陸山以降の横綱で最も高齢まで務めたのは太刀山と常陸山の40歳。年6場所制では千代の富士が36歳直前まで取り、白鵬は令和3年九月場所に36歳で引退した。最も若く土俵を去ったのは双羽黒の24歳で、常陸山以降の東京横綱51人を田口が引退年齢の高い順に並... -
力士・人物
玉の海の死因と急死の経緯|27歳の横綱と、現役で亡くなった玉錦・谷風
横綱玉の海の死因は、右肺動脈幹に発生した血栓症。虫垂炎の手術から5日後の昭和46年(1971年)10月11日に容体が急変し、27歳で亡くなった。虫垂炎を切らずに注射で散らし、巡業と九月場所、大鵬の引退相撲の太刀持ちまで務めたあとの入院だった。 ※横綱の... -
記録と統計
歴史的瞬間!連勝ストップ7
■白鵬 白鵬が横綱になっての初陣は2007年七月場所 であった。このとき先輩横綱に朝青龍がいた。 すでに20回優勝していた。この後2年4場所、 白鵬と朝青龍を中心とする優勝争いが続いた。 白鵬が優ったカタチではあったが、朝青龍の スピードと集中力はあ... -
力士・人物
横綱が優勝から遠ざかった理由|北の湖・輪島ら7人の連続優勝なし場所数
横綱が優勝から遠ざかった理由は、故障や休場、引退までそのまま勝てなかった晩年など、人によって違う。田口はこの記事で北の富士・玉の海・琴櫻・輪島・北の湖・2代目若乃花・三重ノ海の7人を取り上げ、7人のうち最長は頚椎の疾患もあった2代目若乃花の1... -
記録と統計
千代の富士の連勝記録は53|連勝ストップは大乃国、大鵬の45を抜いた昭和63年
千代の富士の連勝記録は53。昭和63年五月場所7日目の花の湖戦から始まり、七月場所と九月場所を続けて全勝優勝。十一月場所の千秋楽、横綱大乃国に寄り倒されて止まった。大鵬の45連勝は超えたが、双葉山の69連勝には届かなかった。 ※相撲記者・田口 通廣... -
力士・人物
最年少大関ランキング|歴代最年少は20歳の貴ノ花・大鵬・北の湖
15日制(昭和24年以降)の新大関78人のうち、最も若く大関になったのは20歳の2代目貴ノ花です。大鵬・北の湖も20歳、白鵬・柏戸と、2026年一月場所に新大関になった安青錦が21歳で続きます。22歳以下で大関に昇進した18人のうち11人が横綱まで昇進しており... -
コラム・論考
四股名あれこれ ~の山|「~の山」の幕内力士一覧、横綱は秀の山・千代の山・佐田の山の3人
「~の山」の四股名で横綱になったのは、秀の山・千代の山・佐田の山の3人である。~山の四股名は多いが、~の山となると限られ、江戸は秀ノ山・小野山・秀の山、明治は佐野山・芳ノ山、大正は高ノ山・吉野山、昭和戦前は富ノ山だけだった。~の山が目立っ... -
コラム・論考
平幕優勝力士のその後|三役在位と大関昇進の記録
平幕優勝以降の三役在位記録をみていこう。 最高位関脇以下ではまず時津山が小結3場所、 関脇10場所を記録した。これを更新した力士 が若三杉である。のちの大豪である。小結 8場所関脇10場所を記録した。小結と関脇 在位の数字を逆にした力士が高見山で... -
コラム・論考
平幕優勝とは|歴代の平幕優勝力士 一覧と令和の9回【大正15年〜】
平幕優勝とは、前頭(平幕)の力士が幕内最高優勝を果たすことをいう。横綱・大関・三役以外の力士がさらう優勝で、正式な優勝制度が始まった大正15年から数えるほどしか出ていない。令和に入ってからは増え、2026年九月場所(令和8年九月場所)までの44場... -
コラム・論考
