優勝回数の3大横綱は白鵬・大鵬・千代の富士であ
る。これまで年齢別に優勝回数などを展開してきた。
今回は視点をかえて3横綱の好成績について述べて
みた。
横綱は特別な存在で最低でも12勝が求められる。玉
の海が亡くなったとき、引退した大鵬にかつらをか
ぶって再登場願おう。というありえない話が浮上し
た。「そうだ大鵬なら悪くても12勝あげられるだろ
う」と言われたほどだった。
2場所連続優勝の幻想だけで横綱にしてもここまで
はいかない。わずか3カ月を切り取った成績では弱
い横綱、物足りない横綱はなくならない。
横綱合格点は12勝以上の成績である。ここでは幕内
上位で12勝以上の成績をカウントした。大鵬はこれ
が43回ある。優勝回数では大鵬にあと1回と迫った
千代の富士は40回である。
45回優勝の白鵬はここでも記録男を発揮した。12勝
以上の上位成績は驚異の64回である。これは白鵬の
横綱生命の永さと横綱48場所連続出場という若いと
きの休場の少なさにある。
白鵬は14勝1敗の成績が多く、全体の36%を占めて
いる。次が全勝で25%である。大鵬は14勝1敗が33
%、13勝2敗が30%であった。
大鵬は横綱になる直前、なった直後は13勝優勝が多
かった。その点、太刀山、栃木山と比較された。た
だ、両横綱とも東西制でのもとでの成績だった。千
代の富士は14勝1敗が多く35%を占めている。
白鵬の幕内上位12勝以上64回は当分やぶられない記
録になりそうである。