大相撲

稀勢の里改造論

2016年8月10日

七月場所12勝をあげたことで、稀勢の里の横
綱昇進チャンスは続いている、という見方が
ある。一方で横綱は1度優勝してからが起点
である、という意見がある。相撲協会が前記
の見方をしているため、一人歩きしてしまっ
ている。そもそも稀勢の里はどんな横綱を
目指しているのだろうか。
160714五日目幕内 709
<稀勢の里、栃煌山に敗れる>
 
「横綱は最低でも時の最強者」と言ったのは、
双葉山に傾倒し、相撲を見る基準を双葉山に
おいた故小坂秀二氏である。白鵬のように6
場所制最強の横綱がいれば、ほかに横綱は
いらない。東西においてバランスを取るなら
日馬富士がいる。そういう意味で、稀勢の里
は第2横綱になれるのか。第3横綱・第4横綱
としての存在なら存在価値は薄い。これは
稀勢の里の志の問題である。

稀勢の里の精神面は確かに変わった。以前は
ここ一番に弱かった。稀勢の里に期待すれば
期待疲れに終わる時期が続いた。今年に入っ
てそうした傾向は姿を消した。落ち着いてき
た。
160722十三日目幕内 725
<稀勢の里、日馬富士に完敗>
 
技術的にはどうか。双葉山・玉の海は右四つ
の型があり、腰で相撲を取った。柏戸、北の
富士はスピードで相撲を取った。朝青龍は
スピードと集中力で相撲を取った。稀勢の里
は左四つである。しかし、相変わらず腰は高
い。まわしを切る技術、出足の鋭さや圧倒的
馬力があるわけではない。くずして寄り立てる
工夫が見られない。四つになっても、もそもそ
と寄るだけである。これでは横綱に通じにく
い。この点を改造しないと横綱になっても苦
しい。
160723十四日目幕内 722
<白鵬に圧倒される稀勢の里>
 
稀勢の里は精神面で安定するとともに、怖さ
が薄れたような気がする。稀勢の里は、志の
高さと鋭い攻めによる危険な相手というイメ
ージを植えつけることである。これなくして
新生稀勢の里はありえない。

今年は忙しすぎて水泳にいけそうもない。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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