決まり手新分類3
決まり手を公式の並び順でひと通り見るなら、相撲の決まり手 一覧(全82手と非技5つ)に置いてある。この連載は、その手を分類し直して読んでいくものである。 上手投げ下手投げ小手投げすくい投げ上手出し投げ下手出し投げ掛け投げ首投げ二丁投げ櫓投げ一... -
コラム・論考
決まり手新分類2
決まり手を公式の並び順でひと通り見るなら、相撲の決まり手 一覧(全82手と非技5つ)に置いてある。この連載は、その手を分類し直して読んでいくものである。 足の裏以外を土俵につける技に目をむけていこう。こちらは次の10に分類した。■投げ技■足技■足... -
記録と統計
記録からみた優勝決定戦
優勝決定戦は、本割(通常の取組)を終えて同じ星(勝ち数)で並んだ力士が、優勝者を決めるために千秋楽の結びの一番のあとに行う取組である。1947年(昭和22年)秋場所に始まった。それ以前は同成績なら番付上位者が優勝だった。2人なら一番勝負、3人以... -
力士・人物
大鵬の稽古その質と量
大鵬は天才と呼ばれることを嫌った。自分ほど努力した者はないという思いが強かった。大鵬を語る上で伝えられていることに、時の5大関北葉山、佐田の山、栃ノ海、栃光、豊山(前名内田)を向こうにまわしての猛稽古がある。稽古でも大鵬は負けない。稽古... -
記録と統計
横綱の連敗記録|ワーストは稀勢の里の10連敗(不戦敗含む)、常陸山以降54人
常陸山以降の横綱で、連敗記録のワーストは稀勢の里の10連敗である(田口の数え方で、不戦敗を含む)。平成30年(2018年)九月場所の千秋楽から、引退した平成31年(2019年)一月場所の4日目まで、不戦敗2つを含めて負け続けた。それまでのワーストは照國... -
記録と統計
続 知られざる大横綱の連勝記録
羽黒山は双葉山の陰に隠れた横綱だった。 14勝1敗で2度、13勝2敗で2度優勝できな かった。羽黒山が脚光をあびたのは戦後で あった。相撲どころではなかったが、羽黒山 は全勝優勝が、4回ある。そのなかで2場所 連続優勝をし、その前後の場所をあわせ... -
記録と統計
知られざる大横綱の連勝記録
連勝記録といえば、谷風、初代梅ヶ谷、太刀山、双葉山、大鵬、千代の富士、白鵬の名前が、あがってくるし、その連勝数はよく知られている。それでは彼ら以外の大横綱はどのような連勝記録をもっているのだろうか、調べてみた。雷電(為)。横綱ではないが... -
力士・人物
輪島大士とは|学生出身初の横綱、優勝14回と70歳で死去するまでの栄光と波乱
輪島大士は、学生出身で初めて横綱になった第54代横綱である。2年連続の学生横綱をひっさげて角界に入り、横綱昇進を15戦全勝優勝で決め、優勝は14回を数えた。2018年10月8日、70歳で亡くなった。 ※相撲記者・田口 通廣が亡くなった2日後の2018年10月10日... -
力士・人物
数字で比較する双葉山・大鵬・白鵬3
5.優勝回数( )は全勝双葉山 12回(8回)大鵬 32回(8回)白鵬 40回(13回)年2場所制の双葉山が6場所制なら何回優勝できただろうか。3倍の36回かというと、そうは言い切れない。年2場所時代で1回優勝の出羽湊は年6場所なら3回優勝で... -
力士・人物
数字で比較する双葉山・大鵬・白鵬2
2.大関・横綱の勝率協会の看板となり、責任ある地位になる大関・横綱時代の勝率はどうか。双葉山 204勝24敗22休 勝率8割9分5厘大鵬 680勝120敗136休 勝率8割5分白鵬 851勝122敗77休 勝率8割7分5厘双葉山が大関時代を全勝で通過したのに対... -
