大相撲

横綱、その昇進と引退年齢

2016年8月12日

横綱を目指す稀勢の里は7月で30歳を超えた。
30歳を超えると懸念されることが2つある。
1つは成長の伸びしろである。30歳からどこ
まで強くなれるか。もう1つは横綱に昇進し
たら、寿命はどれくらいあるか、ということ
である。
160724千秋楽幕内表彰 364
<稀勢の里>
 
そこで、これまでの横綱の昇進年齢と引退年
齢を調べてみた。晩年は不成績になりがちな
傾向があるので、最後の優勝時の年齢を加え
た。対象は系統別総当たり制と15日制が定着
した千代の山以降である。なお、横綱の昇進
年齢は、決定時ではなく、最初の場所を務め
たときである。それが以下である。
横綱昇進と引退年齢A
稀勢の里の条件に適合する横綱は誰か。30歳
以上で横綱に昇進したのは、吉葉山・琴桜・
三重ノ海、稀勢の里の入門時の師匠隆の里・
旭富士と5人いる。吉葉山以外は短命の傾向
がある。吉葉山にしても横綱としての成績は、
まるで残せなかった。もっとも栃錦・初代若乃花
は29歳といっても30歳に近かった。ただ、彼ら
は年3場所制、4場所制の時代も相撲を取って
きた経緯がある。
吉葉
<吉葉山のブロマイド>
 
横綱最高齢は吉葉山の37歳。続くのが千代の
富士・栃錦の35歳、鏡里・初代若乃花の34歳
である。年6場所制のなかでは、千代の富士
の35歳が最高である。琴桜・輪島・隆の里が
33歳である。仮に稀勢の里が33歳まで現役が
務まるとしたら、あと3年間しかないことに
なる。
千代富士B
<千代の富士>
 
琴奨菊が優勝して、稀勢の里が優勝なしでは
バランスが悪いという意見がある。豪栄道が
優勝しても同じである。大関としての実績は、
稀勢の里がはるかに上である。稀勢の里は
少なくても、優勝をすることである。横綱は
それからの話である。そのうえで、30歳台
昇進横綱のジンクスを破る必要がある。稀勢
の里に残された時間はそんなに多くない。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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