大相撲

■春十四日目 白鵬は大鵬に及ばない

2014年3月25日

横綱白鵬の前日の琴奨菊戦の負け方が気になった。
受身の相撲を取り、まるで勝利を放棄したかのような
一番に見えた。だからこの日の1敗同士の大関
鶴竜戦も同様な一番になるのではという厭な予感が
した。そしてその通りになってしまった。

横綱大鵬は下から突上げてくる力に対し、常に立ち
ふさがった。「自分がいることで、一番苦労したのは
佐田の山さん。ここ一番で優勝、横綱というときよく
勝ってしまったもの」と語っている。

世代的にははるか後輩の北の富士・玉の海が横綱に
なったとき、休場明けの大鵬は両新横綱を倒して
優勝し、彼らの新横綱優勝を断ち切った。また、北の
富士・玉の海が14日目まで全勝できていたら、
千秋楽に勝って彼らの全勝優勝を阻止した。北の富士・
玉の海が全勝優勝を達成できたのは大鵬引退後で
あった。また大鵬は千秋楽に7勝7敗の大関豊山、
大関清国を倒すなど勝負に徹していた。

白鵬は琴奨菊が大関になる直前2場所を連敗したり、
今回のことといい、壁どころか道を作ってあげて
いるかのような印象を与えてしまっている。これは
筆者だけでなく、相撲仲間も同様の見方であった。
白鵬はこの点においては大鵬に遠く及ばない。
<写真は大鵬>
大鵬

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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