力士・人物
数字で比較する双葉山・大鵬・白鵬1
<双葉山>昭和・平成の3強を選ぶとすると双葉山、大鵬、白鵬であるならば、異論は少ないであろう。改めてこの3強を数字で比較してみる。数字といっても双葉山は年2場所の力士であり、1場所の日数も現在のように15日制ではなく、まちまちである。また... -
力士・人物
三賞に縁が薄かった偉大な大鵬
今年の五月場所、宇良が11勝をあげながら、三賞を受賞できなかった。これはいささか腑に落ちない決定であった。三賞には運、不運がつきまとうのか。新入幕の10勝は敢闘賞かと思いきや龍皇は受賞でなかった。龍皇にとっては幻の敢闘賞であった。優勝32回、... -
力士・人物
大鵬への英才教育2
納谷の特別扱いは当然稽古にも及んだ。稽古はスパルタである。これは初代若乃花と変わらない。ただし、スパルタはどの力士にもあてはまるわけではない。ほめて長所を伸ばすタイプもいる。納谷は素直に受け入れる面と耐え忍ぶ心があった。四股、テッポウの... -
力士・人物
大鵬への英才教育1
現役を引退し、部屋をもった親方が夢見ることは、末は大関、横綱となる力士を育ててみたい、ということであろう。関取を誕生させるのさえ簡単なことではない。それが天下の横綱、それも大横綱とくれば、親方冥利に尽きる。<6場所時代の申し子大鵬>最近の... -
コラム・論考
ライバル差がつくとき 玉の海 北の富士
昭和44年、長く続いた大鵬時代は陰りを帯びてきた。大鵬より後から横綱になった栃ノ海、佐田の山は先に引退していた。同日横綱に昇進した柏戸は、昭和43年頃から衰えが目立ってきた。9勝6敗の成績が多くなってきた。しかし、柏戸は辞めるに辞められなか... -
力士・人物
スーパー力士大鵬
将棋界は、中学生プロ棋士藤井聡太四段の誕生・活躍が話題になっている。頭脳を駆使し、幼少の頃から取り組めばありうることである。といってもこれまで4例しかいないのだから、偉業には違いない。相撲は体作り、稽古の積み重ねが必要だから、こうはいか... -
力士・人物
好敵手差がつくとき 大鵬・柏戸
今、将来は大関、末は横綱という候補は、正直あげにくい。大関まではいけるけれど、横綱となると躊躇するのが本当のところである。ところが、大鵬、柏戸は関脇以下のころから将来の横綱間違いなしというほどの逸材であった。若くて、強くてなおかつ柔と剛... -
力士・人物
白鵬、復活は大鵬に学べ
九月場所、白鵬は横綱になって2度目の休場をした。昨年の九月場所は途中休場だったが、休場あけの十一月場所は、まずまずの12勝3敗だった。優勝のチャンスもあったが、優勝してやるという強い意志が感じられなかった。日馬富士が稀勢の里に敗れ、13勝2... -
相撲の歴史
4横綱時代とは|歴代16回の一覧と最長14場所の千代の山・鏡里・吉葉山・栃錦
4横綱時代とは横綱が同時に4人いた時期のことで、大正6年から平成29年(2017年)までに16回ある。最も長く続いたのが、昭和30年1月から昭和33年一月場所までの千代の山・鏡里・吉葉山・栃錦の14場所だ。ただ全員が皆勤したのは14場所中1場所だけで、4横綱... -
記録と統計
横綱の昇進年齢 一覧|最年少は大鵬・北の湖の21歳、豊昇龍・大の里は25歳
