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2024年2月年寄株事情

年寄株は現在105ある。これは昭和2年の東西合併
により東京大相撲85と大阪大相撲17が合わさって現
在にいたっている。関取が70人だからそれよりもず
っと多いことになる。番付削減を実施した元双葉山
の時津風理事長さえ年寄株削減には手がつけられな
かった。

年寄の定年は65歳である。現在は再雇用制で70歳ま
で務められる。ただし部屋持ちにはなれない。

<陸奥>

定年が最も迫っているのは、元霧島の陸奥である。
2024年4月2日までである。部屋付きの親方だった
元鶴竜の音羽山親方は2023年末に独立している。今
のところ後継者は見当たらない。もっとも鶴竜は師
匠元逆鉾の井筒急死であずかった弟子である。ほか
に後継者がいなければ時津風一門の部屋に吸収され
ることになる。

2025年7月5日までで定年なのが元旭富士の伊勢ヶ
濱である。熱海富士や翠富士や宝富士をかかえる部
屋である。この部屋は照ノ富士が継ぐことになりそ
うである。ただ、照ノ富士が年寄株をもっていなけ
れば、元旭富士は再雇用とはいかなくなる。照ノ富
士が年寄株を獲得して伊勢ヶ濱と交換できれば最適
なのだが。

<伊勢ヶ濱>

2025年9月25日までの務めとなるのが元大龍の大嶽
である。こちらは後継者がいなく、一門の部屋に吸
収されることになりそうである。王鵬あたりが引退
後大鵬道場の大嶽部屋を復興するのではないだろう
か。大嶽部屋は納谷家に戻ってくることになりそう
である。

<王鵬>

現在空き株は2023年12月に亡くなった錣山である。
この株は遺族が持っている。今一代年寄はない。千
代の富士が受けていれば一人助かったのに、と言わ
れた。部屋を継続していくことは容易ではない。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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