横綱に上がった年齢(横綱として最初の場所を務めたときの年齢)は、千代の山以降では大鵬と北の湖の21歳が最年少、吉葉山の33歳が最年長である。30歳以上での昇進は、田口が2016年に数えた吉葉山・琴桜・三重ノ海・隆の里・旭富士の5人に、平成29年三月場... -
力士・人物
大鵬の陰に隠れた男達
大鵬は、入幕した年から引退する年まですべての年で優勝があるという記録の持ち主である。これは白鵬にも、今後も誰にも簡単に破られない記録の可能性がある。6連覇2回、32回優勝は当時の新記録であった。それまでは、太刀山、栃木山、双葉山の5連覇、... -
コラム・論考
大相撲のビデオ判定はいつから?昭和44年五月場所、大鵬の連勝を止めた世紀の誤審
大相撲のビデオ判定は、昭和44年五月場所に始まった。きっかけは同じ年の三月場所2日目、44連勝中の大鵬が戸田(後の羽黒岩)戦の誤審で連勝を止められたことだった。映像は採用のときからNHKのものを参考にしており(2015年の時点でも同じ)、ビデオはあ... -
角界ニュース・論
昭和・平成の10大ニュース10白鵬、大鵬の優勝32回超え
白鵬が今年(平成27年)一月場所で33回目の優勝を達成し、大鵬の32回を超えた。大鵬が32回目の優勝を達成したときは、次が双葉山の12回(年2場所制)だったのだから、不滅の記録と思われていた。その後北の湖が最年少横綱になったが、優勝は24回だった。3... -
角界ニュース・論
昭和・平成の10大ニュース7 玉の海急死
玉の海が急死したのは昭和46年10月11日のことである。現役横綱の死は衝撃的な出来事だった。玉の海は虫垂炎を患っていた。玉の海は持ち前の責任感から切らずに注射で散らしていた。それが夏の巡業、九月の本場所と長期に渡っていた。場所が終われば今度こ... -
記録と統計
昭和・平成の10大N6大鵬の連勝記録が誤審でストップ
連勝記録が誤審でストップする。そんなあほなと思えることが昭和44年三月場所2日目に起きた。経緯は以下である。戸田(後の羽黒岩)の押しに大鵬は後退したが、まわりこんで突き落としにいった。戸田の足が蛇の目の砂を大きくはね、その後大鵬が正面に落... -
コラム・論考
無念!玉の海3
27歳の青年横綱玉の海の急死。それはあまりにも衝撃的で、大相撲に触れてからこれ以上ない悲しみの出来事だった。日本中の大相撲ファンが悲しみにくれた。まだ取り盛り、双葉山の域にどこまで近づけるか。そんな楽しみ、可能性さえ失ってしまった。玉の海... -
コラム・論考
無念!玉の海2
玉の海は虫垂炎を患っていた。玉の海は持ち前の責任感から切らずに注射で散らしていた。それが夏の巡業、九月の本場所と長期に渡っていた。実は九月場所前、玉の海の四股名を名乗ることを許諾したNHK解説者の玉の海梅吉氏は「症状がでているなら最初か... -
記録と統計
史上最弱の横綱は誰か|田口のワースト10は1位武蔵山・2位前田山
「史上最弱の横綱」と名指しされたのは前田山で、NHKの番組がそう紹介した。ただ田口は、前田山に劣らず振るわなかった横綱はほかにもいたと書き、弱い横綱の条件を①短命 ②成績がよくない ③優勝が少ない ④休場が多いの4つに置いている。そのうえで玉錦以降... -
記録と統計
横綱の初優勝・優勝間隔記録|横綱での初優勝は照国の18場所目、優勝間隔は曙の18場所(2015年時点)
常陸山以降の横綱で、横綱になってからの初優勝が最も遅かったのは照国の18場所目(2015年7月・田口の調べ)。優勝と優勝の間が最も長くあいたのは曙の18場所で、田口は2015年7月の時点でこれを「現在ワースト記録」と書いている。 相撲記者・田口 通廣が... -
角界ニュース・論
問題点を探る 外国人力士の制限を考察する
▶ この記事は書いた時点の内容です。2026年9月場所の関取70人を出身地(国別・都道府県別)で引ける一覧は 関取の出身地一覧 にまとめています(2026年9月13日追記)。 照ノ富士が大関に昇進し、次期横綱の可能性が高い。次の大関の有力候補は逸ノ... -
記録と統計
照ノ富士の大関昇進と移籍|間垣部屋から伊勢ヶ濱部屋へ、若三勝から入幕8場所で大関
照ノ富士は2015年、入幕から8場所で大関に昇進した。最初の師匠は間垣(元2代目若乃花)で、2013年三月場所後に間垣が部屋を閉じる際、同郷青森の伊勢ヶ濱(元旭富士)に託されて移籍した。若三勝から照ノ富士に改名したのは2013年九月場所の十両昇進のと... -
力士・人物
戦後最大の功績者大鵬
白鵬が大鵬の32回最高優勝回数に迫ってきた。早ければ十一月場所で実現する。大鵬の優勝32回は今後破れないと思っていただけに時の流れを感じる。白鵬に迫られた大鵬はどんな横綱だったのか。<白鵬> 大鵬といえば、新入幕のとき初日から勝ちまくっ... -
力士・人物
白鵬・大鵬・千代の富士、優勝以外から見た3強
白鵬・大鵬・千代の富士の比較はこれまで優勝に関ることを取り上げてきた。しかし、強さをはかる基準は優勝だけではない。そのほかの要素をとりあげ、あらためて3強を比較してみよう。<大鵬> 幕内勝率幕内勝率というと幕内に在籍していて引退まで... -
力士・人物
白鵬・大鵬・千代の富士3強の比較
白鵬が七月場所で30回目の優勝を達成した。これまで30回以上優勝したのは大鵬と千代の富士のみである。そこで同じ30回でも白鵬の到達スピードは大鵬・千代の富士より早いのか遅いのか、30回に到達した時点での勝率ナンバー1は誰か。初優勝から30回優勝ま... -
記録と統計
横綱同士の対戦成績ランキング|1位大鵬・2位白鵬・最下位は輪島(常陸山以降)
常陸山以降の横綱同士の対戦成績(優勝決定戦を含む)で、勝敗差の1位は大鵬の40勝21敗(+19)である。2位は白鵬の35勝17敗(+18)で、千代の富士の+13が続く(双葉山は田口の2014年の表で+13、2019年の記事では+10)。最下位は輪島の21勝33敗(-12)だっ... -
記録と統計
大鵬の連勝記録は48連勝+α
2010年の七月場所14日目、白鵬が日馬富士を倒し46連勝を達成したとき、マスコミはこぞって大鵬の45連勝を超えたと報道した。だが、ちょっと待ってもらいたい。大鵬の連勝記録は45ではない。そんなバカなと思うなかれ。大鵬の46連勝目は誤審であった。戸田... -
場所の総括と番付
大相撲 2014年春場所(平成26年三月場所)の結果|優勝は鶴竜、三賞・幕内の全成績と田口の15日間の観戦記
平成26年三月場所(2014年春場所)の幕内優勝は大関 鶴竜、成績は14勝1敗。同じ成績で並ぶ力士はいなかったので、優勝決定戦は行われていない。次点は12勝3敗の横綱 白鵬・関脇 豪栄道・横綱 日馬富士。 三賞は殊勲賞が豪栄道(関脇・12勝3敗)、敢闘賞が... -
本場所レポート
■春十四日目 白鵬は大鵬に及ばない
横綱白鵬の前日の琴奨菊戦の負け方が気になった。受身の相撲を取り、まるで勝利を放棄したかのような一番に見えた。だからこの日の1敗同士の大関鶴竜戦も同様な一番になるのではという厭な予感がした。そしてその通りになってしまった。横綱大鵬は下から...
12